2011年02月20日
武甲山−小持山−大持山−妻坂峠
2011年2月19日
鈍りに鈍った身体をほぐそうと武甲山へとハイキング。秩父市内を通る度に削られた山面を眺めては、今以上低くなる前に行っとかなきゃなあと思っていたのです。
自宅を夜明け前に出発するもいきなり事故渋滞。仕方なく圏央道川島ICへ逃げてR254経由で秩父市内へ。下道を走った方が30分早く着いたろうに・・・。
08:20 表参道と呼ばれる一ノ鳥居から歩き始めます。
数十メートルおきに丁目を表示する石柱が立っているんだけど、何番まであるか知らずに歩いた・・・結局山頂が52丁目。武甲山頂までで、最初のコンクリート道が一番しんどかったかな。
08:55 不動滝は氷結してませんでした。
不動滝の横にある滝は完全氷結。
09:35 大杉の広場。
表参道は杉林の中をダラダラ登るコースで、登山の雰囲気にちょっと欠けますね。
10:30 御嶽神社。
立派なお社の横を抜けて展望台へ。少し霞んでいましたがなかなかの眺望です。しかし真下に見える採掘現場と柵が悲しい。自然の山と違って仕事の山ということなんでしょうか。
しばし休んだ後に小持山を目指します。
11:20 シラジクボ。
見晴らしが良く気持ちいい、しかし急坂を一気に200m下ります。武甲山往復だけでは味わえない雰囲気の良いコースです。
下ってきた南斜面。登りは嫌だな。
小持山へ登り返す斜面。ここから小持山頂まで時折足首が隠れるくらいの雪が残っていました。下った分だけ登り返さなくてはなりません。かなり堪えた・・・。
12:40 小持山。振り返るとほぼ同じ標高の武甲山が大きく見えます。秩父市内から見上げる痛々しい姿とは対照的に優しい山容ですね。
さて昼食のラーメンと思いきや、事もあろうことか箸を忘れると言う大失態(笑) 予備で持参していたおこわご飯に変更です。
正面に武甲山を眺めながら食べるのは気持ち良かったなあ(ラーメンじゃなかったけど)。この後、小持山直下でアイゼンを装着して大持山へ向かいます。
14:20 大持山。広い山頂ですね。
右奥に武甲山が望めます。ずいぶん歩いてきたなあ。
時間があればゆっくり堪能したいところですが、昼食に時間を取られたし、陽も傾き始めているので先を急ぎます。
妻坂峠へ下る途中での景色。武甲山頂から妻坂峠までの稜線歩きが今回のハイライトでした。
15:20 妻坂峠に到着。時間的に寒々しい感じ。陽が当たっていたら明るく暖かいイメージなんでしょうね。ここから30分くらいで林道に出ます。
16:15 一ノ鳥居到着。
武甲山往復だと味わうことのできない尾根歩きもできてかなり満足でした。
林道手前でモチズキの滑り止め(軽アイゼン:mini-5)を拾いました。お心当たりのある方はご連絡ください。
2009年12月27日
登り納めの雲取山
今年最後の山行きとして-、雲取山へ埼玉県側のルートから登ってきました。
2009年12月26日
07:15 三峰駐車場 標高 1050m
雪が微かに舞う中を出発。登山口の鳥居で入山届を出し、奥宮へ分岐する鳥居を過ぎるとなだらかな登山道になります。ここから30分くらいの炭焼平まで、段差らしい段差の無い優しい道でした。
08:25 地蔵峠 標高 1500m
凍った地面に落ち葉の積もった道を登ること1時間で地蔵峠に到着。ここの手前から昨晩パラついた雪がうっすらと登山道を覆っていました。下山時にはすっかり溶けてなくなっていましたけど。
ここで休憩しましたが、5分も進めば霧藻ヶ峰でした。
08:50 霧藻ヶ峰 標高 1523m
休んだばかりなのでそのまま通過。ここからアップダウンを繰り返すこのコースならではの登山道になります。
09:00 お清平(お経平) 標高 1450m
せっかく登った 70mを吐き出してお清平に到着。「悲恋に泣いた炭焼き娘お清にちなんで」お清平と呼ばれるとか、「僧がお経を小石に書いて埋めたのにちなんで」お経平と言うとか。わざわざこんな山奥で?と疑問に思っちゃいけないのがマナー(笑)。
この先コース最大傾斜となり、先週の雪が踏まれて氷になっています。
09:50 前白岩の肩 標高 1580m
何度か滑りそうになりながらここまで来たけど観念してアイゼン装着。今回の"クランポン・ポイント"です。帰路では素直にここの下まで履いてました。
10:20 前白岩山 標高 1776m
確かにお清平から急坂でした。でも記憶にあまり残ってないんですよね。延々と続くわけじゃないからかな。
天気予報どおり徐々に晴れてきて、奥武蔵の山々が良く見えてきました。鴨沢からの登山道だと延々と樹林帯の中を登るから展望が無いけど、このコースは基本的に尾根筋だから景色が良くていいですね。
10:45 白岩小屋 標高 1760m
無人の小屋を借りて早い昼食。風が弱くても外は凄く寒いし、小屋の中もしんしんと冷えます。
小屋裏からの眺め(合成です)(クリックで拡大)
12:10 白岩山 標高 1921m
コース中 2 位の高峰です。この山頂前後が一番積雪が多く残ってました。なだらかな山頂で雪中泊なんてのもいいかもしれませんね。
12:55 大ダワ 標高 1720m
大ダワ手前に雪崩の名所みたいな場所が一箇所ありました。降雪後はサッサと通過しないと怖いですね。
