2008年03月01日

四阿山 撤退・・・

前回モノスキーを持って初めてのバックカントリーに出て悲しい思いをしたから、隣の四阿山にアルペンスキーで行ってきた。スキーをメインで考えると自分の下手さ加減に腹が立つから、今回は登山のつもりでGo。一応百名山みたいだし、下山はたまたまスキーというコンセプト(笑)。

AM04:30頃 登山口(あずまや高原ホテル)着。星も月も見えてていい感じだ。
AM06:00頃 仮眠して起きたらどんより曇っている(おいおい)。
AM06:30頃 ゆっくり準備をしていたら、雪が舞いだす。風も少しある(勘弁してよ)。
AM06:50頃 長野方面の天気予報は徐々に良くなるみたいなので、ちょっと様子を見ながら出発。

林道で早々にスノーシューを装着して歩く。今回はテールも着けてみた。テール無しだと気付かなかったけど、スノーシューの後ろ側の少しえぐった形って、実はとっても良く考えられた形状なんですねえ。もしストレートのままなら頻繁に自分で踏ん付けていると思う。それと木の枝に背負ったスキーが引っ掛かる難儀を経験して、それが無い山スキーやテレの有効性を認識してしまった。

そんなこんなで、牧場下端に到着。風が強いし、山容も見えないし牧場の上端すらガスっていて見えない(うー残念)。
牧場を上りながら「ここでホワイトアウトしたら怖いな」などと考え、度々振り返って帰路の目印を景色と一緒に覚え込む。

牧場に出たところ(この時点ではまだ見える方)
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牧場上端から上は一応樹林帯なのだがホッとするのも束の間、高度を上げるに連れて風雪が強まる(寒い)。視界も悪くなってくるし、徐々にトレースも見えづらくなる。夏も登ったことが無い初めての山でもあるので、多分標高2000mを超えたあたりだと思うけど、そこで今回は撤退することにした。ソロに「とりあえず行ってみよう」は厳禁だし、そもそも若くないしね(中年はこの言い訳が立つよね)。

撤退ポイントにて(左から横殴りの雪なんだけど見えないね)
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下り始めて割とすぐに登って来た人と少し話す。上まで行ったのかな。

牧場まで降りたら風と雪も少し弱くなった。すぐに帰るのはもったいないとお茶セットを出すものの点火できない。風防を持っていかなかったのが悪いね。

今回のお茶セット
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結局山頂を踏まずに途中撤退の今回の学習
●バックカントリーでのスキーは、晴れて下がよく見えないと難しい。
●バックカントリーのスキーは、スキー場のそれとは全然違う。
 重い雪じゃ回せない!
●こんな天気だとツェルトが無いと何もできない。
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2008年02月09日

無謀なバックカントリー

スノーシューが到着したんでいっちょBCデビューして来ようと思い、先日行けなかった根子岳(菅平)へ、無謀にもモノスキーを担いで行って来ました。

リフト終点からスノーシューをアルペンブーツに履かせて2時間半(休憩込み)。絶景とまでは行かないまでも、なかなかの眺望を楽しめました。
でも寒い。多分-10℃は軽く下回り、さらに半端なテントじゃ潰れるくらいの強風。モンスターもまだ成長途上で完璧な風除けにならず、頂上で珈琲を沸かすこともかないませんでした。これは次回の楽しみにしておきましょう。

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スノーシューは快適。何回か笹雪を踏み抜いて膝上まで埋まった以外は無問題。ここ数日降ってなかったから大丈夫だろうとテールを持っていかなかったのが失敗かな。冬山をやってなかったけど、2000m前後の軽いところならこれから行けそう。

バックカントリー・モノスキーは、もう2度とやりません。自分の下手さ加減にホトホト愛想がつきました。爽快感は皆無、途中で捨てて帰りたくなったし。
行きたいところへ行けない、方向転換も脱がなきゃ無理。普段整備されたゲレンデでも脚力の残っている午前中くらいしか満足に滑ることができないのに、登高で体力を使い果たしてからなんて無謀もいいところでした。
ついでに白状するとテレもやらない決意で帰ってきました。この歳この体力で、新たなスタイルへの挑戦はしません。無理だモン。でも山スキーはアリと思ってるんですけどね。次に行く機会があればアルペンスキーを担いでいこう。

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途中嫌になって投げ出して休んでいたときの写真(笑)
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2007年11月04日

南天山 1483m

軽く山へ登りたいなと思って、埼玉県の両神山の横に位置する南天山へ行ってきた。

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登山口からしばらくは鎌倉沢沿いを渡渉を繰り返しながら登る。下山時に数えてみたら木橋が8個あった。登山道は良く整備されているんだけど、石の角が取れていなくて登る人が少ないことが感じられる。

登り始めて30分弱で法印ノ滝に到着。写真は帰りに撮ろうと先へ進む。そこから少しで「尾根ルート」と「沢ルート」の分岐点。ちなみに旺文社の地図には尾根ルートしか載っていません。「尾根ルート」と言うからには尾根伝いに登るのかと思ってそっちへ進んでみたら、ずっと樹林の中を頂上直下まで行くだけ。段差が無くて歩きやすいのだけど、変化が無くて飽きるし、とにかく斜度がキツイ。

頂上直下で沢ルートと合流したら、頂上までかなり厳しい登りを経て到着。所要時間約1時間45分。狭い山頂だけど眺望は素晴らしかった。
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赤岩岳方面(右端が両神山)
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弁当を持ってきたけど時間が早過ぎる。ゆっくり写真を撮り、コーヒーを飲んで、たっぷり1時間くらい山頂独り占めを楽しんだ。下山は沢ルートを選択。こっちのルートの方が尾根を歩く時間は長いし変化もあって楽しいかも。でも、「沢ルート」と言う割には沢筋を歩く距離は短いです。

法印ノ滝
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結局11時30分に下山。車で弁当を食べコーヒーを飲んで帰宅の途へ。この山は9時頃登り始めるといい感じです。

オマケ
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ラベル:登山 埼玉の山
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2007年05月03日

木曽駒ケ岳 2007-05-03

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5/1午後から飯田市の実家へ顔を出し、5/3に帰京途中で中央アルプスの駒ケ岳へ登ってきた。ちなみに地元民は皆「西駒」と呼びます。
6時12分のバスに間に合うように5時過ぎに家を出る。30分程度で菅ノ台の駐車場へ到着。その時はまだかなり空いていたけど続々と県外ナンバーの車たちがやってくる。人数が多かったようで臨時バスが6時に出て、ロープウェイも1番乗りで並ばずに済んでラッキー。やはりこれだけ早い時間だと大半が登山客ですね。

