2012年01月31日

【KAIZEN】Petal Stove II −ダミアンパターンの検証−

ダミアン・パターン「6 パイプ 6 レッグ 6 ジェット」を提唱した責任をとって検証です。


ジェット噴出速度を抑えるために、最終的に 0.8mm へ拡大しました(噴出が速過ぎると炎が千切れてしまうので)。バスタブがグツグツ沸き立つことも無くなり、無駄な蒸発を抑えています。ジェントルだけど力強い燃焼を両立できました。

最大燃料: 45cc
燃焼時間: 16分 00秒 @ 無負荷
        14分 30秒 @ ポットを載せた場合
給湯時間: 5分 00秒 @ 点火から
        4分 20秒 @ 最大火力から

火力・燃費・容易性・速効性・安全性・トルネード・・・全部満たしていると自画自賛。今のところこれ以上のアルコール・ストーブは存在しない・・・と思いたい(笑)
posted by tetk at 21:08| Comment(19) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月28日

【KAIZEN中】Petal Stove

私の理想にかなり近いペタルストーブですが、燃費性能と燃料が減った際の燃焼がイマイチです。6 ペタルだと逆 U 字型パイプが 6 本、都合 12 本もの"熱帰還棒"が刺さっているのが主な原因。帰還熱が大き過ぎて、タンクのアルコールがグツグツ沸騰しているのです(逆に言えばこのおかげで強火力になっているのですが)。
パイプを 3 本に減らせば熱問題を解決できます。しかしこれじゃトルネードを楽しめない。トルネードを維持した上で帰還熱を低減し、タンクからの気化量も減らす構造を試しています。

下写真のストーブは、試行錯誤してたどり着いた個体。
PetalStoveII_07.jpg
● パイプをトルネード燃焼の下限である 5 本に削減
● パイプを J 字にカットして片脚だけ燃料に浸す
● 短い方のパイプ端を密閉

ここに至るまでの失敗
■ バスタブ燃焼炎がパイプに直接当たらない構造
  これはダメです。情けないジェット噴出になりました。
■ パイプあたり 2 個のジェット
  1 個の方がジェット炎が長くなってトルネードに有利です。

結果
○ 「大人しい燃焼」で燃費が向上
30ccで無負荷12分以上、ポットを載せて9分燃焼
○ 標準的な火力を維持
400mlを点火から5分10秒で沸騰
○ ポットを置くと火力が増加、下ろすと熱帰還が減って減少
○ ほぼ最後まで安定した燃焼
パイプ短端を密閉したことで、燃料が少なくなっても長端側が浸っている限り通常燃焼をする(オリジナルのペタルストーブでは、中心に近い方の脚が先に浮いて、圧不足の燃焼になっていた)

先に豪快な 6 ペタル 12 レッグを見てしまってるんで、若干の物足りなさを感じます(笑) どっちがいいかは嗜好の問題ですね。標準程度の燃費と燃焼時間を維持しつつ、使い勝手と素早い立ち上がり&トルネード・・・なら 6 ペタル 6 レッグ 6 ジェットがベストかな。悪魔の組み合わせ「ダミアン・パターン」と名付けよう(笑)
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2012年01月24日

五徳ジェット・ラージ

前作を細缶で作りカップの安定性に欠けてしまった反省に基づき、太缶でリメイクしたもの。中心穴は直径30mm。チムニー型の実験から立ち消えしない最小直径とした。全高も5cmに抑制。この構造じゃこの辺が限界です。
tripod-jet_L_01.jpg

作り方はほぼ同じ。パイプを3本から4本へアップ。ジェット数が8個。炎成長の面で熱帰還過多でした。
tripod-jet_L_02.jpg

火力は強力。パイプ下に予熱燃料を数滴垂らし、クッカーを載せてから着火するのが一番良い。予熱が必要などのタイプより、予熱に消費するアルコール量が少ないんじゃないかと思う。点火から 3 分 50 秒で 2 カップ 400ml が沸騰するが、燃料消費率が悪すぎる。五徳の安定性に欠けるものの 3 パイプが現実的バランス・ポイントです。

作ってみたものの何となく面白みに欠けるというか感動が足らない(笑)。だからビデオを撮る気が失せました。
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2012年01月15日