大ダワは鞍部で日差しもあまりなく風の通り道になっているようで寒いです。200mも下っていたんだとこれを書きながらショックを受けました(笑)。
13:30 雲取山荘 標高 1830m
出発から6時間強、標高差800m程度だけど累積登高だと1400m近くになっているからここで泊まってしまおうかと考えつつしばし休憩。天気もいいし奥多摩小屋まで行くことに決定。
14:15 雲取山 標高 2017m
「東京都最高地点」と言われる事の多い雲取山ですが、東京山梨埼玉3都県にまたがっています。今回は埼玉コースで登ったので、次回は山梨コースで来てみたいかな。
午後の逆光で墨絵みたいな富士山が待っていました。山頂は風も無く暖かい。石尾根の雪もほとんど溶けていました。やっぱり北尾根は寒いんですね。
15:30 奥多摩小屋 標高 1750m
雲取山頂でアイゼンを外して奥多摩小屋へ。日の当たる雪が消えた地面はドロドロ。そのせいでテントを張ることのできる場所が限られてしまっていました。
運良く平らな草の上に設営を終えると、あたりは夕焼けに染まっています。
奥多摩小屋の水場は凍らず生きてて助かります。今回の火器はアルコール・ストーブ。内圧型と駐禁型のツーバーナー体制で、実際にフィールドで使って入魂します。天気が良くほぼ無風だったことも手伝って、すこぶる快調でした。雨の室内燃焼以外なら充分実用になりますね。
半月がとても明るくライトも要らないくらいの夜。放射冷却で気温がかなり下がるかと思ったのですが、朝 6 時のスント計測でテント内 -2℃。12月末の山とは思えないほど快適で、20年選手のバロウバッグ #1 じゃ暑過ぎました。
2009年12月27日
朝焼けの富士
日の出
今回の宿
08:45 奥多摩小屋 標高 1750m
あまりの景色の良さにすっかり遅立ちになってしまいました。巻き道で雲取小屋へ直接行こうと考えてましたが、目前に迫る快晴の山頂をパスすることができませんでした(笑)
09:30 雲取山 標高 2017m
順光の富士山に続いて南アの山々がよく見えます。来て良かった。
頂上からの眺め(合成です)(クリックで拡大)
しばらく景色を堪能したら、クランポンを装着して下山にかかります。
10:30 大ダワ 標高 1720m
頂上は上着不要なくらい暖かかったのに、ここはやはり寒いです。小腹が減ったので早昼食にしましたが、外に置いたプラティパスがますます凍っていく。メシ食ったのに身体が冷え切ってしまいました。
12:15 白岩山 標高 1921m
大ダワからフリースを着込んでいたのを脱ぎます。ここの積雪はコース中一番ですけど暖かくていいですね。
12:45 白岩小屋 標高 1760m
きのうから数えて3頭目の鹿に遭遇。
13:10 前白岩山 標高 1776m
14:10 霧藻ヶ峰 標高 1523m
前白岩の肩の下部でアイゼンを外し、お清平もそのまま通過、霧藻ヶ峰でしばし休憩。ここまで来れば残すところ小一時間だし急坂も無いし一安心です。両神山の右上に見えるのは浅間山かな。
14:50 炭焼平
天気も持ちそうだし、下山を惜しんでダメ押しの珈琲タイム。今回のクッカー/火器一式です。
450mlカップの中に、ストーブ2個/五徳/下皿/風防を収納。550mlクッカーの中に、450mlカップを収納(上がはみ出すけど)。GSI PINNACLE SOLOISTのカップに550mlクッカーがスッポリ収まります。
16:00 三峰駐車場 標高 1050m
7時間強の行動で無事下山。午後3時を回ると一気に冷えてきますね。
もっと寒くて雪も多いのを想像して入りましたが、予想に反して年末とは思えないくらい快適な山行きでした。一回降れば状況は一転してしまうでしょうね。残雪季にもまた行こうかな。
2009年12月26日
07:15 三峰駐車場 標高 1050m
雪が微かに舞う中を出発。登山口の鳥居で入山届を出し、奥宮へ分岐する鳥居を過ぎるとなだらかな登山道になります。ここから30分くらいの炭焼平まで、段差らしい段差の無い優しい道でした。
08:25 地蔵峠 標高 1500m
凍った地面に落ち葉の積もった道を登ること1時間で地蔵峠に到着。ここの手前から昨晩パラついた雪がうっすらと登山道を覆っていました。下山時にはすっかり溶けてなくなっていましたけど。
ここで休憩しましたが、5分も進めば霧藻ヶ峰でした。
08:50 霧藻ヶ峰 標高 1523m
休んだばかりなのでそのまま通過。ここからアップダウンを繰り返すこのコースならではの登山道になります。
09:00 お清平(お経平) 標高 1450m
せっかく登った 70mを吐き出してお清平に到着。「悲恋に泣いた炭焼き娘お清にちなんで」お清平と呼ばれるとか、「僧がお経を小石に書いて埋めたのにちなんで」お経平と言うとか。わざわざこんな山奥で?と疑問に思っちゃいけないのがマナー(笑)。
この先コース最大傾斜となり、先週の雪が踏まれて氷になっています。
09:50 前白岩の肩 標高 1580m
何度か滑りそうになりながらここまで来たけど観念してアイゼン装着。今回の"クランポン・ポイント"です。帰路では素直にここの下まで履いてました。
10:20 前白岩山 標高 1776m