08:00頃の千畳敷
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登山届けを出し、危険地帯の説明を受けて外に出る。いい天気だ。
先頭の人たちが乗越浄土への急登に差し掛かる頃に出発。カールを歩いているときは強烈な照り返しで暑い。

乗越浄土から伊那前岳方面
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朝のうちは雪も硬くアイゼンも良く効いてくれた。斜度45度を超える斜面の直登はキツイけど、登りきった乗越浄土はとても気持ちが良い。

宝剣山荘裏から見る宝剣岳と天狗岩
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宝剣岳山頂直下にアイザイレンしたクライマーがいます。
ここからは広い尾根道を360度の展望を堪能しながら中岳へ。

中岳から見た木曽駒ケ岳
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中岳から見た宝剣岳
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中岳から西駒への下りはどこを歩いてもいい感じ。北斜面なので硬く締まっている。ところどころ岩が顔を出しているので滑落しないように慎重に下る。木曽駒への登り返しは一枚バーンみたいで、最後の急斜面を登りきるとそこは広い山頂だった。

木曽駒ケ岳山頂から見た宝剣岳方面
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毎年この時期に登られてるという方の話では、今年の残雪量は多いらしい。お社も屋根が見えるだけでほとんど雪の下。

コレのために登ってきた?
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一昨日の瑞牆山でできなかった「山頂の一杯」を南アや御岳の景色を肴に堪能。
西駒からの下り半分はシリセード。超ー気持ちいい。

中岳への登り返し
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中岳にて
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スキーを担ぎ上げて来た人がいて少し話す。スキーも気持ち良さそうだね。中岳からの下りは再びシリセード。

乗越浄土からの下りは雪が気温でくさっていてとても怖い。他の人以上の時間をかけて慎重に下る。下りであんなに息が上がるとは思わなかった。危険地帯を抜けたらカールまでみたびシリセード。

12:00にホテル千畳敷に到着。4時間余りの雪山堪能でした。

おまけ
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ラベル:登山 中ア
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2007年05月01日

瑞牆山 2007-05-01

今年ようやく一発目となった山は、金峰山に昨年登った際に奥秩父の山々とは異なる山容が印象的だった瑞牆山。
「午前中は曇り」の天気予報を当てにして、30日の夜に瑞牆山荘前の駐車場を目指す。往きは増富温泉経由、復路は黒森経由で走ったけど、黒森経由の方が道幅も広いし近い感じだった。途中鹿やカモシカに遭遇しつつ駐車場に到着し車中泊。

登山口
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朝は曇り。いつ降り始めても不思議じゃない天気の中、6時頃出発。
40分ほどで富士見平小屋へ着く。

富士見平のテント場
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2-3張りのテントがあった。金峰山と瑞牆のダブルヘッダーかなあと想像しながら先へ。
ヤナギ坂の巻き道の途中にまだ融けていない氷があった。北斜面だと2000m以下でも残っているんだなあ、そういえば頂上直下は北側に巻くんじゃなかったっけ、と思いながら先へ。

天鳥川渡渉地点の巨岩
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岩の下側は木で支えているのが面白い(なわけないか)。
ここから先は考えていたより急登。上へ行くほどさらに急登。自分は基本的にロープや鎖に頼らないんだけど、今回ばかりはお世話になりました。

山頂 2230m
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時間にしてわずか5分、山頂直下のみ凍っていて、軽アイゼンを装着して登った。樹林が切れたと思った瞬間が山頂で、そこは岩峰ならではの岩畳。風が強くて横殴りの小雪状態だったけど、そこそこ展望もありました。

山頂から見える巨岩
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かなり寒かったので(多分0〜2℃)、山頂のコーヒータイムも我慢して下山開始。小雪は下るにつれて小雨に変わり、岩が滑りやすくてちょっと怖い。岩の段差が高くてけっこう膝にきますね。

天鳥川渡渉地点で大休止
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広くて風裏で雨がしのげる場所を探しながら下っていたら、結局巨岩の所まで降りてしまった。このまま下山してしまってもいいのだけど、もう少し山の中にいたかったから早目のランチタイム。今回はストームクッカー+トランギアガスバーナーのセット。コレ、ソロには大きくて嵩張る。日帰りには向かないね。

瑞牆山荘直前
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富士見平小屋を過ぎればあとはノンビリ。12時頃駐車場へ下山。久しぶりに雨の山行きでした。

おまけ
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下山後は実家へ向かったけど、長野県の国道153号線はこんなトラクターも走るのです。
ラベル:登山 奥秩父
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2006年11月04日

初冬の阿弥陀岳

雪が積もる前に八ヶ岳へ行っておこうと思って3日のAM02:00に急遽出発。急いでパッキングしたらスパッツを忘れた。状況によっては日帰りだなと思いつつ中央道に乗る。

11月3日
軽く一雨降った形跡があるし、山は雲に覆われてる。どうなることかドキドキしながら美濃戸の登山口へ到着。支度をして出発する頃には時折ガスが晴れて少し白くなった阿弥陀岳が見える。やっぱり昨晩の雨は上部で雪だったらしい。
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7:00に歩き始めて9:30に行者小屋に到着。テン場はうっすらと雪が積もっていた。受付をして雪をどけて地面を出すと、10時頃には日が差して濡れた土を乾かしてくれた。ドロドロの地面ほど嫌なものは無いもんね。

いつものことなんだけど、テントを張ってコーヒーを飲むと、グータラだらだらモード全開。まだ10時半なのに「もう頂上まで行かなくてもいいや」という気分になってしまう。とりあえず早めの昼食を作って様子見とした。続々と山頂方面に向かう人たちを見て、11:30に意を決して(そんな大層なものではない)阿弥陀岳へと向かう。中岳との尾根までは昨日の雪が残っていたけど、アイゼンを使うほどではなかった。

阿弥陀岳特産?の玉葱
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山頂は直下の岩場の急登がウソみたいに広々としている。
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晴れていれば八ヶ岳のゴールデンコースが一望できるんだけど、残念ながら次から次へと湧いてくる雲に覆われて展望はイマイチだった。20分待って一瞬の切れ目で撮れた写真↓。
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PM02:30頃にテントへ戻る。夕日に燃える赤岳を期待していたんだけど、今回は会うことが叶わなかった。次回こそ。