五徳ジェット

ペタルストーブのパイプを伸長して、五徳機能まで持たせてしまおうというストーブに挑戦しています。「五徳ジェット」と呼んでもいいかな(笑) もちろんこのカテゴリも JSB さんが先行者で、「All in One stove 1」や「Stand,act as a generator ver0.8」をすでに公開済み。

私はパイプを曲げないストレート型で開発をスタートさせました。Twitter でチラ見せした「コロシアム型」ですが、クッカーに当たって跳ね返る炎がパイプをさらに熱して、載せたケトルを包むほど大きな炎に発展・成長してしまう。"熱帰還棒"が 6 本も刺さっているわけですから当然と言えば当然でした。ウィックジェットのパイプに五徳を兼ねさせる構造は、この熱帰還を少なくすることが肝要と思います。

そこであっさりストレート型から方向転換。「逆 J 字」で熱帰還棒を 3 本に抑えつつ、ジェットが噴出する縦棒を 6 本確保。
tripod-jet_04.jpg
燃料が沸騰して炎がガンガン大きくなってしまうのを防ぐつもりで燃料注入穴を小さめに設定。同時に缶底の凹を反転させて凸にして、パイプ直下で予熱燃料が保持できるようにしています。給油を楽にするために注入口を再度凹ませる加工もしました。

逆J字パイプの短い方は、スチールウールを通した後Autoweldで密閉。(真ん中の燃料口をもっと大きくする必要アリ)
tripod-jet_01.jpg
tripod-jet_02.jpg
tripod-jet_03.jpg

突き出した6本の柱に穿つジェット穴を、炎が別のパイプを直撃しない角度に開けます。
tripod-jet_05.jpg

「多副室加圧型」みたいな動作ですね。パイプ一本一本を副室と考えるならもっと太いパイプでいいかもしれない。あるいは単室加圧型(ペニーストーブ)の予熱が超簡単なバージョンか?

ただし燃料口はある程度の直径が必要で、小さいと点火時に「ボッ!」と小爆発音がします。さらに塞がない方が良かったです。

この作例は、細いペプシ缶で作りました。そのため五徳直径が小さく不安定。太缶で作った方が良さそうですね。

JSBさんと私のノウハウ満載のストーブでした。

燃料 最大 30cc
重量 15g
燃焼 9分20秒 @ 30cc
給湯 4分50秒 @ 400ml
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2012年01月12日

ミニ 4 ペタル・ストーブ

petal_logo_small.gif

オリジナルのペタルストーブの小型版。細缶で作った 4 ペタルストーブです。火力を落とすことを考えて、細いペプシ缶にパイプ 4 本で構成しています。

最大 30cc で 11 分 20 秒燃焼
400ml が点火から 6 分で沸騰

花弁数を減らしたせいでトルネードに迫力がありません。ギリギリ回ってるくらいかな。パイプ数を減らした上でトルネードさせるには、直径を小さくすると良い結果が得られます。それがあって細缶で作ったんですけどね。

今のところわかっていることを備忘録として;
● 花弁数(パイプ数)が 1〜5 本までなら火力がほぼ正比例
● 5 本を超えると増加率が下がる
● 燃費と燃焼時間重視なら 5 本が限度
● パイプ突出高を抑えないと、パイプと缶の隙間(半円のところ)
  から炎が上がって美しくない
● 花弁 1 枚で熱帰還棒が 2 本も燃料に突っ込まれているので、
  燃費は帰還棒の数に反比例
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2011年12月12日

アルコールストーブオブザイヤー

今年もいろいろ作ってきたけれど、一番の作品はトルネードウィックジェット=TWJで決まりです。


@ 充分な火力
A 美しいトルネード
B 素早い立ち上がり
C 容易な給油


数字は重要視する順番で、特に@「使って納得の火力」とA「見て楽しい炎形」が外せない。この方針は来年も変わらないかな。上位二点だけならプレッシャー型サイコー。しかし燃料補給の手間、外部予熱の難しさが・・・オープントルネードじゃターボ装着でも巻き方が緩いし、リンゴは予熱時間が長過ぎた。しかし TWJ なら全部解決。ワタシ的2011年アルコールストーブオブザイヤーです。

追記
このストーブの正式名称を検討中です。パイプを花びらに見立てて「ペタル・ストーブ」(仮)。6 本なら six petal。動作的に表現すると Valveless Pressurized Cyclone Stove になるそうです。
petal_logo_small.gif
posted by tetk at 21:40| Comment(34) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月26日

1g のオープンジェット 世界最小最軽量か!?

