2025年12月15日

CHS Large

10年以上前に一度作ってそれ以来放ったらかしにしてた太缶でのCHS-U。家にゴロゴロしてるタリーズのフラットボトム缶の形状を活かしたモノが何か作れないかと思案してた時、公開したCHS-Uの作り方とは違う構成を思いついたんで試してみた。

埼玉県じゃほぼこればっかりなんだけど、地域性があるみたいで東京だとフツーの形だし、日本全国で入手できるのかわからない。間違いなく海外じゃ無理だろうな。
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高さを40mmに抑えた上で、燃焼バランスの最適解を探すために三種の開口径を試作。
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燃焼の詳細はyoutubeを参照してもらいたいけど、開口径が大きすぎるのも狭すぎるのもやっぱりダメと思う。
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おそらく最適な開口径は、この特殊な形のタリーズ缶を使う意義が無い辺りにありそう。だから次はフツーの缶でやります。

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2025年07月11日

Super Hoop Stove の一例

Hoop Stove の火力を可変型にしたアルコールストーブを「Adjustable Hoop Stove」として3年前の2022年に発表しました。その後、弱火に目一杯振った設計や、#爆速給湯チャレンジ用に強火へ振り切ったモデルを作ってきました。今後はSuper Hoop Stove(SHS)と呼ぼうと思います。

SHSは一つの型式 ー燃焼方式ー として、とても幅広い性格を持たせることができます。設計次第で如何様な性格にもなる可能性があるのでアルコールストーブの新しい世界を感じています。

そんなSHSを、豪火力のままに安定燃焼させる設定が見つかったので公開します。

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まあ正直に言うと、製作当初は極小ジェット径での弱火重視を目論んでたんです。しかし気化機構が優秀すぎて(笑)、小径ジェット孔じゃ炎が千切れまくってとても使えた代物にならなかったんですよ。角度付き0.4mmから0.1mm単位で拡大していき、最終的に0.9mmで安定稼働する設定になりました。もちろんジェット径、ジェット数や気化量とのバランスで決まるものです。

本作にはまだ改善の余地があると考えています。主室径と通気孔のバランスも今一つかなと。次は気化量を減らす方向で作ってみようと思ってます。気化量を減らしたら火力は落ちますけどね。

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2025年06月20日

爆速給湯チャレンジ - その15 - 遂に150秒切り達成 - #FastBoilChallenge #世界最速

Sub150 ー 13℃ 400ml の水を点火から150秒以下で完全沸騰させるアルコールストーブを目指したプロジェクト ー 遂に成し遂げました。もっと容易くできると踏んでたんだけど思いの外時間がかかってしまいましたね。

炎が大きくなってケトルからはみ出すようになった頃から、ヒートエクスチェンジャー付きのクッカーならもっと早くなるだろうなと思ってましたが、クッカー側の機能に頼らず純粋にアルコールストーブ側の性能としての火力を求め続けてきました。
ちなみにヒートエクスチェンジャーって、常に炎が当たっていないと逆に放熱器として作用して、時短どころか付いてないクッカーより時間がかかってしまうって知ってました?

実際の時間は 145秒 = 2 分 25 秒 です。

私のケトルはPRIMUSの直径 15cm のアルミ製。もし同じ素材で薄型の直径 18cm とか 20cm のケトルがあれば、前作(Vol.14)までのストーブでも Sub150 に届いたかもしれません。直径 63mm の太缶で作るアルコールストーブと直径 15cm のケトルの組み合わせでは、ほぼ限界だと思います。


前作と何が違うかなどは動画で確認してくださいな。
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2025年06月07日

爆速給湯チャレンジ - その14 - あと一歩 - #FastBoilChallenge

#13 の 0.7mm X 16 ジェットを、0.7mm X 8 と 0.8mm X 8 へ拡大してみた。孔径を広げれば噴出されるガス量も増えるだろうという単純発想。

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炎はこんな感じ。
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結果は・・・

何度試験しても152秒か153秒。前作のNo.13から2秒しか違わない。ガス噴出量の増加が時短にはほとんど効いてないと考えたほうが良さそうだ。

アルコールストーブの炎(特にジェット炎)は、キャニスタ型ストーブや白ガスストーブに比べて長くなる。使用しているケトルの直径は15cmで、この受熱面積のケトルとアルストとの組み合わせでは、限界かもしれない。クッカー直径を20cm以上にしたら変わってくるかも。
都合の良いケトルも見当たらないから鍋でやるって手もあるけど、鍋自体の厚み(重量)も関わってくるからなあ。
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2025年06月05日