11月4日
寒い。テント内で-3℃。テントはバリバリに凍っているし、タオルも硬く凍っている。解けて乾くまで放っておいて赤岳でも廻って来るかなと思ったけど、いまいち体調も良くないし、午後の中央道渋滞も嫌だし・・・。他のテントの人が撤収して出かけていくのを眺めながらゴロゴロしていた。で、観念して撤収し、行者小屋を9時に下山開始、10:30に美濃戸着。テントを駐車場で出してみると、霜がまだ付いたままだった。
ラベル:登山 八ヶ岳
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2006年10月09日

秋山・北岳・十数年ぶり

ホントは土日で行く予定だったけど、規定降水量を超えたという理由で芦安から広河原までの林道が閉鎖。翌朝まで様子がわからないとのことだったけど土曜10時過ぎには開いたようなので日月で行ってきた。

10月8日 芦安の駐車場に車を停めて朝5:10のバスに並ぶ・・・すごい人の量だ。ラッキーなことに、乗り合いタクシーのチケットを買った人が現れないとのことで、プラス100円を払ってバスに乗らずに済んだ。バスは乗れ切れなかったらしい。なんでも600人以上が入山したとのこと(千丈/甲斐駒を含む)。100円の違いなら迷わずタクシーを選択するといいですね。

6:15 広河原を出発。
久しぶりに見る広河原から見上げる北岳。上はガスが出ているみたい。
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自分の地図が古いだけなのかもしれないけど、二俣までは大樺沢の左岸を遡上するはずが、途中で土砂崩れの恐れがあるとかで右岸側に迂回させられていた。二俣手前で先を見ると、上は霧氷みたいに木が白く化粧をしている。
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二俣ではたくさんの人がスケッチをしていた。頂上を目指さないノンビリしたハイキングもいいねえ。こっちは一応山頂を踏む気でいたからそのまま素通り。立ち止まって一息つく以外は1時間は歩き続けてザックを下ろした休憩を取らないように心がけていたので、二俣を少し通り過ぎたところで休憩。
二俣の上から大樺沢を見下ろす。
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八本歯ノ頭手前のエゲツナイ登りが始まるあたりに万年雪が残っていた。
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大樺沢上部からバットレスを見上げると、写真が小さくて見分けつかないけど、数十人がロッククライミングをしているのが見えました。何パーティもいるらしく、いろんなルートで取り付いてました。あの人たちはすごいよね。こっちは岩の取り付きポイントへたどり着くだけできっとヘロヘロになってるだろうけど、そこから核心のクライミングだもんな。
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八本歯のコル手前のハシゴみたいな階段。
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八本歯のコルにやっと着くと、富士山はもちろんのこと鳳凰三山や時折ガスに隠れるけど間ノ岳や農鳥方面がよく見えた。
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北岳山荘への巻き道の分岐をそのまま山頂方面へ向かう。下りてくる人は皆レインスーツを着込んでいて、訊くと風がかなり強く寒いとのこと。山頂まであと30分くらいだったけど、腹も減ってきたし、風裏で北岳山荘や間ノ岳を正面に眺めながらゆっくり昼食にした。

北岳山荘からの道と合流する場所から山頂までは西側を通る。そこは海老の尻尾の花が咲き乱れている初冬の山でした。
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13:00 山頂(3193m)に到着。聞いたとおりで風が強いけど、バットレス側は風をよけられたのでそこでコーヒーを淹れて頂上を満喫。

北岳からの富士山。
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北岳からの鳳凰三山。
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北岳からの仙丈ケ岳
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北アは雲がかかっていたけど、猛吹雪で遭難者も出たとのこと。お見舞いとお悔やみを申し上げます。南アにしといて良かった・・・。

本日の幕営地、北岳肩の小屋(標高3,000m)
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14:00 肩の小屋に到着。受付を済ませて設営。テン場は一応風裏だけどとにかく寒い。2時で5℃くらい、4時で2℃、翌朝は多分-5℃くらい。朝方まで時々突風のような風で、氷のかけらや砂・小石が飛んでくる。ちょっと不安だったけどHooped Outlandはビクともしませんでした。
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テントの中から富士山を正面に見られるなんてすごいロケーションだ。過去はいつも北岳山荘の方へ張ってて肩の小屋は初めてだったけど、こっちの方が断然景色はいいかもしれない。夜も月明かりで富士山のシルエットもはっきりクッキリ。伊那谷、諏訪、甲府、東京?の夜景はもちろん、富士山五合目の明かりや河口湖方面の光まで確認できました。

10月9日 朝は快晴。日が出る瞬間を目撃。
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6:20 撤収して下山。日が出てからは風も収まり気持ち良く下る。御池小屋への道は昔きつかったので右俣コースを選択。このコースは2回目で、前は上から下までずっと残雪をシリセードで降りただけ。初めてまともに歩いたけど多くの人が使う理由がわかった気がする。
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往路ではパスした二俣で休憩。8時半だと日陰で肌寒い。きのう広河原から蟻のように登山者が続いていたのが嘘のように静かだ。昼頃になると下山者でにぎわうんだろうな。

途中の小川。苔がきれい。
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9:30 広河原に到着。登るのは大変だったのに下るのはあっけない感じ。
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実は3,000m峰へ登るのは10年ぶりくらい。本音を吐露するともう体力的に登れないんじゃないかと思ってた(テン泊でね)。たまたま3週連続で山へ入ったのと昔より荷物がずっと軽くなったから、覚悟の割にはスンナリ行けた感じ。ウルトラライトって、若者にとっては「さらに先へ脚を伸ばす」ための道具なんだろうけど、中年には「若い頃行けた場所への再訪」を実現してくれる道具かな。ちなみに水抜きで11kgくらいでした。
ラベル:登山 南ア
posted by tetk at 18:33| Comment(6) | TrackBack(1) | 山行系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月30日

晩夏?初秋?の日の出山ハイキング

先週は家族を捨てて仲間達と八ヶ岳へ遊びに行っていたので、今週は家族を連れて奥多摩の日の出山へハイキング。前回は積雪があって途中で引き返したので、妻娘は山頂をまだ踏んでいなかったのだ。

白岩の滝に車を停めて登りだすと、前回早飯にした場所まであっという間だった。そこから麻生山の横を越えて金毘羅尾根へ合流。アップダウンを繰り返しながら山頂を目指す。
実は金毘羅尾根を歩くのは自分も初めて。MTBで走ることしかしてなかったもんなあ。自分の足で歩いて、あらためて広くて自転車向きのコースなんだと実感した。

山頂でこれまた久々登場のDragonFlyでカレー+ナンの昼食を摂り、残念ながら霞んで遠くまでは見渡せなかったけど、ひとしきりノンビリする。帰りはつるつる温泉への下山路をこれまた初めて下った。車を停めていた白岩の滝までの舗装路が結構堪えたなあ。
posted by tetk at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 山行系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月06日