ドーン!

1gstove_03_420.jpg

最小単位が 1g のハカリで概ね 1g 表示、時々 2g を表示するので、1.5g から 2g 未満の間じゃないかと。トラディショナルな形のオープンジェット(副室開放型)としては、世界最軽量でしょう・・・多分。これ以上はお弁当用アルミカップを使うしかないと思うけど、ジェット炎じゃなくなってしまうし。


どこまで華奢に作れるかの挑戦みたいでしたね(笑) 話のネタとしては面白いでしょ。これに H.M.E さん1.1g Tripod を組み合わせれば 3g セットのできあがりか!?
posted by tetk at 11:40| Comment(10) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月20日

3g のストーブ

ビア缶クッカーを作ってしまったので、その流れでもっと軽いストーブを(笑)
beercancooker11.jpg

下皿にタブキャンドルのケース、内壁兼五徳に剛性を考えてビール缶より厚い珈琲ボトル缶を切って丸めたもの、燃焼媒体に CF。ストーブと五徳を合わせた重量 3g!(1g 未満が計測できないハカリです)。
beercancooker12.jpg

ポットとフタを合わせても 21g
beercancooker14.jpg

アルコールは 15cc くらい入れられて、200〜300ml を沸かせます。
beercancooker13.jpg

自分的には「ここまでできるんだ」という確認ができて満足。ultralight より軽い superlight になったでしょうか。ちなみにウルトラマンよりスーパーマンの方が強いんですよ(笑)。

フィールドに持ち出すことあるかなあ・・・。
beercancooker15.jpg
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2011年11月17日

シコシコ・ストーブ

真鍮高ナット採用の三叉五徳版CFストーブを、火力調整ができるようにアップデート。
CF_tripod_adj_01.jpg

CF自体を上げ下げして露出量を変える作例が多いから、逆の発想でカバーを上下させる方式にしてみた。ノブを取り付けて素手で調整可能になった点と、クッカーまでの距離が変わらない点が特長。


メリット
○ 容易な使用
○ 五徳一体型
○ 素手で火力調整可能
○ ポットまでの距離が変わらない

デメリット
● アルコールを注ぎ過ぎると漏れる
● バックファイアすることがある
● ガスライター用詰め替えボンベの缶を使ったので容量が小さい
● 背が高い

直径を拡げれば火力も容量も上げられる。しかし弱火を文字通り弱くしたかったからあえて小さく設計。マグカップ一杯を沸かせればOKという仕様です。

蕎麦処さんが前作に食い付いてくれたおかげでできました(笑)
posted by tetk at 22:49| Comment(13) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月03日

ウィック・ジェットでトルネード

仕組み的にはフツーのウィックジェット。
6pi.jpg
パイプジェットとも呼ばれるこの方式は、yodogawanagareさんが公表されています。習作を過去に何点か(@ A B)作ってきましたが、容易な給油、素早い立ち上がり、そこそこの火力で、フィールドでの実用に耐えるアルコール・ストーブでした。

せっかくジェット炎が噴出しているのだからそれを使って回したい・・・
で、考えたのがこの形。


どーせなら最初からMAXにしてしまえっ!と(2孔 / パイプ) X 8本で製作したら、火力もMAXだけど燃費の悪さもMAX(笑) パイプを 6 本に減らしても、さほどデチューンにならず強力なまま(驚) この作例は強すぎて燃費が悪い。適正本数はせいぜい 4 本までなんだと思う。もっとデチューンした方が実用的です。

しか〜しカリカリチューンの爆走系がやっぱり面白い。それにパイプ減らすと回せなくなっちゃうし(笑)

燃料 : 50 cc
燃焼 : 12 分以下(大食い!)
給湯 : 3 分 00 秒@400ml(着火から 3 分 15 秒)
      Clikstandのおかげ


追記 作り方は ↓ をどうぞ。
posted by tetk at 17:28| Comment(8) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月30日

トランギア・アダプタ

自作のアルコール・ストーブを、トランギアのストームクッカーClikstand などで使いやすくするアダプタです。


2mm 径ステン棒を 30cm に切って、一辺 4cm の六角形に曲げて、滑り止めにシリコンチューブを被せました。1.5mm くらいのステン針金でも充分と思います。6 角形というところがミソで、Westwind Stove でも利用可能。コレ一個あれば五徳の悩みが解決する人も多いのでは?
posted by tetk at 19:52| Comment(9) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月22日