爆速給湯チャレンジ - その13 - 記録更新なるか? - #FastBoilChallenge

性懲りもなく凶暴なアルコールストーブに挑戦中。
今度はジェット炎を一切集約しない、まあ巷に溢れているアルストと同じようなジェットの配列にしてみた。ジェットに角度を付けないで、すべて真上に噴出する。ジェット穴は0.7mm径を16。
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これだけ千切れまくるジェットって楽しい。
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もちろん最大火力での耐久性は低い。

結果は動画でご確認を。
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2025年05月19日

爆速給湯チャレンジ - その12 - 155秒機登場 - #FastBoilChallenge

Vol.11の結果を受けて、トルネードから分散炎型へ変更。同じ12ジェットですが、トルネードみたいな中央収束型炎ではなく、3ジェット毎に束ねた4火柱とチムニー炎を合わせて計5火柱としてみた。束ねた3ジェットのウチ真ん中の1孔は角度を付けていないので、Vol.11と同じジェット孔面積となっていない。多分こっちの方が狭いんじゃないかな。
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なんか炎の形が王冠みたいでしょ。
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主室開口径はかなり小さくしている。コレの前に開口直径が大きなものも作ってみたけどからっきしだったのですよ。

で、結果はと言うと
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とりあえず現時点での世界最強最速を記録しました。Vol.11から2〜3秒しか縮まってないので測定誤差の範囲とも考えられるけど、何度図り直しても1〜2秒しか違わないので、わずかだけど速くなっていることは確かだと思う。

ただ、分散炎の方が集束炎より優れてるとは言えない。クッカーの底全面に炎が当たって少し包むくらいなので、ほとんど差が出ないのかなと考えてます。ではなぜ速くなったのか? Vol.11よりジェットが千切れているので、フープ内圧が上がって噴出速度が速くなっているんじゃないかと。まだまだ想像の範疇です。


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2025年05月16日

爆速給湯チャレンジ - その11 - 160秒機 Super Hoop Stove 登場 - #FastBoilChallenge

昨年6月以来の更新です。完全に休止していたわけでなく、年末年始あたりにもトライしてたんですけど結果が芳しく無くて・・・。

Vol.10は8ジェットのSuper Hoop Stoveでした。今回のVol.11はそのジェット数を増やしてみようという企画です。
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50%増の12ジェット。立ち上がりの速さを期待して主室開口径も目一杯広げてます。その悪影響でジェット炎とチムニー炎が混ざって全体としてちょっとぼんやりしたトルネードになりました。炎がケトルを包んでしまう一因にもなってますね。

結果は 160 秒。13℃の水400mlを2分40秒で完全沸騰させるアルコールストーブの誕生です。


ただ・・・結果にはいろいろ思うところがあって・・・。


ジェット数5割増なのにたった5秒しか違わない。


アルコールストーブの火力は「単位時間あたりどれだけ燃料を燃やせるかに依存する」と思ってます。今回の実験では、単にジェット数を増やしただけでは気化ガス噴出量に大きな違いを与えることができない、ということが判明したのかなと。言い換えれば、Super Hoop Stoveの気化能力の限界に近づいているんだろうと。

Super Hoop Stoveの構造では、気化ガス量増大の抜本的な改善がこれ以上望めないと思われます。まあファインチューニングであと5秒位はなんとかなるかもですけど、大目標のSUB150には届かないと考えています。
あと少しファインチューニングで足掻きましょうかね。



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2025年04月18日

Chimney Jet Alcohol Stove 2025 FINAL


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2010年ころに開発したチムニージェットですが、内筒に採用した形状の缶が市場から姿を消して10年くらい。手元に残してあった当時の缶を使って、いま私が習得した工作ノウハウを駆使して作ってみました。 在庫パーツを使い切ったので、もう2度と同じシルエットのチムニージェットは作れません。
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歴代のチムニージェット 右端が今回のファイナル版