確かにお清平から急坂でした。でも記憶にあまり残ってないんですよね。延々と続くわけじゃないからかな。
天気予報どおり徐々に晴れてきて、奥武蔵の山々が良く見えてきました。鴨沢からの登山道だと延々と樹林帯の中を登るから展望が無いけど、このコースは基本的に尾根筋だから景色が良くていいですね。
10:45 白岩小屋 標高 1760m
無人の小屋を借りて早い昼食。風が弱くても外は凄く寒いし、小屋の中もしんしんと冷えます。
小屋裏からの眺め(合成です)(クリックで拡大)
12:10 白岩山 標高 1921m
コース中 2 位の高峰です。この山頂前後が一番積雪が多く残ってました。なだらかな山頂で雪中泊なんてのもいいかもしれませんね。
12:55 大ダワ 標高 1720m
大ダワ手前に雪崩の名所みたいな場所が一箇所ありました。降雪後はサッサと通過しないと怖いですね。
大ダワは鞍部で日差しもあまりなく風の通り道になっているようで寒いです。200mも下っていたんだとこれを書きながらショックを受けました(笑)。
13:30 雲取山荘 標高 1830m
出発から6時間強、標高差800m程度だけど累積登高だと1400m近くになっているからここで泊まってしまおうかと考えつつしばし休憩。天気もいいし奥多摩小屋まで行くことに決定。
14:15 雲取山 標高 2017m
「東京都最高地点」と言われる事の多い雲取山ですが、東京山梨埼玉3都県にまたがっています。今回は埼玉コースで登ったので、次回は山梨コースで来てみたいかな。
午後の逆光で墨絵みたいな富士山が待っていました。山頂は風も無く暖かい。石尾根の雪もほとんど溶けていました。やっぱり北尾根は寒いんですね。
15:30 奥多摩小屋 標高 1750m
雲取山頂でアイゼンを外して奥多摩小屋へ。日の当たる雪が消えた地面はドロドロ。そのせいでテントを張ることのできる場所が限られてしまっていました。
運良く平らな草の上に設営を終えると、あたりは夕焼けに染まっています。
奥多摩小屋の水場は凍らず生きてて助かります。今回の火器はアルコール・ストーブ。内圧型と駐禁型のツーバーナー体制で、実際にフィールドで使って入魂します。天気が良くほぼ無風だったことも手伝って、すこぶる快調でした。雨の室内燃焼以外なら充分実用になりますね。
半月がとても明るくライトも要らないくらいの夜。放射冷却で気温がかなり下がるかと思ったのですが、朝 6 時のスント計測でテント内 -2℃。12月末の山とは思えないほど快適で、20年選手のバロウバッグ #1 じゃ暑過ぎました。
2009年12月27日
朝焼けの富士
日の出
今回の宿
08:45 奥多摩小屋 標高 1750m
あまりの景色の良さにすっかり遅立ちになってしまいました。巻き道で雲取小屋へ直接行こうと考えてましたが、目前に迫る快晴の山頂をパスすることができませんでした(笑)
09:30 雲取山 標高 2017m
順光の富士山に続いて南アの山々がよく見えます。来て良かった。
頂上からの眺め(合成です)(クリックで拡大)
しばらく景色を堪能したら、クランポンを装着して下山にかかります。
10:30 大ダワ 標高 1720m
頂上は上着不要なくらい暖かかったのに、ここはやはり寒いです。小腹が減ったので早昼食にしましたが、外に置いたプラティパスがますます凍っていく。メシ食ったのに身体が冷え切ってしまいました。
12:15 白岩山 標高 1921m
大ダワからフリースを着込んでいたのを脱ぎます。ここの積雪はコース中一番ですけど暖かくていいですね。
12:45 白岩小屋 標高 1760m
きのうから数えて3頭目の鹿に遭遇。
13:10 前白岩山 標高 1776m
14:10 霧藻ヶ峰 標高 1523m
前白岩の肩の下部でアイゼンを外し、お清平もそのまま通過、霧藻ヶ峰でしばし休憩。ここまで来れば残すところ小一時間だし急坂も無いし一安心です。両神山の右上に見えるのは浅間山かな。
14:50 炭焼平
天気も持ちそうだし、下山を惜しんでダメ押しの珈琲タイム。今回のクッカー/火器一式です。
450mlカップの中に、ストーブ2個/五徳/下皿/風防を収納。550mlクッカーの中に、450mlカップを収納(上がはみ出すけど)。GSI PINNACLE SOLOISTのカップに550mlクッカーがスッポリ収まります。
16:00 三峰駐車場 標高 1050m
7時間強の行動で無事下山。午後3時を回ると一気に冷えてきますね。
もっと寒くて雪も多いのを想像して入りましたが、予想に反して年末とは思えないくらい快適な山行きでした。一回降れば状況は一転してしまうでしょうね。残雪季にもまた行こうかな。
2009年11月07日
穏やかな那須岳
2009年11月7日
日帰りハイキングで那須岳を歩いてきました。先日の寒波で雪化粧したそうですが、ほとんど溶けて消えて泥が残ってるだけでした。
06:00 峠の茶屋駐車場着
日の出のお出迎えです。
モルゲンロートに赤く染まった朝日岳
06:15 出発
歩き出してすぐに草木の無い溶岩道を進みます。緩いだらだらとした道でした。
06:45 峰の茶屋跡避難小屋
那須岳は強風で知られているようで、ここがまさにその風の通り道だそうです。ところがきょうはほとんど無風。こんな穏やかな日ってどれくらいあるんでしょうかね?