オープントルネード・アルコールストーブ TURBO

炎を格好良く回したい・・・でも加圧型だと扱いが面倒・・・ただのオープントルネードじゃ回転力が弱い・・・というのが一連の試行錯誤の背景です、ハイ。

いろいろやってる中で生まれた副室内圧力を上げてジェットを大きくする手法−『Vapor Turbo(気化ターボ)』システム−を使ってオープントルネードの回転力向上に挑戦です。
vt_large_comp.jpg
使った空缶が違うんでシルエットに微妙な差が見えますが、システムの有無以外は同じに作ってあります。
左側の方が力強くなってるでしょ。一応これがターボ効果(笑)です。


肉眼やビデオだとわずかな差しか見られないんですよねー。ビジュアル系フレーム(笑)を追い求める身としてはちょっと物足りない。ジェット孔を外向きに開ければもっと明確に差が出るんですが、回したいんで・・・(笑) 性能では給湯試験で15-20% 速くなっています。
posted by tetk at 20:14| Comment(6) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月07日

気化ターボの実験

気化ガス帰還をオープンジェット(副室加圧型)に組み込んだらどうなるか? 物は試しでやってみました。


気化推進システム(大袈裟!)の搭載で、副室内の圧力が上がってジェット炎が大きく力強くなりました。まさにターボ効果(笑)。バスタブ燃焼も押さえ気味になっているように見えます。

気化ターボ? 気化ブースター? の実験でした。
posted by tetk at 21:48| Comment(6) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月02日

リンゴから派生した予熱方法

加圧型アルコール・ストーブの炎って力強くて格好良いですよね。だから好きなんですけど予熱が厄介。リンゴ・ストーブもそれを解決する一つのトライでした。ただ安全方向へ振り過ぎて予熱に 2 分 30 秒以上・・・その時短を考えていて生まれたのが『気化ガス帰還型』の方法です。

gas_feedback01.jpg

加圧型ストーブのトップへ穴を開け、J 字型に曲げたパイプを突っ込みます。パイプへウィック(CFコードやスチールウールなど)を通して、足の長い方だけ外へ垂らします。

gas_feedback02.jpg

ストーブ上面の窪みに溜めたアルコールへ着火すると、その炎がパイプを熱してウィックで吸い上げたアルコールを気化させます。もちろんパイプがタンク内へ熱を直接伝える役割も果たしてます。ある程度温度が上がるとジェット孔から出て着火。その頃に上面のアルコールが燃え尽きてしまうけどジェット炎で効果が継続。逆に予熱燃料が多過ぎても炎上することがありませんでした。



必要な帰還量とタンク容量が比例関係にあるようです。ビデオのモデルだと内径 4mm パイプ x 2 で燃料 40cc まで賄えます。50cc だとあと数秒ってとこで消えてしまいました。7mm とか 8mm 径の太いパイプ一本より、細いパイプを複数インストールした方が効果的です。

これでウッドテーブルの上でも気軽に使えますね。加圧型アルコール・ストーブの予熱方法として画期的と思うんですけど、どうでしょ?

gas_feedback03.jpg

スペース面と CF 交換の容易性がスポイルされて、リンゴ・ストーブへ適用できないのが残念。それと AUTOWELD の耐熱温度を超えることがあるみたいで耐久性に不安が残るかな。とりあえず数10回の使用で問題無しです。
posted by tetk at 17:47| Comment(14) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月24日

リンゴ・プロジェクト

予熱で火達磨にする必要が無い半加圧型アルコール・ストーブができました。さらに過熱で暴走する可能性も下がっています。ここまでなら夢のような話なんですが、現状では実用にちょっと及ばないです。
ringo_project01.jpg
紅玉型(S) 陸奥型(L) なんとなくリンゴに似てるでしょ?