 単室密閉加圧型アルコールストーブの常で、外部からの強制予熱が必要な点は同じです。ただペニーストーブのような火達磨式ではなく、もう少しスマートな予熱方法を採用しています。 単室密閉加圧型で避けられない熱暴走(炎上)への耐性がとても高いのが最大の特徴。内圧が高まると自動的に空冷が働いて暴走を抑える性質を持っています。もちろん火力は8ジェットとしては最高クラスです。
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組み込み型ポットサポートの曲げ方も凝ってみました

なかなか豪快な燃焼ですよ。
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もちろんトルネード。
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過去のチムニージェット関連の動画
How to make Chimney-Jet alcohol stove :
Micro chimney jet alcohol stove : 
"Chimney Jet" Alcohol Stove - burning sound :
"Chimney Jet" Alcohol Stove - PROTO-2 :
"Chimney Jet" Alcohol Stove - PROTO-1 :


ごくわずかですが、Yahooオークションに出品します。

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2025年04月01日

CHS-U with Built-in Pot Support の続き

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前記事で出した五徳組み込み型 CHS の五徳形状だけ変えたもの。往年のOPTIMUS/PRIMUSの灯油ストーブや、PHOEBUS 625/725 をオマージュしました。当時のストーブが好きなのよ笑

メリットは姿形の優しい感じとかカッコ良さとかだけかな。
デメリットは超作り難いとか、重量増(約3g)とか、仕舞い寸法が大きくなるとか。
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安心して載せられるクッカーサイズ(直径)が、「コの字」タイプより幅広くなるようにしています。
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2025年03月28日

CHS-U with Built-in Pot Support

数年ぶりに easyCHS ではない CHS-U を製作。以前は世界的に入手しやすいだろうと思って RedBul 缶を使ってたんだけど、今回は一般的な形状の缶にした。まあ何でもイイってわけじゃなくて、例えばジョージア(珈琲飲料)なんかより肉厚で丈夫な銘柄の缶を採用してますけどね。
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それとポットサポートを取り付けるブラケットを、0.2mm厚のアルミロールから切り出した。アルミ飲料缶の倍近く肉厚だから、かなり丈夫になっていると思う。
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ジェットはいつものように 7 孔。わずか7ジェットでも十分強力。
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実際の燃焼光景や仕様は動画で。

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2025年01月31日

火力可変チムニー型アルコールストーブ2025

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4年くらい前に作った火力可変チムニー型アルコールストーブを、少し仕様や素材を変更して再び製作。いつも激しいのばかり求めてるんで(昨年末もそっちで失敗した)、前回より弱火を重視する仕様にした。基本的には同じなんだけど、バスタブ開口径を 1mm 狭め、帰化促進のターボ機能を廃した。それと調整用リボンを飲料缶からではく、0.2mm 厚のアルミロールから切り出してみた。

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飲料缶と少し素材特性が違うようで、こちらの方が柔らかく、癖もつきやすいように思う。またシールの粘着性も下がっているように感じた。まあシールは缶素材でも熱とかで剥がれてしまうんだけど。

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また今回は消化蓋もセットにした。M3x30のボルトにシリコンチューブを被せている。25mm 長がベストだったかもしれない。

いつものように燃焼動画です。




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2024年04月08日

自動炊飯?  炊飯専用 Capillary Hoop Stove

ご無沙汰しておりました いやはや blogyoutube も半年ぶりの更新です。

友人でもあるスローパーズ坂戸の主人から「やってみなよ」と言われ、重い腰を持ち上げて開発を開始。かかった期間は3ヶ月弱かな。

巷で言われてる「自動炊飯」って、どこまでが自動なんでしょう?? 気温、水温、高度、風、炊く合数が毎回ちがうわけだし、さらにストーブを置く台(テーブル)の材質でも燃焼時間が変わるのがアルコールストーブです。最終的にはクッカーの様子を見ながら火から下ろしたり遠ざけたりの手動調整が必要と思ってます。

なので開発の方向性としては以下のような感じです。
  1. 高さは4cm程度までに抑えたい
  2. 強火時間は燃料の投入量で変えられる
  3. 強火から弱火への移行は自動
  4. 弱火は一定時間燃焼すれば良い
  5. 弱火時間の調整はクッカーを人が下ろすことで対応
そもそも完全自動化なんてできないと考えているんで、こんなもんでしょう。