07:20 茶臼岳(1915m)
まだ誰もいない山頂。たぶん本日一番乗り。
煙を上げている山に初めて登ったかもしれない。そこにあった温度計で -1℃ でした。
お釜を周って避難小屋へ戻ると、続々とハイカーが登ってきます。皆さんそのまま朝日岳方面へ行くようですね。
剣が峰の斜面に立つ穴の開いた岩(左側に見えるかな)。面白いですね。
避難小屋から朝日岳直下の分岐までが今回のハイライトみたいなルートですね。鎖もありましたが無雪なら特に問題ないし、観光地の延長で来てしまう人への対策で設置されているように思いました。実際革靴とかで来てる人もいたし。
08:30 朝日岳(1896m)
朝日岳から見た茶臼岳
ここで羽織っていたジャケットを脱いで、長袖Tシャツ以外夏山と同じ格好になります。ときどき吹くそよ風が気持ちいい。
08:50 朝日岳出発
朝日岳より高い無名峰を越え、帰路に登り返すのが嫌だなと感じる階段を下ると清水平に出ます。
ここから道は泥だらけ。
10:00 三本槍岳(1917m)
ここから北方面や西方面へ歩いていくのは気持ち良さそうですね。景色を楽しみながら早お昼。結局11時前くらいまでノンビリしました。地面が乾いてたら昼寝してたろうなあ。
11:30 無名峰(1900m)
無名峰から見た朝日岳
11:50 朝日岳分岐
ここで最後の休止。山頂に人がたかっています。
13:10 峠の茶屋帰着
朝とはまったく違う色の朝日岳を見ながらお茶タイム。結構登山者が多い山でした。夏は登山道が渋滞しそうですね。20代と50代以上を多く見かけましたよ。
この後、moss meeting 2002 / 2004 でご一緒した hiroshi さんを訪ねて、超々マニアックなシェルター/バックパック/ストーブなどなどを見せていただきました。いくつか気になっている製品の実物に触れることができて、これは自分に向かないなとか、買うならコレだとか、文字通り時間を忘れて気が付くとあたりは真っ暗。ホント楽しい時間をありがとうございました。
日帰りハイキングで那須岳を歩いてきました。先日の寒波で雪化粧したそうですが、ほとんど溶けて消えて泥が残ってるだけでした。
06:00 峠の茶屋駐車場着
日の出のお出迎えです。
モルゲンロートに赤く染まった朝日岳
06:15 出発
歩き出してすぐに草木の無い溶岩道を進みます。緩いだらだらとした道でした。
06:45 峰の茶屋跡避難小屋
那須岳は強風で知られているようで、ここがまさにその風の通り道だそうです。ところがきょうはほとんど無風。こんな穏やかな日ってどれくらいあるんでしょうかね?
07:20 茶臼岳(1915m)
まだ誰もいない山頂。たぶん本日一番乗り。
煙を上げている山に初めて登ったかもしれない。そこにあった温度計で -1℃ でした。
お釜を周って避難小屋へ戻ると、続々とハイカーが登ってきます。皆さんそのまま朝日岳方面へ行くようですね。
剣が峰の斜面に立つ穴の開いた岩(左側に見えるかな)。面白いですね。
避難小屋から朝日岳直下の分岐までが今回のハイライトみたいなルートですね。鎖もありましたが無雪なら特に問題ないし、観光地の延長で来てしまう人への対策で設置されているように思いました。実際革靴とかで来てる人もいたし。
08:30 朝日岳(1896m)
朝日岳から見た茶臼岳
ここで羽織っていたジャケットを脱いで、長袖Tシャツ以外夏山と同じ格好になります。ときどき吹くそよ風が気持ちいい。
08:50 朝日岳出発
朝日岳より高い無名峰を越え、帰路に登り返すのが嫌だなと感じる階段を下ると清水平に出ます。
ここから道は泥だらけ。
10:00 三本槍岳(1917m)
ここから北方面や西方面へ歩いていくのは気持ち良さそうですね。景色を楽しみながら早お昼。結局11時前くらいまでノンビリしました。地面が乾いてたら昼寝してたろうなあ。
11:30 無名峰(1900m)
無名峰から見た朝日岳
11:50 朝日岳分岐
ここで最後の休止。山頂に人がたかっています。
13:10 峠の茶屋帰着
朝とはまったく違う色の朝日岳を見ながらお茶タイム。結構登山者が多い山でした。夏は登山道が渋滞しそうですね。20代と50代以上を多く見かけましたよ。
この後、moss meeting 2002 / 2004 でご一緒した hiroshi さんを訪ねて、超々マニアックなシェルター/バックパック/ストーブなどなどを見せていただきました。いくつか気になっている製品の実物に触れることができて、これは自分に向かないなとか、買うならコレだとか、文字通り時間を忘れて気が付くとあたりは真っ暗。ホント楽しい時間をありがとうございました。
2009年10月27日
荷解き
週末に八ヶ岳へ行くつもりでパッキングまで済ませていたのに、天気が悪くてあえなく中止。軟弱者は天気にも勝てません。で、わびしく開梱・・・。
くぅっ・・・。
くぅっ・・・。
2009年10月06日
芳ヶ平キャンプ −10月3〜4日−