GOOD point
○ 火達磨予熱不要(安全!)
○ 予熱過多による炎上無し(超安全!)
○ 暴走しにくい(カルデラコーンでも使用可!)
○ CF交換可能
○ バックファイア無し(ドーナツジェットはこれが問題)
○ 着火前からクッカーを載せられる
○ CF+ジェットの高火力
○ 十分なタンク容量
○ 満タンが目視できる(CFにアルコールが滲みてくる)


POOR point
× 本燃焼まで時間かかり過ぎ(最大の問題点)
× 上げ底五徳が必要(まあ対策は可能)
× 工作ハードルが高め(ULじゃないです)


予熱時間さえ短縮できれば理想的なストーブなんですが・・・。時短を目指すと予熱炎を大きくする必要があって安全面で後退/安全重視だとチマチマ燃える予熱炎で遅い・・・というトレードオフの関係にあります。ちなみにドーナツジェット-IIは風でバックファイアして燃料が尻漏れする欠陥がありました。



CFが予与熱を発生させると同時に、高まり過ぎた内圧を逃がす安全弁として機能しています。オープンジェット(副室加圧型)の内圧を高めようとしていると言い換えることもできるでしょうね。厳密には半加圧型です。つまり副室加圧と加圧型のハザマにあって、動作ポイントをどっち寄りに置くかのバランス・ゲーム。個人的に加圧型の炎が好きでそっち寄りにした結果、予熱時間で不利なんですよねー。

予熱が終わった瞬間にCF燃焼が止まるような技術的・構造的ブレークスルーが欲しい・・・。不完全な状態で公開するのは忍びないのですが、同好の皆さんの参考になればうれしいです。
posted by tetk at 15:10| Comment(2) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月02日

ドーナツジェット-II アルコール・ストーブ

前回のドーナツ・ストーブを改良・発展させました。チムニー燃焼を少し抑え、燃料も40-50ccくらい入るようにしています。



ハイブリッド式というか複合型のストーブですね。中に仕込んだCFに着火すると、その炎が予熱を行なうと共に、中央通気のチムニー型ストーブとして動作。つまりポットを載せた状態で着火できます。

予熱が進むとジェット孔から気化したアルコールが噴出し、チムニー炎とジェット炎の"共焔"が始まります。ここから先、チムニー炎は給湯に寄与しながら「与熱」の役割を果たし、加圧を促進します。

着火が簡単で暴走を起こさないオープンジェットと、力強い炎が楽しく火力も高い加圧型のいいとこ取りをしたいんです。空缶以外にアルミパイプを使った時点で反則かもしれません(笑)。ちょうど良い直径の缶が無かったのと、ある程度のタンク容量を確保するためと密閉度を高めたかったんですよね。

○な点
・火達磨予熱不要の加圧型っぽいストーブ
・予熱時からクッカーを載せられる
・チムニーとジェットを両立した点が画期的?
・見て楽しいトルネード炎

×な点
・細口の給油口
・15cc以上アルコールを入れないと着火できない
・上げ底五徳が必要(ファインメッシュを使えば一挙解決かな)
・CF交換不能
・パイプ採用でちょっと重量増
・風でチムニー炎がバックファイアする

さらなる進化を模索中・・・。
posted by tetk at 00:05| Comment(4) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月20日

ドーナツジェット・アルコールストーブ

カーボンフェルトを使ったドーナツ型の中央通気ストーブへ、ジェット孔を追加してさらなる火力アップを目論んだストーブです。オーソドックスなオープンジェットの底をくり貫いて、CFを内壁に添わすように配したとも言えるでしょうか。
donut_jet_01.jpg

ジェット孔を開ける位置も何種類か試しました。炎を内側へ集束させるのが一番良さそうです。
donut_jet_02.jpg
点火直後からCFチムニーとして即使えます(右上)。予備燃焼が終わるとジェット孔からの炎がチムニー炎と合体して火力が上がります(下段)。

外側に配したタイプでは、ジェット孔から上がる炎と中央からの炎の高さがアンバランスになってしまいます。
donut_jet_03.jpg
点火直後からCFチムニーとして即使えます(右上)。予備燃焼が終わるとジェット孔からも炎が出ます(下段)。高さのアンバランスな炎なので熱効率が悪く、沸騰時間の割りに大食いです。勧められない配列でした。


オープンジェットの遅い立ち上がりを改善できていると思います。ただし給油性が悪くなってしまいました。実用性はちょっと横へ置いといて、まあ可能性の一つということで。
posted by tetk at 20:19| Comment(4) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月20日