キャンプで米を炊くことはほとんど無いし、山ではアルファー化米ばかりでした。ましてやトランギアのメスティンで飯炊きなんて35年ぶりくらいですよ。今さらアルマイトが傷ついてアルミ地肌が露出したメスティン飯なんて食いたくないですし。でも試験のために新しくメスティンを入手してがんばりましたよ(笑)




ま、それでも自動で火力が途中で落ちる機能は追加できたかな。
量産化はしませんよ。どうぞカット&エラーで自作を楽しんでください。
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2023年09月16日

アドレナリン・モード搭載 Adjustable Hoop Stove with ADRENALINE mode

今まで製作してきた火力調整可能なフープストーブは、ローとハイのどちらでも実用的な火力となるように、低火力側を重視した設計でした。トルネード炎が調整可能であることに満足していたのですが、どうにもドキドキ感やワクワク感やスリルが物足りない。アルコールストーブ中毒者の悪い症状です(笑)

そこでハイパワー時の実用性を捨てて、ローの時に十分以上の火力を提供しつつもハイの時は危うさを感じるほどのドキドキ感・・・すなわちアドレナリンが出そうな燃焼を持つ設定に舵を切りました。

まさに普通のアルストじゃ満足できない変態向けのアルコールストーブです。

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アッパーはいつものタリーズ缶ですが、底の形がフラットじゃない普通の形状缶。この缶にしたせいで、実はフラット底缶と微妙に違う外径とか、フープ容量が違うとかけっこう調整が必要だったんですよ。

ローの時に十分以上の火力を確保することと、ハイの時にビュービュー音を立ててジェットが千切れ飛ぶ状態を両立するために、ジェット穴は4個を0.6mm径と4個を0.7mm径の計8個としました。

燃焼がこんな感じ。
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上から見るとこんな感じ。
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ハイの時に、気化ガスがジェット穴から噴出しきれず燃料タンク内へブローバックします。ローの時はバランスよく燃焼している状況が確認できました。

そもそもハイ時の実用性を無視しているので、ハイは30秒以内に留めることを推奨します。
燃焼の様子や轟音、詳細な仕様については動画を確認してください。



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2023年08月12日

Hoop Stove L

太缶を使った Hoop Stove L を、仕様を変えて 4 種類作ってみた。
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変えたのは背の高さとジェット数。バスタブの開口直径はすべて同じにした。

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火力的な燃焼性能は完全にジェット数に依存する。高さは燃焼時間にだけ影響(当たり前!)。

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炎の様子はとても安定していてどれも必要十分。

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面白いのは、背が高い方は70mm五徳が、低い方は60mm五徳がマッチするということ。

燃焼の様子はyoutubeでご確認を。

10数年前に作った細缶バージョンのこんな感じの安定した燃焼だったなあと懐かしく思いつつも、物足りなく感じてしまう中毒者な私がいることも事実(笑)

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2023年06月01日

爆速給湯チャレンジ - その10 - 165秒機 Super Hoop Stove 登場 - #FastBoilChallenge

昨年8月を最後に中断していた"爆速給湯チャレンジ"です!

中断の理由は、プロジェクト中にパイプジェットで火力調整が可能なことを発見してしまったからなんですよ。その成果が『Adjustable Tornado Alcohol Stove』や『Adjustable Hoop Stove - LARGE -』なんですね。

とにかくyoutubeで見てくださいませ。
性能と実用性の両立に近づいてると思いますよ。




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2023年03月31日

太缶で作るパイプジェット・アルコールストーブ

前回は細缶だったんで次は太缶。

Petal Stoveトルネードウィックジェットで散々やってきたから軽くできるって考えてたら、予想外に時間がかかってしまった。10年前と今じゃ満足のハードル高がだいぶ違ってきてんだろうなと。まあ中毒度が進行してしまっているわけです。

PROTO-1
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ちょっとやそっと炎じゃ面白くないだろうから、5mm径パイプを7本突っ込んでみた。パイプの曲げ径的に限界に近く、これ以上小さくしようとすると折れ曲がってしまう。ウィックはスチールウールを詰めている。ついでに"ターボ孔"も穿ってみた。

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激しいことは激しいんだけど、とっ散らかった炎に見えて好みじゃないかも。当然燃料消費も尋常じゃないくらい。主室開口径が大きすぎるのが原因で、ターボ孔を塞いでも調整幅は微々たるものだ。

PROTO-2
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パイプを一本減らして6パイプへ変更。それにともなって主室開口径も55mmから41mmへ大幅削減。