急に都合が悪くなって来られなかったメンバーがいたものの、kwsk3iさん、u-ichiroさんと私の3名で、紅葉真っ盛りの芳ヶ平へキャンプへGO。
5年前は観光客が蟻の行列よろしくゾロゾロ歩いていた湯釜への道が、硫化水素ガスの噴出場所が変わったせいで閉鎖され、お釜の際まで行けなくなっていました。芳ヶ平への道のすぐ横にも煙を上げている所がいくつもあり、"生きてる山"を感じますね。
土曜昼頃まで小雨交じりの寒空でしたが時折日差しも戻る中、観光客が溢れる白根レストハウスを出発。
まわりは紅葉真っ盛り
きょうは中秋の名月
芳ヶ平ヒュッテ横の野営場は盛況で10数名がテン泊。こんなに多いのは初めてらしいですね。しかしけっこうな強風が絶えず吹きぬける状況で、kwsk3iさん供出のShangri-La 8(改)を就寝前に撤収した方がいいねと話していましたが、幸運なことに夜9時頃に風も止んでくれました。
今回3人とも20kg超でした。いつものオートキャンプとあまり変わらない道具類で、ここならテーブルもダッヂオーブンも大型ランタンも持ち込めるんじゃないかと、次回の荷物を考えると楽しいけど恐ろしい(笑)
5年前は観光客が蟻の行列よろしくゾロゾロ歩いていた湯釜への道が、硫化水素ガスの噴出場所が変わったせいで閉鎖され、お釜の際まで行けなくなっていました。芳ヶ平への道のすぐ横にも煙を上げている所がいくつもあり、"生きてる山"を感じますね。
土曜昼頃まで小雨交じりの寒空でしたが時折日差しも戻る中、観光客が溢れる白根レストハウスを出発。
まわりは紅葉真っ盛り
きょうは中秋の名月
芳ヶ平ヒュッテ横の野営場は盛況で10数名がテン泊。こんなに多いのは初めてらしいですね。しかしけっこうな強風が絶えず吹きぬける状況で、kwsk3iさん供出のShangri-La 8(改)を就寝前に撤収した方がいいねと話していましたが、幸運なことに夜9時頃に風も止んでくれました。
今回3人とも20kg超でした。いつものオートキャンプとあまり変わらない道具類で、ここならテーブルもダッヂオーブンも大型ランタンも持ち込めるんじゃないかと、次回の荷物を考えると楽しいけど恐ろしい(笑)
ラベル:キャンプ
2009年09月22日
火打山−妙高山 2日目
2日目 9月20日
やはりアラームじゃ起きられず、隣の話し声で目覚めました(笑)。そこそこ冷えたようで、フライシートの結露が凍っています。AM 5 時過ぎのテント内温度は SUNNTO 計測で 5℃でした。
BA FlyCreek だと室内で火器を使うのにかなり注意が必要ですが、広い Starlet なら楽々。朝飯と珈琲で活力注入して、湿気を含んだままのテントを撤収します。
06:40 高谷池ヒュッテ出発
木道から振り返ると、朝日に北アが輝いていました。
茶臼山(2,171m)を超えると黒沢池の広い湿原が俯瞰できます
07:30 黒沢池ヒュッテ(2.000m)
サブザックを持っていかなかったのが失敗でした。ここへ荷物をデポして妙高山を往復するのが楽ですね。仕方が無いので全部背負ったまま先へ進みます。
大倉乗越(2,096m)を越え、ロープがあるような急な下りをやり過ごすと、しばらく平行移動のトラバース道となって長助池分岐へ至ります。
08:30 長助池分岐(2,035m)
ここから妙高山頂まで、標高差 400m を一気に上り詰めます。手を緩めてくれない急登の連続。樹林帯の中で展望も効かない登りは堪えます。きのう見た急な山容どおりの厳しさでした。
10:00 妙高山北峰(2,445.9m)
広い山頂がたくさんの人で賑わっていました。きのう登った火打山もよく見えています。
妙高山南峰(2,454m)から見た北峰
三角点は低い北峰側にあるんですね。標識も大きいから、そっちに人が多く集まって賑わっています。
静かな南峰の風裏で、北ア、八ヶ岳、遠く富士山を眺めながら昼食タイム。燕温泉側からも続々登頂してきます。駐車場に戻らなくて済むならこのまま反対側へ下りてしまいたいですね。
11:05 妙高山頂出発
一歩一歩足の短さを痛感しながら大きな段差を下ります。ここを降り切っても大倉乗越への急な登り返しと十二曲りが待ってるんですよね。先が長いです。
12:50 黒沢池ヒュッテ到着。ジュースを買って一休み。
13:00 黒沢池ヒュッテ出発
黒沢池から富士見平へ向かう道は、どこで足を止めても素晴らしい景色ですね。
黒沢の源流を渡り湿原と別れて富士見平へ向かいます。
後は先行者を追いかけ、後続者に追い立てられながら、ひたすら下ります。沢の音が大きくなると、やっと急な下りから開放されました。
14:45 黒沢橋で最後の休憩
15:30 笹ヶ峰登山口帰着
2,000m中盤の山だろうと少し舐めてかかってましたが、なかなかハードでした。でもそこかしこに存在する湿原の光景は行って見る価値がありますね。南ア北部ばかり歩いている自分には新鮮な光景でした。