アリゾナストーブの復権

10年ほど前に消えてしまったハロマークデザイン。面白い製品がいろいろあったブランドでした。その中でも「アリゾナストーブ」は傑作だった思います。元はトランギアのストーブに載せたり、あるいはシェラカップの中に置いたストーブと組み合わせて使う物。昔は時々持ち出して遊んでいましたが、そもそもシェラカップやトランギアを使わなくなっていくうちに、持っていることを忘れてたんですよねー。
arizona03.jpg

細缶にマッチするんですね。いろいろ試している内にやっとわかりました。まったく気付くのが遅すぎる!
arizona04.jpg
右上:丸めたCFをシェラカップに置くのが一番簡単かも。炭素繊維が直接カップに触れるのを嫌ってトレーに突っ込んでます。
左下:オープンジェットと組み合わせ。所詮細缶なんで安定感に欠けます。火力もイマイチ。
右下:CFサイドバーナーとの組み合わせ。安定感はOK。金環食問題も少しマシ。オープンジェットのジェット孔をCFに置き換えた感じで、CF特有の立ち上がりの早さを継承してます。アリゾナとコレがあれば、オープンジェットはもう不要かも。

ODBOX同等品(アルコリックストーブ)を購入可能です。

追記
CFサイドバーナーを使ってポット直載せとアリゾナを組み合わせた場合の比較ビデオ
posted by tetk at 20:17| Comment(0) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月02日

三叉五徳の作り方

ボトル缶飲料のキャップ・・・これにもいろんな形がありますね。直径で4種類、高さもいくつか確認しています。ちょっと背の高いキャップにCFを詰めればそれだけでストーブになってしまう・・・って今回はストーブ本体じゃなく、三叉五徳の作り方の話です。

細長い板をネジで束ねる方法や、"J型"に曲げたステン棒を中心で束ねる方法などが過去公開されていると思います。多少の重さを無視してでも、メカメカしい姿かたちに惹かれてしまうんですよねー(笑)。そこで見た目重視の方法を。

使うのは「真鍮高ナット」。3面に穴を開けてステン棒を差し込めるようにします。相手が真鍮なんでドリルで簡単に開けられますよ。
CF_tripod_01.jpg

開けた穴にステン棒を差し込み、ナットの両側からボルトをねじ込んで、上下両面でステン棒を押さえ付けます。私は太さM4で作りました。強度100%とは行きませんが、1カップくらいなら問題なく使用できますヨ。高ナットをM5・M6と太くした方がナット内側に出るステン棒が増えて、締め付けによる強度も増すと思います。
CF_tripod_02.jpg

寸切ボルトを使った裸CFストーブの例
CF_tripod_03.jpg

キャップを使った例
CF_tripod_04.jpg

メスティン専用ツーバーナー(笑)
CF_tripod_05.jpg

オープンジェットをネジ止めして五徳一体型にしてもいいかもしれませんね。
自作の参考になれば幸いです。
posted by tetk at 17:17| Comment(2) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月14日

CFサイドバーナー

作るのも使うのも超簡単なストーブです。いわゆる副室加圧型と低圧サイドバーナーの中間的な感じでしょうか。五徳不要、予熱不要、簡単な給油、まずまずの火力、容易なCF交換・・・良い処だらけに見えるけど滅法風に弱い。発想自体が単純なので、同じようなストーブを作られている方がいらっしゃると思うんですが・・・。


作り方
@ 太缶を薄く切る
. 動画の物で25mmです。高くすれば燃料を多く入れられます。
A 少し長めに細缶を切る
. 動画の物で42mmです。もう少し長くて良かったかも。
B 切った細缶の底に穴を開ける
. 燃料の入れやすいサイズでOK。
C 細缶下側に燃料が通る穴を開ける
D カーボンフェルトを切る
. 太缶を切った高さと同じくらい。
E 細缶にカーボンフェルトを2周巻きつける
F 太缶に突っ込む
クッカー底に付いた水滴が原因で、持ち上げたときにストーブまでくっ付いてきてしまう現象を防ぐために、細缶にリベットを打っています。まあこれはお好みでいいかなと思います。寸法など特に最適化しているわけじゃありませんので、炎までの高さやCF突き出し量を変えてみてください。

とりあえずの仕様
最大燃料:50ccくらい
燃焼時間:30ccで10分くらい
給湯時間:400mlを5分弱
重さ  :14g

これで当分アルコール・ネタはお休みかな。
posted by tetk at 19:57| Comment(10) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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