期間、時期、メニュー、人数・・・クッカー探しも永遠のテーマですね(笑) 最近の山食はホント湯沸しだけあればよくなってしまって、ラーメンすら kwsk3i さんに教えてもらったカップラーメン・リフィルになりました。
調理するなら、クッカーの素材はアルミでテフロンなどのコーティングしてある物がいいと思ってましたが、湯沸しだけなら素材に関係なくサイズと軽さだけ追求すればいいようになりましたね。
これが今もっとも気に入っているクッカーです。
昨年入手してから約半年に渡って山やキャンプで使ってきました。この
サイズと形状がまさに絶妙 なんですよ。初めて見た時は小さいかなと思いましたが、まったく過不足ありません。
ソロなら 300〜400cc 沸かせれば充分 なんですね。
ちなみに過去のアルコールストーブ動画で登場するポットはコレです。すりきりいっぱいで 550ml、湯沸し実容量で 400ml が最大、アルファ化米に湯を注ぎ、残りで珈琲を淹れるのにピッタリの容量です。あるいは 300ml くらい沸かして、その中にカップラーメン・リフィルを入れるとちょうど良い大きさです。さすがにインスタントラーメンは入りませんが、リフィルを使う限りジャストフィット。ポットの直径の方が高さより大きくて、底面全体で炎を受け止めてくれます。見た目にも安定感があるフォルムだと思いませんか?
これを見て、
BackpackingLight.com の
FireLite 550 Titanium Cookpot with Handles を思い出す人がいるかもしれませんね。見た目はソックリです。FireLite 550 の方は Tibetan より薄い素材で極限まで軽量化に徹しているそうですが・・・実物を一度手に取って見ましたがそんなに薄く華奢に見えませんでした。
BackpackingLight.com では常に品薄在庫無し状態が続き、あっても送料と合わせて6,000円程度とベラボーに高いクッカーです。
僅かに重くなるけど(その分バックパック中で変形しにくくなる)これが UK ショップで買える
TIBETAN ブランド の品になると約3,400円、しかも
ultralightoutdoorgear なら送料が無茶苦茶安い。他にいくつか同梱しても多分1,500円位であがります。
この TIBETAN というブランドは、上海の suzhou Kingsound Titanium-Tech Inc.(
上海科尚钛制品有限公司 )という工場オリジナル・ブランド。ここの製品にロゴだけ印刷したものがショップ・オリジナル製品やガレージメーカー製品として出回っているんじゃないでしょうか。
例えば
Titanium Goat で
カルデラコーンとセットになっているクッカー や、
Backcountry.com ショップ・オリジナルの
Titanium Pot w/ Lid - 700ml などなども、この工場の製品にロゴだけ印刷しているものと思います。他に
LifeVenture もあるかな。
Backpackinglight.com の FireLite シリーズも同じじゃないかと思うんですよね。
まあ、ヤク(山羊)のマークが許せるかで評価が分かれてしまうかもしれません。同時に購入した 700ml ポットのコーティングを剥いでヌード・チタンにしましたが、見た目にも剥がないほうが良かったかなと感じています。何個数を揃えたらオリジナル・ロゴにしてくれるのか交渉しようとマジに思ったこともあるんですよね(やりませんよ!)。
そうこうしているうちに、日本のウルトラライト・シーンをリードされている方々のお一人だと思うんですが(残念ながら面識無いです)、
MLV Factory さんがこの 550ml ポットを販売され始めました。FireLite より安く、UK から個人輸入する価格より少しだけ高めの価格設定ですから、海外通販ができない方にはいいでしょうね。
ちなみに 110 ガス缶がピッタリ収まります。
入手前は 500ml 位を沸かしたいと思っていて同時に 700ml 版も購入しました。しかし縦長スタイルはストーブ上での安定性がやっぱりイマイチ。それと今の山食に必要な湯量にはちょっと大きすぎて、まったく使うことがありません。
左からコーティングを剥いだ700、500、450 (蓋無し) 700〜750ml だと、スノーピークのチタンポットを使っている人が多いようですね。でも SP 社の製品はチタンの特長を活かしていないと思うのです。同じ厚さだったら鉄より軽くて強いのがチタン最大の特長。だから性質を最大限活かすなら、薄く軽量に仕上げるべきと思うんですよ。ところが SP 社製品は丈夫さ優先で肉厚の素材を使い、こともあろうかハンドルに太い鉄を採用・・・道具の特徴を理解しないでラフな扱いをして、無茶なことやって壊れたら品質のせいにするような人たち向けの設計になってるように感じます。
自称ソロ・キャンパーの皆さん、ソロ活動にはソロに合うこんなクッカーを使ってみたらいかがですか?(笑)