帰路の高速道路は乗った途端に渋滞。関越道も酷そうだったので、上信越道下仁田で下りて上野村経由の峠越えで帰ってきました。帰宅後に気付いたんですけど、神流川は20日でシーズン終了でした。
やはりアラームじゃ起きられず、隣の話し声で目覚めました(笑)。そこそこ冷えたようで、フライシートの結露が凍っています。AM 5 時過ぎのテント内温度は SUNNTO 計測で 5℃でした。
BA FlyCreek だと室内で火器を使うのにかなり注意が必要ですが、広い Starlet なら楽々。朝飯と珈琲で活力注入して、湿気を含んだままのテントを撤収します。
06:40 高谷池ヒュッテ出発
木道から振り返ると、朝日に北アが輝いていました。
茶臼山(2,171m)を超えると黒沢池の広い湿原が俯瞰できます
07:30 黒沢池ヒュッテ(2.000m)
サブザックを持っていかなかったのが失敗でした。ここへ荷物をデポして妙高山を往復するのが楽ですね。仕方が無いので全部背負ったまま先へ進みます。
大倉乗越(2,096m)を越え、ロープがあるような急な下りをやり過ごすと、しばらく平行移動のトラバース道となって長助池分岐へ至ります。
08:30 長助池分岐(2,035m)
ここから妙高山頂まで、標高差 400m を一気に上り詰めます。手を緩めてくれない急登の連続。樹林帯の中で展望も効かない登りは堪えます。きのう見た急な山容どおりの厳しさでした。
10:00 妙高山北峰(2,445.9m)
広い山頂がたくさんの人で賑わっていました。きのう登った火打山もよく見えています。
妙高山南峰(2,454m)から見た北峰
三角点は低い北峰側にあるんですね。標識も大きいから、そっちに人が多く集まって賑わっています。
静かな南峰の風裏で、北ア、八ヶ岳、遠く富士山を眺めながら昼食タイム。燕温泉側からも続々登頂してきます。駐車場に戻らなくて済むならこのまま反対側へ下りてしまいたいですね。
11:05 妙高山頂出発
一歩一歩足の短さを痛感しながら大きな段差を下ります。ここを降り切っても大倉乗越への急な登り返しと十二曲りが待ってるんですよね。先が長いです。
12:50 黒沢池ヒュッテ到着。ジュースを買って一休み。
13:00 黒沢池ヒュッテ出発
黒沢池から富士見平へ向かう道は、どこで足を止めても素晴らしい景色ですね。
黒沢の源流を渡り湿原と別れて富士見平へ向かいます。
後は先行者を追いかけ、後続者に追い立てられながら、ひたすら下ります。沢の音が大きくなると、やっと急な下りから開放されました。
14:45 黒沢橋で最後の休憩
15:30 笹ヶ峰登山口帰着
2,000m中盤の山だろうと少し舐めてかかってましたが、なかなかハードでした。でもそこかしこに存在する湿原の光景は行って見る価値がありますね。南ア北部ばかり歩いている自分には新鮮な光景でした。
帰路の高速道路は乗った途端に渋滞。関越道も酷そうだったので、上信越道下仁田で下りて上野村経由の峠越えで帰ってきました。帰宅後に気付いたんですけど、神流川は20日でシーズン終了でした。
2009年09月21日
火打山−妙高山 1日目
湿原のかたわらでテントを張りたくて、9月19日〜9月20日に新潟県の火打山と妙高山へ出掛けてきました。いい所ですねえ。少し早い紅葉も楽しむことができました。
赤線 1日目
青線 2日目
1日目 9月19日
日が変わってから、関越道−上信越道をひたすら妙高高原へ向けて走ります。インターチェンジの近くならコンビニくらいあるだろうと思っていたのが失敗。妙高高原ICには何もありません。結局お茶も朝飯も買えずに登山口へ06:00に到着。
06:30 笹ヶ峰登山口(1,320m)出発
あっちこっちで写真を見ていた立派な登山ゲートで入山届けを出し、延々と続く木道を進みます。黒沢橋までの 9 割以上が木道化されているんじゃないでしょうか。
07:05 黒沢橋(1,580m)
明日、この黒沢の源流まで行きます。
08:35 富士見平(2,060m)
黒沢橋までの易しい木道と打って変わって、厳しい急登が連続する「十二曲り」を乗り切り、富士見平へ到着。登山道はかなり整備されていますが、オーバーユースなんでしょうね。踏まれて水に流されて掘れてしまった登山道に、石を詰め込んだ土嚢がいたる所に置かれていました。ここからは紅葉の始まった黒沢岳を巻いて高谷池ヒュッテへ向かいます。
09:30 高谷池ヒュッテ(2,110m)
小屋前でブランチのラーメンを食べ一息入れて、混む前にテントを設ててしまいます。完全予約制のヒュッテは、予約を取れなかった人がたくさんいたみたいですね。
10:40 高谷池ヒュッテ出発
眠さと疲れでテントの中に入って横になりたい気持ちを振り切って、火打山へ向けて出発します。登山道は高谷池を半周して天狗の庭と呼ばれる景勝地へ登ります。行きはずっとガスって見えませんでしたが、火打山直下へ差し掛かったあたりでガスが取れ、それ以降はなかなかの絶景を楽しみながらの登下降でした。
12:10 火打山山頂(2,461.8m)
