D: CHSスタイル気化ターボ
C: スチールウール横向き
B: スチールウール縦向き
A: ノーマル型
となります。スチールウール版はなぜか40cc時に逆転現象が起きていますが・・・。
グラフにするとホント微々たる差ですね。この燃焼時間は点火時からのものですから、本燃焼している時間を割り出すと最大でも1分程度となりました。
A: ノーマル型 10分15秒 = 11分25秒−70秒
B: スチールウール縦向き 9分38秒 = 10分32秒−50秒
C: スチールウール横向き 9分13秒 = 10分11秒−48秒
D: CHSスタイル気化ターボ 9分14秒 = 10分00秒−36秒
火力がおよそ1割向上したというところでしょうか。この1割のために労力をつぎ込みますか?
最大火力時のジェットの大きさにさしたる差は見られません。だから1割程度の差しか生まれなかったんですけどね。
それよりも面白い現象がスチールウール版 2 種(BとC)に見られました。
燃焼終盤に差し掛かると、最大時より明らかにジェットが弱くなっています。主室内燃料が少なくなると、副室内の沸騰状態を維持して気化させるパワーが不足してくるようです。温度を維持しなければならない質量がスチールウールの分だけ増えているのですから当然かも知れません。
結論
オープンジェットの副室へスチールウールを詰めると、ノーマルとは少し違いがある。しかし詰める意味(差)はあっても意義(成果)は無いと私は思います。
CHSスタイルの気化ターボは、全高が低く副室の体積が大きいと効果を発揮しにくい。(だから本家CHSはフープ状の小さな副室にしているのです。さらに油面と内壁上端との距離が大きい方が良いのです。)