奥秩父散策

ようやく梅雨も開け酷暑到来から逃避行。
奥秩父山域を家族でお気楽ハイキング。夏の蒼、夏の雲、夏の風を楽しんだ。
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8月4日 大弛峠-前国師岳-国師岳-北奥千丈岳
塩山から大弛峠へ車を走らす。2箇所、舗装工事中の場所があるだけであとは完全な舗装路。ロープウェイを使った登山はある意味反則だと思うけど、これも充分反則だ。途中、鹿の親子と出会った。
9時前に峠へ到着したらすでに車がいっぱい。線で区切られた駐車スペースの最後の1台となった。明日の土曜はどれだけ混むの?と考えながら出発。きょうの行程は標高差でわずか240mだ。大弛小屋(2365m)の横から登山道に入る・・・登山道だと思っていた・・・登山道じゃなくてとってもよく整備されたハイキング用木道と木階段ばかりだった。途中でムシクイだかウグイスだかを見て前国師岳(257Xm)へ到着。↓前国師岳から国師岳(左)と北奥千丈岳(右)を望む。
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ここから先はようやく山道っぽい感じに少しだけなって、国師岳(2591m)へ到着。国師岳山頂から北奥千丈岳を望む。
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国師から15分程度で北奥千丈岳(2601m)に到着。ここが奥秩父最高点らしい。
↓右奥に木賊岳や甲武信岳、右手前に国師岳、中央あたりに前国師岳、左に朝日岳と雲がかかりかけてる金峰山。
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広い北奥千丈山頂で、ゆっくりお昼を食べてノンビリ過ごす。
夏休みの工作 その1 10歳作
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夏休みの工作 その2 6歳作
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帰りがけに「夢の庭園」と名づけられた景勝を堪能しながら大弛まで戻る。階段が整備されていることも影響していると思うけど、とても柔らかい優しい印象の山だった。

峠まで戻ってそこで幕営。テント場は駐車場と大弛小屋の間の林間。
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下界の暑さとはかけ離れた涼しさで、日中は木陰でレジャーシートを敷いて昼寝が嬉しい。日が落ちると肌寒い。時折雲が切れると人工衛星も見ることができた。テント内は朝方に15度以下。でも駐車場横というのが災いして、夜中でも翌朝登山の人が到着して車中泊をするらしく、うるさくてゆっくり寝てられない難点はある。朝、すでに出発していた隣のテントのゴミ袋を、キツネが奪っていくのを目撃。小屋の人によるとタヌキも出るらしいから、この付近は野生動物の宝庫なんだね。


8月4日 大弛峠-朝日岳-金峰山
湿ったテントはそのままに朝7:00に出発。この時点ですでに駐車場は溢れていて、下の方に路駐しているようだった。
まずは朝日岳を目指して登る。斜度はそんなに無いものの、きのうの国師に比べると山らしい登山道って感じだ。すると山頂手前で視界が晴れて、たいそう美しい富士山が登場。
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朝日岳(2579m)山頂は、名前に負けず、朝日を浴びた山々の姿を美しく見ることのできる場所だった。↓朝日岳から金峰山を望む。
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朝日岳から金峰山へは、朝日岳直下の急坂から始まって、樹林帯の中のアップダウンを繰り返しながら鉄山(2531m)を巻いて行く割と変化に富んだ道で、飽きることなく進む。周りの視界が開けてきたと思うと、森林限界を超えて眺望満点の尾根道になり、プラス15分で岩ばかりの金峰山山頂。その先に鳥居がある金峰山のシンボルたる五丈石がデンと鎮座している。
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瑞牆山(左)と小川山(右)。奥は八ヶ岳。
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朝日岳(左)と鉄山(右)
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廻り目平の岩や瑞牆山の岩稜を眺めながらゆっくり昼食をとり、五丈石に子供と取り付いたり、トンボを捕まえて遊んでから下山。登山とはとても呼べないほど楽チンな行程だったけど、手軽に高山の雰囲気を感じられるいいコースだね。

午後2:30に大弛へ帰着。乾いたテントを撤収し、小屋の方に教えてもらった鼓川温泉へ寄ってから帰宅。過ぎてしまえばあっと言う間の夏休みだったなあ。
ラベル:登山 奥秩父
posted by tetk at 11:05| Comment(2) | TrackBack(1) | 山行系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月23日

甲武信岳

初めての奥秩父の山『甲武信岳』へ行ってきた。

国道140号で雁坂トンネルを抜けたところの駐車場に停車。さすがに時期が早いのか4-5台しか停まっていなかった。
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そこから戸渡尾根の登山口まで一般車両通行止めの道を約20分。
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立派な看板をやり過ごしさらに数分で徳ちゃん新道の登山口に着く。
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徳ちゃん新道はいい登山道だと思う。かなり急坂だけど、人工的に作られた階段とか、うるさいほど立てられている案内板みたいなものが無い。「60分」と書かれた看板から15分アルバイトしてまた「60分」なんていう看板があるとガッカリしちゃうしね。帰路に戸渡尾根コースを歩いたけど、こっちの方がやっぱりお勧め。

戸渡尾根コースと徳ちゃん新道の合流点(1869m)から少し登ると雪と氷が出てくる。標高2000mを越えたあたりでアイゼンを装着。
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それにしてもキツイ登り! 残雪だから夏より楽なんだろうけど、もういっぱいいっぱい。ちょっとでも開けた場所があると写真にかこつけて小休止を繰り返しながら進む。でも土曜は見晴らしが良かった。
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で、ようやく木賊山へ到着。標識がこんなに埋もれてる。
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木賊山を越えると目の前に甲武信岳が迫ってくる。なかなか綺麗な形をした山なんだね。これを見た瞬間に先の三宝山まで行く気は失せ、甲武信岳で充分だと思った。
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甲武信小屋の管理人さんは、21日の金曜に入ってGWに向けた小屋開きの準備を始めたところだそう。小屋の周りの積雪は1m以上残っていたけど平年並みとのことです。
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スコップを借りてテントを設営してから山頂へ向かう。富士山はもちろんのこと、南ア、八ヶ岳(スキー場までクッキリ)、北ア、噴煙を上げる浅間山や千曲川源流部を見下ろすすばらしい眺望を堪能。↓画像クリックで拡大されます。写真ではハッキリ伝わらないのが残念だけど、やっぱり自分の目で見なきゃね。
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本日の宿泊先。前に誰かが除雪して泊まった跡を、長いStardomeに合わせて拡張して設営。狭いOutlandに比べて超快適。重さを我慢して持ってきた甲斐があるってもんです。23日日曜は雨の予報が出ていたけど幸いに降雨無し。瞬間的に雪が舞っただけで済みました。多分最低気温はマイナス数度だったかな。
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湿ったままのテントやシュラフを撤収後、やはり幕営だった方と下山。軽アイゼンを付けているとはいえ、滑ったら一発で谷底とか良くても骨折−即遭難−という箇所もあるので慎重に下る。ご一緒した方は自分より少しだけ年上だと思うけど、年間40日以上は山へ入っているそうで、その速さったら凄い。お待たせしてすいませんでした。