寝ないで登ってきた甲斐がありました。日本海方面は雲で何も見えませんが、近隣の山がはっきりクッキリ見えました。
焼山
妙高山(左奥)
30分くらいノンビリ過ごし、写真を撮りながら下山します。
天狗ノ庭から火打山を見る(クリックで拡大)
逆さ火打
高谷池の対面から見たテン場
13:50 高谷池ヒュッテ帰着
疲れました。テントに潜り込んで16時頃までダウン。目が覚めて顔を出すと、テントがギッシリ詰まってます。自分は端っこに立てていたので大丈夫でしたが、後から来た人のためにテントを少し移動している人もいるくらいです。連休中だし、ヒュッテの予約を取れなくてテン泊にした人もいるみたいですね。さっさと夕飯を済ませて明るいうちに寝てしまいました。
備忘録:
幕営料 400円/人
トイレ 靴脱ぎ(紙持帰り)
水場 テン場横 豊富だが煮沸必要
地面 土(濡れると泥)
赤線 1日目
青線 2日目
1日目 9月19日
日が変わってから、関越道−上信越道をひたすら妙高高原へ向けて走ります。インターチェンジの近くならコンビニくらいあるだろうと思っていたのが失敗。妙高高原ICには何もありません。結局お茶も朝飯も買えずに登山口へ06:00に到着。
06:30 笹ヶ峰登山口(1,320m)出発
あっちこっちで写真を見ていた立派な登山ゲートで入山届けを出し、延々と続く木道を進みます。黒沢橋までの 9 割以上が木道化されているんじゃないでしょうか。
07:05 黒沢橋(1,580m)
明日、この黒沢の源流まで行きます。
08:35 富士見平(2,060m)
黒沢橋までの易しい木道と打って変わって、厳しい急登が連続する「十二曲り」を乗り切り、富士見平へ到着。登山道はかなり整備されていますが、オーバーユースなんでしょうね。踏まれて水に流されて掘れてしまった登山道に、石を詰め込んだ土嚢がいたる所に置かれていました。ここからは紅葉の始まった黒沢岳を巻いて高谷池ヒュッテへ向かいます。
09:30 高谷池ヒュッテ(2,110m)
小屋前でブランチのラーメンを食べ一息入れて、混む前にテントを設ててしまいます。完全予約制のヒュッテは、予約を取れなかった人がたくさんいたみたいですね。
10:40 高谷池ヒュッテ出発
眠さと疲れでテントの中に入って横になりたい気持ちを振り切って、火打山へ向けて出発します。登山道は高谷池を半周して天狗の庭と呼ばれる景勝地へ登ります。行きはずっとガスって見えませんでしたが、火打山直下へ差し掛かったあたりでガスが取れ、それ以降はなかなかの絶景を楽しみながらの登下降でした。
12:10 火打山山頂(2,461.8m)
寝ないで登ってきた甲斐がありました。日本海方面は雲で何も見えませんが、近隣の山がはっきりクッキリ見えました。
焼山
妙高山(左奥)
30分くらいノンビリ過ごし、写真を撮りながら下山します。
天狗ノ庭から火打山を見る(クリックで拡大)
逆さ火打
高谷池の対面から見たテン場
13:50 高谷池ヒュッテ帰着
疲れました。テントに潜り込んで16時頃までダウン。目が覚めて顔を出すと、テントがギッシリ詰まってます。自分は端っこに立てていたので大丈夫でしたが、後から来た人のためにテントを少し移動している人もいるくらいです。連休中だし、ヒュッテの予約を取れなくてテン泊にした人もいるみたいですね。さっさと夕飯を済ませて明るいうちに寝てしまいました。
備忘録:
幕営料 400円/人
トイレ 靴脱ぎ(紙持帰り)
水場 テン場横 豊富だが煮沸必要
地面 土(濡れると泥)
2009年09月13日
スリルの三峰岳(みぶだけ)2,999m
一度歩いてみたいと思っていた尾根へ2泊3日の予定で出発。予定していたコースを全部歩くことはできましたが、2日目の悪天で泊まることをやめて1泊で下山してきました。ちょっと強行軍だったかな。
赤線が徒歩
オレンジがバス/タクシー
当初計画(左回り)
1日目 芦安駐車場−(バス)−広河原−(バス)−野呂川出会−両俣小屋
2日目 両俣小屋−野呂川越−三峰岳−間ノ岳−北岳山荘
3日目 北岳山荘−北岳−北岳肩の小屋−右俣コース−広河原
実際の行程(右回り)
1日目 芦安駐車場−(タクシー)−広河原−右俣コース−北岳肩の小屋−北岳−北岳山荘
2日目 北岳山荘−間ノ岳−三峰岳−野呂川越−両俣小屋−野呂川出会−(バス)−広河原−(タクシー)−芦安駐車場
1日目 9月11日
仕事の都合で3連休になり、1泊だと行きにくい場所で前から歩いてみたいと思っていた尾根へ行くことにしました。しかし平日の金曜だと芦安から広河原へ入る登山バスが 07:40 までありません。それで仕方なく左回りコースにして、1日目は両俣小屋で泊まって2日目に仙塩尾根経由で北岳まで行く計画にしてました。
05:10 芦安駐車場
朝4時過ぎに芦安駐車場に着くとタクシーが 05:10 に出るとのこと。一瞬迷いましたが翌日の天気予報もあまり良くないし、1日目で距離を稼いでしまった方がいいだろうと思って計画の逆ルートを決定して広河原へ入りました。結果的にはこれが良かった気がします。計画どおりだったら2日目に途中で引き返して来たと思いますから。