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燃焼自体はそんなに悪くないけど調整幅は予想より小さい。トップのパーツの使い方が火力調整タイプには向いていないのだと思う。

PROTO-3
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PROTO-2より曲げ径を1mm大きくして、主室開口径を47mmにした。シルエットは良さげ。

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燃焼は良い。ターボ孔が無いから大人しく見えるが、世間的には十分すぎるくらいの炎と火力を確保できていると思う。ただしターボ付きなら弱火相当だ。トランギアなんかより強い火力のくせに弱火なんて言えないよなあ。

FINAL
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PROTO-3のパイプ曲げ径(R=15)を1mm小さく(R=14)した。ターボ孔を開けた上で燃料容量を確保するために、パイプ長を10mm延長して90mmとした。開口径は42mm。パイプ長を短くすれば開口径も小さくなるから、弱火志向に振ることもできるだろう。

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うん、なかなかよくできたと思う。強火での給湯時間は着火から約3分(400ml 13℃)。実用的火力のアルコールストーブの中で最速の部類だ。ただしこのストーブの弱火は一般的な強火に相当するからそれほど実用的じゃないかもね。


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2022年08月30日

爆速給湯チャレンジ - その9 - 165秒機登場 - #Sub150 #FastBoilChallenge

このプロジェクトで使った試験機(アルコールストーブ)をヤフオク出品中です。
https://auctions.yahoo.co.jp/seller/tetk

3分切りを達成した Vol.8 機をそのままスケールアップしようとした試験機です。
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5mmΦパイプを10本、通気用孔も10個にしています。

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燃焼はなかなか勢いよく、たまにジェットが千切れ目になるくらい。(ただし点火後1分を越えたあたりからボヤっとした燃焼に陥ってしまいます・・・記事の最後の方で原因を探ります)

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結果は 2 分 45 秒(165秒)
前回より平均で5秒短縮となりましたが、短縮率がかなり悪いと思います。

これもパイプの詰め込みすぎに起因する現象のよう・・・。
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バスタブ内が沸点に達すると現れる現象です。端的に言うと「チムニー効果が薄れている」。通気口付近を観察すると、炎が内側へ引っ張られていません。穴の周りでボヤッと燃えている感じです。パイプ間が密で、空気の通過抵抗が大きくなって、上方へのエアの"抜け"が悪くなっていると考えられます。チムニー効果を加速するために"延長煙突"をかぶせてみると、通気口のぼやっとした炎がしっかり内側へ引っ張られます。同時に火力も凄いことに。

このあたりが難しいところですね。単純にパイプ数を増やすと別の問題が出てくる。通気口を増やしても、出口へしっかり誘導できなければ効果が発揮されない。パイプ数を減らして、チムニー効果を常に確保して、各ジェット速度を千切れるまで上げてやる・・・というのが sub150 への解かもしれません。

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2022年08月28日

爆速給湯チャレンジ - その8 - sub180秒機登場 - #Sub150 #FastBoilChallenge

このプロジェクトで使った試験機(アルコールストーブ)をヤフオク出品中です。
https://auctions.yahoo.co.jp/seller/tetk

Vol.5/6/7では、パイプの詰め込み過ぎによる各パイプへの加熱不足が見られました。これが課題と言っていたものの正体です。2重に配置したVol.5/6では特に外側のパイプからのジェットが弱く、あまり仕事してない印象すらありました。Vol.7は13本のパイプを横並びに配したので、パイプ間の差はありません。しかしパイプのポテンシャルを引き出しているとは言えないものでした。

このVol.8ではパイプ数を減らしました。減らした分はパイプ径を4mmから5mmに太くして気化量を確保しようという発想です。そしてパイプの外周側へもしっかり加熱できるよう中央寄りに集め、さらに外壁にチムニー型のような通気口を穿ちました。

5mmΦパイプ X 8 本、0.7mm ジェット X 2 / パイプの合計 16 ジェットです。
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効果はテキメンで、トルネードもかなり高く上がります。
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複数回の計測で、2分40秒〜50秒に入ってます。いよいよ 2分台、sub180 突入です。
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結果は 2 分 50 秒(170秒)
トルネードでsub180達成です。