往きが徳ちゃん新道だったので、復路は戸渡尾根コースを選択。ヌク沢までの厳しい下りったらかなり辛い。徐々に弱って踏ん張りが利き難くなるのを感じながら歩く。上りでは使いたくないな。
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ヌク沢を越えるとあとはかなり楽。基本的には昔の軌道沿いに進むんだけど、ところどころ線路の下が全部崩壊してレールが宙ぶらりんになっているところや埋もれているところがある。自然の力に人間が屈した標本? 何枚か写真を撮ったけど保存されていなかった・・・。
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6:30AMに甲武信小屋を出発して11:30AM頃駐車場に帰着。割と軽い気持ちで甲武信岳に行ったけど、こんなに厳しいコースだとは想像してなかった。次に行くときはモウキ平から入ろう。
ラベル:登山 奥秩父
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2006年04月02日

七ツ石山−雲取山

GW頃の春山シーズンを前に、ちょっと足慣らしのつもりで東京都最高峰という雲取山へ出かけた。関東に住んで20年以上経つけど実は今まで行ったことが無かったのだ。若い頃は3,000m前後の山が格好いいとか、森林限界を超えた尾根歩きが好きで、中低山に見向きもしなかったんだよね。ようやく?名実共に中高年になったからちょうど良いかな。

鴨沢に車を停めて、20分程度結構な急坂を登って、明るく開けてきたなと思ったらなんと車道。本当の登山道入り口まで車で入れることが判明してちょっとガッカリ。でも、駐車スペースはほとんど無いから、やっぱり下に置くのが正解だね。
距離は長いものの、ブナ坂への分岐まで段差がほとんど無い平行移動に近いタラタラとした登りで、とっても歩きやすい。子供でも年寄りでも平気だと思う。逆にペースが上がりすぎて後が辛いかも。
分岐でコースを七ツ石小屋方面にとると、ようやく"山"らしい急登が出てきて、自分のペースが落ちるのがわかる。七ツ石小屋のテン場は小屋前の休憩スペースみたいな場所で、1-2用テント2張りが限度かな。すぐ上の水場もまだ初春だからなのか涸れていた。

えっちらおっちら七ツ石山頂(1757m)に到着。鴨沢が標高600m弱だから1200m近くは登ったことになるのかな。何も道中にハイライトが無いから人気が無いのかも知れないけど、眺めの良い明るい山頂でした。下の写真は山頂から見たブナ坂と雲取山(右の木の奥)。
七ツ石山.JPG

山頂直下の急坂を下るとブナ坂。この道こそが雲取山のハイライトじゃないかと思った。気持ち良い尾根筋を奥多摩小屋へ進むと、タラコ唇のトトロ?が迎えてくれる。奥多摩小屋のテン場は、あまりスペースは広くないけど、気持ち良さそう。小屋前で早いお昼にして、雲取へと向かう。
奥多摩小屋.JPG

雲取山(2017m)からの眺めは、残念ながら少し霞んでいたけどなかなか良かった。歩いてきたコースも一望できて、結構長いコースの果てに位置することを再確認って感じ。。
山頂から飛竜山方面を望む。
雲取山.JPG

山頂で一休みした後、雲取山荘への北尾根を下る・・・下ろうとする・・・完全凍結・・・青氷みたいな箇所もある・・・そそくさと軽アイゼンを装着。アンチスノープレートを着けていない事もあって数歩で身長が高くなる。雪の下駄は危険この上ないのでその都度雪を落として慎重に下ると、コース図20分のところを30分もかかってしまった。
雲取北尾根.JPG

雲取山荘のテン場が使えないようなら奥多摩小屋まで戻るつもりだったけど、一箇所だけ雪が融けて設営可能。時間も早いし天気もいいし、ノンビリゆっくりHooped Outlandを立てる。"お約束"のフライをかける前の写真。
雲取山荘テン場02.JPG

アウトランドはフープ無しこそコンセプトに合ってると思う。でも、Outlandは背が低いから一番高いところでも座って天井に頭(側頭部)が触れ、この状態で室内で火器を使うのは気が引けちゃうし、寝転がって火器を扱うにはフープがあった方がいい。炎が高く上がるアルコール・ストーブや余熱が必要なストーブに特に有効。だけど出入りに関しては最低。高這い(膝をつかない四つん這い)状態で出入りしなければならない。

夜になって気付いたけど、北の方角の遠くに小屋の明かり、埼玉の街の灯り、東京方面の空がオレンジ色に見えた。それと「帽子をかぶったまま葉じゃ寝られない」ことを発見、。頭が寒いからとビーニーをかぶってシュラフにもぐったけど、全然寝付けなかった。
朝方のテント内温度は最低で2-3度。外気温は多分-5度くらいじゃないかな。15年以上昔のモンベルの化繊シュラフ"No.2"だったけど、寝ている間は快適でした。でもコレ、嵩張るんだよなあ。

朝6時頃に雪が舞ったし、ガスが出てて視界100m程度で眺望は望めなさそうだから、雲取山荘から小雲取山への巻き道をチョイス。
雲取山荘.JPG

原生林の中の雪道を、時々膝まで踏み抜きながら進む。このコースは気に入った。雪の中の美しい林相と鹿の足跡・・・。どうやら巻き道は鹿の通り道にもなっているらしく、ずっと足跡が続いている・・・と、少し先を鹿の一家らしき群が横切る。彼らのテリトリーに侵入していることを心の中で詫びつつ、アイゼンを効かせながら巻き道は終了。
雲取巻道.JPG

アイゼンを外し、後はテンポよく下る。きのうのポカポカ陽気でグズグズになっていた道もきょうの気温で少し締まって歩きやすい。堂所付近でゆっくりラーメンをすすり珈琲を堪能して下山。

karrimor.JPG
今回の山行きは、荷物が少なかったから"元寛大な妻"の古いカリマーを借用。モデル名は忘れた。背面長を簡単に調整できるのが"売り"のザックだったけど、やはり男には短いしショルダーハーネスも足らなかった。45-50Lくらいのザックを買おうかなあ。

それと今回の教訓。
1. トランギアのストーブは、燃料を入れたまま携行してはならない。内圧差で漏れ出してしまった。
2. 軽アイゼンはやっぱり8-10本歯がいいね。前歯が必要と感じる所は皆無だったけど、6本歯(携行)より安定するし安全。
3.雪道が終わったらサッサとアイゼンは外そう。延々とアイゼンを付けっぱなしのツアー・パーティがいたけど、木の根を傷つけたり切ってしまうから、ロー・インパクトじゃないよ。
ラベル:登山 奥秩父
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2006年03月20日

日の出山と御岳山ハイキング

ほんとは飛び石連休を利用して赤岳か硫黄岳のどっちかへ行こうと画策してたんだけど、卒園式を終えたばかりの長男(6歳)を預かることになってしまった。で、日帰りで奥多摩散策。

梅ノ木峠から、毎回MTBを担ぎ上げている(押し上げている)コースを、子供と2人でボチボチ歩く。山頂直下の二股は、帰りに巻き道を使うつもりだったので、階段の直登コースを選択。子供の足でも1時間強で着いてしまった。

日の出山山頂は雲一つ無い快晴で、遠くに雪をかぶった富士山もクッキリハッキリ。小休止をしてから御岳山へと向かう。

東京人でも関東人でもないので、実は御岳山は初めてで、あんなモロ観光地だとは思わなかった。しかも山頂にデンと御社(おやしろ)がいらっしゃるのね。まるで丹沢大山阿夫利神社みたいだな。境内でストーブを点けるのも気が引けるので、長尾平の見晴台に移動してお昼。写真は無いけど今回のお供はOptimusの80 with 自作五徳セットでした。

帰路は、日の出山からの下り(大半が階段)を下りきった所にある鳥居から、養沢方面へ抜ける巻き道を選択。これだと階段無しで日の出山のすぐ下まで行くことができるんだよね。実はこの道は、昨年MTBで間違えて入ってしまって覚えたルート。怪我の功名ですな。

金毘羅尾根と合流したところで少しだけ上り返して右折。やはりこの巻き道を使うと、往きに通った階段の下へ抜けることができます。前述のルートと合わせて二つの巻き道ルートは、小さな子連れとお年寄りにお勧め。あとはぷらぷらと、子供と歌いながら車まで下る。

ゆっくり楽しみながら6時間の二人旅。夏はどこへ登ろうか。
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2005年08月04日

赤石山脈小河内岳への稜線散歩

南アルプスの小河内岳まで行ってきた。

行く前にいろいろ調べて見たら、最近は三伏峠まで鳥倉林道から入るルートが楽で時間も短いらしい。2枚持っていた地図の新しい方(94年版)でも点線で表示されているルートだ。これなら初日にもっと奥まで行けると思い、体力問題は棚に上げてどんどん計画が膨らんでいく。それに、昔泊った三伏小屋横のテン場(とても良かった)も廃止されてしまったらしいし、三伏峠小屋のテン場はロケーションがイマイチだし、気持ちいい場所でテン泊するという目的には先まで進むしかない。

で、登り始める前の登山計画は;
 1日目 鳥倉林道−三伏峠−小河内岳−高山裏小屋(テント泊)
 2日目 高山裏小屋−荒川三山−高山裏小屋(テント泊)
 3日目 高山裏小屋−小河内岳−三伏峠−鳥倉林道

この計画の問題点は、初日の行程が10時間近く(休憩を除く)になってしまうこと。一応体力の無さは自覚してるので、最悪ケースは三伏峠泊まり、次点は小河内岳避難小屋泊まりのつもりで出発した。

で、実際の行程;
 1日目 鳥倉林道−三伏峠−小河内岳避難小屋(小屋泊り)
 2日目 小河内岳−三伏峠−鳥倉林道

鳥倉林道の駐車スペースで給水して、林道終点まで約3km40分の道のり。95%は舗装路。写真は駐車場から林道終点方面を望んだところで、三伏峠は左奥(見えない)。写ってないけど右奥には小河内岳が見える。遠さに出発前からすでに戦意喪失気味。南アは一つ一つの山がデカイから、来るたんびに同じ気持ちになる。
IMG_0864s.JPG

35分かけて登山口到着。ここから樹林の中を30分登ると尾根筋に出る。登山口から三伏峠までを10分割した1/10〜10/10までの標識があるので、1区間15-20分を目安に歩いた。
IMG_0867s.JPG

登山道は基本的にとても歩きやすい。時折現れる木橋/木ハシゴがアクセントになるし、半分くらいからは少しトラバース気味に進むので、思ったより楽なコースだ。標識の6/10と7/10の間に湧き水があって、これがとてもうまい。軟水と言うのかな。この水で淹れたコーヒーは柔らかい味になった。

で、三伏峠2560mに到着。新しい小屋が建っているし、トイレも新しくきれいになってる。でも、尾根伝いに烏帽子岳へ進む道は廃止されているらしい。前に来たのは10年前だもんな・・・。
IMG_0869s.JPG

小休止の後、三伏峠のお花畑を突っ切って烏帽子岳へと進む。花はすでに終わっていた。
IMG_0871s.JPG

1時間をかけて烏帽子岳に到着。ここの見晴らしは最高だね。北東方面には塩見岳がデンと構えていて、その左後方には北岳・間ノ岳・農鳥岳の白鳳三山、さらに左には千丈が見える。
IMG_0874s.JPG

南方面にはこれから進む前小河内岳・小河内岳、さらに荒川岳や奥には赤石岳も。富士山も含めて3000m峰が10座以上眺められるポイントだ。写真右側の大きな山が小河内岳。たいていの人は通過してしまうだけみたいだけど、充分大きくて立派な山です。
IMG_0877s.JPG

12:05に小河内岳山頂に到着。あと4時間で高山裏のテン場だけど、少しガスってきたのと、烏帽子岳からのアップダウンでへばったので小河内岳避難小屋で泊めてもらう事にした。6人も入れば一杯だけど、とってもいい小屋でした。

翌朝の小河内岳山頂からのパノラマ(画像クリックで拡大)。
小河内岳.gif
ここから見る荒川岳は素晴らしい。近いうちに行ってみたいけど大きくて怖いくらい。最近では「南アルプス」と呼ばれているけど子供の頃は「赤石山脈」と習い、校歌にも出てくる赤石岳にも伊那谷出身者としてはいつか行かねば。