さて、ここで重要なことを発表します。
ジェット炎の火力を通気制御で調整できる

パイプジェットとチムニー型似の筐体を組み合わせると、通気孔の開け閉めで火力を調整できるのです。これは新発見ですよ。すでにプロジェクトと並行して試作機を作っていますが、昔チムニージェットで火力調整に挑んだ時よりずっと広い調整幅が実現できています。

ジェット孔を塞いで火力調整なんて言ってるのはつまらないでしょ? トルネードはトルネードのまま強弱できた方がずっとずっと面白いでしょ? ・・・と、大風呂敷を広げる・・・(笑) 自分へのプレッシャーでもあります。



とりあえず本テスト機は、ジェット可変式の空き缶アルコールストーブが製作可能なことを実証した記念碑的なモデルです。

爆速給湯チャレンジなんていうバカな企画もやってみるもんですねー。このチャレンジのお陰で発見できた♫ 
「チムニー型(あるいは低加圧サイドバーナー)アルコールストーブのような通気口を持つ筐体とパイプジェットの組み合わせでジェット炎の火力を調整する」
っていうのが私の発見とアイディアです。習作はいくらでもどうぞ。でもフィードバックをお願いしますね。楽しいストーブを作っていきましょう。
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2022年08月22日

爆速給湯チャレンジ - その7 - 180秒機登場 - #Sub150 #FastBoilChallenge

このプロジェクトで使った試験機(アルコールストーブ)をヤフオク出品中です。
https://auctions.yahoo.co.jp/seller/tetk

Vol.5/6でパイプを14本も詰め込むという暴挙(笑)に出ました。ジェット数を増やせば強くなるだろうという単純な発想です。実はもう1台同じパイプ配列でジェット向きを変えた物もあるんですが、給湯試験をやりませんでした。試点火を一見しただけで性能悪そうだったんですよ。

まあVol.5ができた瞬間に、パイプの詰め込みによる弊害が判明してしまったこともあるんですけどね。配列のせいで全パイプへ均等に熱が伝わらんのですよ。

そこでVol.5/6は2重だった配列を完全パラレルにしたストーブを製作。ルックス完全無視なんて吠えてたけど、やっぱり渦が好きってわけでトルネードだけは実現しようと主旨変え致しました。パイプを14本ブッ込むつもりで作業したんですけど、13本しか入らなかった(笑) というわけで 13 パイプ 26 ジェットです。
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26ジェットともなると流石に高くまで火が登ります。
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何度か計測しましたが、175〜180秒に収まっています。sub180と言っていいかな。(撮影は一回で、上から撮った動画ファイルが壊れてました。証拠は音で許してくださいませ。)
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結果は 3 分 00 秒(180秒)
トルネードなのに 180 秒。やったね。

このプロジェクトを始めた時、3分切りはそれほど難しいハードルではないだろうと思っていました。既存技術の延長線上で十分可能だと。見てくれは置いといて、まあ達成できてホッとしました。

アルコールストーブで火力追求していくと、3分が大きな壁になると感じています。もちろんストーブ径を広げれば容易になるでしょうけど、あくまで飲料太缶ベースに拘ってますから、ここから先は何かブレークスルーが必要ですね。
まあ何の目論見もなくこんな事は書きませんから、今後も期待していてくださいな。








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2022年08月18日

爆速給湯チャレンジ - その6 - #Sub150 #FastBoilChallenge

Vol.5では14パイプ14ジェットを、一本のトルネードへ炎を集束しました。見た目が派手で格好良さげな炎になったと思います。ただし実火力性能は別で、2010年のパイプ/ウィックジェットの試験では、一本へ収束させるより複数の火柱にした方が強くなる結果を得ていました。

そこでVol.5と14パイプ14ジェットなところは変えず、炎を4本へ分割して試験します。
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実際の炎の様子はこんな感じ。
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パイプの配列が気持ち悪いだけでなく、炎の形も楽しさとは無縁になってしまった・・・。

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結果は 3 分 15 秒(195秒)
トルネード版より 15 秒短縮できました。ベンチマークのeFREVO 7ジェット版から 1 分以上速くなっています。200秒切り達成、そしてsub180まであと15秒です。

でも何だかなあ・・・。はじめに「炎の美しさもこの際無視」なんて息巻いてたけど、やっぱり見て楽しい炎が良いよねえ。両立できたら凄いよなあ。分割炎柱は最後の奥の手に取っておいて、しばらくはトルネードに拘っていくかなあ。



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