行けなかった荒川岳。
IMG_0895s.JPG

帰路の烏帽子岳山頂直下で雷鳥の親子に遭遇(画像クリックで拡大)。ここではサルも目撃した。こんな高所まで来てしまうんだねえ。
雷鳥.jpg

そのほか林道では鹿2頭(大鹿村では鹿害がひどいらしい)、狸1匹と会いました。2泊の予定を1泊に短縮して下りてきたけど、稜線の散歩はやっぱり気持ち良かった。
ラベル:登山 南ア
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2005年07月20日

南八ヶ岳編笠山父娘ノンビリ登山

7月17〜18日で八ヶ岳の編笠山へ行ってきた。編笠山だけなら日帰りコースなんだけど、9歳の子供と2人だし、せっかく気持ち良い風の吹く場所なのにすぐに下りてしまうのはもったいない。当然ノンビリ幕営登山にした。

小淵沢ICからすぐ着ける観音平に車を停めていざ出発。天気は曇っていたけど、東京の暑さが嘘みたいな気温で心地よい。中腹まで2本のルートがあって、子供の意見に従って遊歩道コースを選択。写真は駐車場脇だけど、延命水からの登山道と合流する屏風山展望台まではとても歩きやすいなだらかな道だった。そこから先、雲海展望台までもハイキング・コースみたいな感じで楽に行ける。帰路は雲海展望台から観音平に直接抜けるルートにしたけど、遊歩道コースの方が断然楽で、子連れや年寄りには良いと思う。
IMG_0682s.JPG

雲海展望台から押手川までも、すこし斜度と石や岩は出てくるものの、とても歩きやすい登山道。どこに足を置いたらいいか、どこに手を置いたらいいか悩むようなエゲツナイ箇所は皆無。とても身体に優しい山だなあ。
押手川は、昔登山者が水を求めて苔を押したところ、こんこんと水が湧き出てきたことに由来するらしい。空梅雨のため水は流れていなかったけど、雨上がりはきっと森と苔と水でもっと美しくなるんだろうな。割と広いところで、大型テントで最悪ビバークも充分できる場所だった。
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押手川から編笠山頂へ行くルートもあるけど、かなり急なハシゴがあるらしいので、迷わず巻き道経由で青年小屋を目指す。押手川は眺望が無いけど、5分も歩けば富士山が望める展望台。
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ここから先はようやく山らしく時折険しくなるけど、それでもエゲツナイ箇所の連続でウンザリなんて感じではなく、ちょっとしたアクセントみたいな感じだ。ハシゴも2ヶ所にあったけど、無くても不思議じゃないようなところかな。9歳児もスイスイと行ってしまう。
IMG_0697s.JPG

昼前に幕営地に到着。受付を済ませ、お昼を食べてから設営なんて考えていたら、とにかくアブの襲来が凄い。特に「乙女の水」の水場がひどく、中にはお尻に100匹以上アブがとまりながら歩いている人もいる。テント場は少し風が強かったから少しはマシなんだけど、風が弱まるとたかってくる。結局テントを先に設営して子供は中に避難。親父はアブをはらいながら外で調理。後で小屋の人に聞いたら、今年は空梅雨で例年より大量発生しているとのこと。8月になればいなくなるらしいんだけど、この時期に行く人は防虫ネットを持って行くといいだろうね。翌日の下山時は、駐車場までずっとアブがまとわりついていた。
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小屋のすぐ横から編笠山頂へ登るルートは半分が岩。ここはアブもほとんどいなかったので、午後はノンビリ岩の上で昼寝。山での昼寝は至福のひととき。
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翌朝に編笠山山頂へ。富士山、南ア、乗鞍、蓼科山、阿弥陀岳、赤岳、権現山を見渡せるとても良い天気。でも山頂だけは風がかなり強かった。
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青年小屋のテン場は広くて快適。水場も近いしいい水だし、アブさえいなけりゃ気持ち良い。この日は11張りのテントが並び、小屋泊まりの人より多かったんじゃないかな。時期を変えてまた行ってもいいと思う場所だった。
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ラベル:登山 八ヶ岳
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2005年05月06日

南ア地蔵岳

IMG_0294s.JPG
10年ぶりくらいで南アルプス地蔵岳へ登ってきた。過去に2度登っているけどいずれも夜叉神峠から。今回は1泊の予定だったので青木鉱泉からの往復に。

久しぶりの本格的登山だったので、足と肺と心臓がバラバラでなかなかペースが掴めない。足は昔の感覚でさっさと動くけど呼吸がついていかない。煙草の吸い過ぎを反省。
青木鉱泉(標高1150m)から2時間強で南精進滝。
IMG_0271s.JPG
ここまででもかなり厳しい箇所があるので、ハイキング気分の家族連れはやめた方が無難。

南精進滝から少しで鳳凰の滝への分けれ道までくるけど、滝まで200mもあるみたいなのでパス。このあたりから徐々に登りがきつくなってくる。今度は心臓がついていかない。運動不足を反省。
えげつない急登が連続し始めると白糸の滝。「白糸」と言うと細く長い滝を連想するけど、この白糸の滝はまるで「志村けん」氏が口に水を含んでそのままダラーと吐き出す光景を思い出させる。命名「しむけん滝」。
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五色滝までは不思議とあまり時間がかからなかった(このハイペースがこの後祟る)。五色滝は滝つぼまで下りることができるけどそこまでは行かず。なかなか立派な滝で、鉄分が多いためか岩肌が赤くなっているところがあって雪の白とのコントラストが美しい。
IMG_0315s.JPG

五色滝を過ぎると徐々に登山道に残雪が増えてくる。急登と雪でかなり苦しい・・・。倒木を跨ぎ、迂回し、枝に引っ掛かりながらほうほうのていで北御室小屋跡らしき場所を過ぎる。自分の持っている地図には、小屋の存在と「雨がしのげる程度」との説明と連絡先まで載っているから、何かバラックみたいな建物があるのだと思っていたけどまったく見当たらない。やっぱり1988年の昔の地図じゃだめだね。でもこのあたりまで来ると地蔵岳がかなり近くに見えて綺麗だ。
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コース案内では1時間程度の距離を、憔悴し切った身体で休み休み2時間以上かかってようやく鳳凰小屋(標高2400m)に14:40到着。標高差1250mを20kg背負って登った中年を褒めてあげたい。今晩のテント泊は9張。夜明け頃のテント内温度2-3度だったけどかなり快適に過ごすことができた。
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翌朝6:00に念のためアイゼン(12本歯)とピッケルを持って地蔵岳へ向かう。冷えて少し硬くなってはいるものの、つぼ足かキックステップで登攀できる。せいぜい6本歯の軽アイゼンがあればいいかなっていう程度だった。ピッケルも不要。重たい思いして持ってきたのにね。
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賽の河原まで来ると風が強くて寒い。間近に見るオリベスクはやっぱり美しかった。初めて地蔵岳に来た91年には、オリベスクのてっぺんまであと3mくらいの一番上の岩の割れ目まで登ったんだよな。上から細いロープが2本降りているんだけど、信用できなくて断念した覚えがある。今でもロープは下がっているんだろうか。
入山前は観音岳までまわって帰るつもりだったけど、あの急な道を下らなきゃならないかと思うとゾッとするし、山的には時間はあっても中央道の渋滞を考えて、予定を変更して稜線まで出て戻ることにした。

賽の河原から見る左がアサヨ峰、右奥が甲斐駒ケ岳。
IMG_0292s.JPG

アカヌケ沢の頭(標高2750m)まで登ると正面に北岳がデンと構えている。左側のなだらかなピークは間ノ岳。
IMG_0300s.JPG

前日は北ア槍ヶ岳まで見えたそうだけど、この日はあいにく少し霞んでいた。それでも雲一つ無い空とこの景色は頑張った人へのご褒美だね。すっごく満足。
ラベル:登山 南ア
posted by tetk at 12:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 山行系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月09日

表丹沢県民の森界隈散策

表丹沢01
丹沢へファミリー・ハイキング。大倉へ車を停めようとしたら、公営はなんと08:30以降でないと入ることができない。これじゃ登山には使えないじゃない(怒)。で、民間Pに停めてぷらぷら林道をさかのぼる。

黒竜の滝
途中、黒竜の滝を見物。

表丹沢02
ついでに日差しがちょっと気持ち良さげな隣の川原でしばし遊ぶ。既に鍋割登頂は時間的にさっさと諦め、「おなかすいた」と言い出した子供といっしょにすごく早いお昼。この場所は、鹿も頻繁に現れるみたい。今朝のものと思われる足跡や"黒豆"もあった。そう言えばもう少し下流の林道上から3頭の鹿が疾走しているのを見かけたなあ。

whisper
で、今回のお供はMSRのウィスパーライトだ。風もほとんど無かったので風防も使わずじまい。

カリマー
古いロゴのカリマー。バックパネル長を背負ったまま簡単に調整できるのが秀逸だった。でもコレ、奥様用なのでやはり自分にはいまいちフィットしない。

今回の遭遇:
鹿3頭、ヤマカガシ1匹
蛇はやっぱり大嫌い。
posted by tetk at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山行系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月20日

日和田山・物見山ハイキング

埼玉県日高市近郊の日和田山・高指山・物見山へのファミリーハイキング。標高差僅か300m弱の超お気楽コースです。
物見空

巾着田へ車を停めてまずは目の前の日和田山(ヒワダサン:標高305.1m)へ。ここへの登山道は整備も行き届き、周りの下草も刈られていてとっても明るい。5歳児と一緒なので女坂を、子供と競うように歩きます。
日和田山01

山頂直下からは真下に巾着田を望むことができてとても良い景色。
巾着田

東南から西へのパノラマが広がって、もちろん富士山も見えます。
↓クリックで拡大されます。
日和田パノラマ
日和田山頂に上がると東側のパノラマを楽しめました。

日和田山を後にして鞍部を経由してからNTT中継所のある高指山(タカザスヤマ)へ。頂上へは行けませんが中継所横の草っ原で小休止。風が入ってこないのでとってもポカポカ。
高指山

ここから少し車道を歩いて駒高(コマタカ)集落を通過し、物見山(モノミヤマ:標高375.4m)へ登ります。物見山頂には一等三角点がありますが、その手前が明るくて休憩にはもってこい。そこでゆっくり昼食です。もう少し風が弱ければもっとゆっくり遊べたんですけどね。今回のお供はOptimus No.11 Explorerでした。
物見山

車道が届いていない小瀬名(コセナ)集落を抜けて、切り株を子供と覗き込んで「あっちが南、こっちが北」と話しながら杉林の中を下ります。それにしても木漏れ日に映し出されるスギ花粉が凄かった。街中ではあまりスギ花粉には反応しない自分(檜とイネ科には反応)でさえ、目が痒くて腫れてしまうほど。花粉症の人はティッシュを箱ごと持って行ったほうがいいかもね。
年輪

車道まで降りて少し下ると五常の滝があります。何故かウチの子供達は滝好きで、山道の締めくくりにはいいポイント。
五常の滝

滝から2km歩くとR299に出られて正面に武蔵横手駅があります。そこから高麗(コマ)駅まで一区間だけ電車に乗って巾着田へ戻るとハイキングは終了。しばし川原で石投げに興じて帰路に着いたのでした。
ラベル:埼玉の山
posted by tetk at 10:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 山行系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月29日

日の出山ハイキング

奥多摩の日の出山へ超ライトなハイキング。2-3年前にMTBで下った時以来だ。白岩滝に車を停めて沢沿いに登る。登りはじめから残雪がところどころあったので、ファミリー・ハイカーは早々に頂上をあきらめて、安全に下ってこられる場所まで登ってお昼ご飯を食べて帰ってこようと出発。
日の出山1

この「安全に帰って来られるところまで」が大切だと思う。「登れるところまで行こう」だと、下りに苦労したり危険が伴ってしまうことがあるから、特に小さい子連れの場合は臆病なくらいがいい。ちょっと無理をすれば頂上まで行けるんだろうけど、結果的に無事に降りてきたとしても決して褒められた行動ではないと思う。ファミリー・ハイクやファミリー登山に武勇伝は不要というのが自論です。
日の出山2

沢沿いに登って行く道だから、最後には源流まで見ることができたし、滝の数を数えながら楽しく歩く。でもちょっとした落差でも「あれも滝?」と尋ねられるのは困った。滝の定義ってあるのか?
日の出山3

コースの半分弱が雪を踏む感じ。徐々に子供にとって深く感じるくらいになったので、チョット引き返して開けた場所でお昼ご飯。ベタだけど今回のお供はハイキングだからHiker。重さより“カサ”が気になるな。時間が潤沢にある行程でもなかったし、腹を空かせた子供の前では火力的にも弱め。ヘッドと五徳の間隔が少し広すぎるんだと思う。
日の出山4

雨と呼べないほどのかすかな降雨もあったので、そそくさと降りて駐車場でもう一服。風が無くてまあハイキング日和だったかな。
posted by tetk at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 山行系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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