06:30 広河原(1,529m)
昔のアルペンプラザがあった場所に、建築中の新アルペンプラザの骨格ができていました。来年あたりに完成するんでしょうかね。でも野呂川の河原には重機が入って見るも無残な様子です。広河原周辺の釣はダメでしょう。朝一のタクシーで入った人は総勢40-50人程度でしょうか。広河原山荘の前で身支度を整え出発します。
登り始めて1時間、大樺沢の右岸へ渡る橋の所で休憩。デジカメにフィルタを装着して撮ってみました。
もう一枚。
ここからの登山道は大樺沢の右岸を通ります。数年前に左岸側崩落で付け替えられた新道ですが、踏まれてようやく安定して歩きやすくなった気がします。
08:40 二俣(2,209m)
二俣手前で少し足がプルプルします(泣)。当初の計画だときょうは林道を3時間歩くだけだったので、CWXをはいてなかったんですね。失敗でした。恐るべしCWX(笑)。
今回は右俣コースを取ります。北岳へ至るコースでは一番やさしいとされるルートですが、やっぱり北岳はどこから登ってもキツイですね。
バットレスへ向かった方もいました。きょうは気持ち良くクライミングできたでしょうね。
10:00 いつもの休憩地点
二俣を出た直後が一番の急登です。それをなんとかやっつけると開けたポイントにでます。ここを過ぎる頃まで立ち止まると虫が集って来てオチオチ休憩もできません。刺さないだけマシなんですけどね。
10:55 草スベリのコースとの分岐
ここを過ぎると樹木も一気に背が低くなって、高いところまでやってきた実感が湧いてきます。
11:10 小太郎尾根分岐(2,800m)
稜線に出ると風が強くて一気に汗が引きます。ここからの景色は何度見ても素晴らしいですね。八ヶ岳や穂高も見えていました。
鳳凰三山(中央が観音岳)
甲斐駒ケ岳
仙丈ケ岳
12:00 北岳肩の小屋(3,000m)
13:00 北岳(3,193.2m)
北岳の標高が 1m 高くなりました。三角点は 3,192m でしたが、そこより少し離れた場所の岩盤を再計測したら、3,193.2m だったそうで、看板も標高が上書きされてます。詳しくはコチラ。雷鳥も山頂に姿を現してくれました。
14:20 北岳山荘(2,890m)
いい時間帯に到着できました。金曜だと空いてますね。テントも10張り強だけです。
もう何回か使ってみないと真価がわからないだろうなと思って、テントは前回に引き続き Fly Creek UL1 です。高山帯で使うには、フロアのラインを長くして、ペグでなく石で固定できるようにしておいた方が良いと思います。一般的な登山用テントの倍は設営に時間がかかるのも覚悟しないといけないですね。これも軽さの代償かもしれません。その代わり畳まなくてもスタッフバッグへ詰め込むだけで済む撤収は楽チンです。
2日目 9月12日
腕時計のアラームを10分おきに3回鳴るようにしておいたのに、気付いたのは全部鳴り終ってさらに10分経過した後でした。1時間おきに目が覚めるのに、いつも目覚ましに気付かないんですよね(笑)。
外はガスの中。珈琲を飲んでいると小雨・・・。どうしようかと思いつつ撤収していると、雨は止んで明るくなってきたので出発します。
06:30 北岳山荘
本当のところどうなのか知りませんが、きのう途中からいっしょに歩いた人の話によると、北岳山荘から農鳥に至る稜線が、日本で一番長く歩ける3,000m超のコースだそうです。
07:00 中白根山(3,055m)
横風の強い稜線上を歩いて中白根に到着。ここからは本日のハイライトである間ノ岳から三峰岳へ至る尾根が一望できます。
08:00 間ノ岳(3189.3m)
7時半頃から雨が混じってきました。間ノ岳山頂では何も見えません。風がますます強く吹き、途中でザックカバーを飛ばされた人もいました。
今回の本命で、楽しみにしていた間ノ岳−三峰岳稜線は、すっかりスリルとサスペンスの行程(笑)となってしまいました。絶え間なく南から吹き付ける強風は、風速20mを軽く超えていたと思います。何度も身体ごと持って行かれそうになるし、険しいルートに濡れた岩で、常に緊張が強いられます。視界も 30m から 50m 程度で、一度ルートを間違えました。晴れていれば何のことはない場所だったんですけどねえ。三峰岳に到着するまでの間で、雷鳥を見かけた時が、唯一ホッとした瞬間でした。自分にとって雷鳥さんは、心細くなったときに現れて、励ましてくれる存在です。
08:50 三峰岳(2,999m)
間ノ岳からずっと下ってきて、最後にちょっと登り返すと岩稜の三峰岳山頂です。
長いアプローチの末にようやく到達できる山頂は何も見えません(泣)
日本に3,000m峰は番外を除けば 21座(西農鳥や中白根などが含まれない)あるそうですが、たった 1m 足りずに漏れてしまって、300名山にも入れてもらえないようなちっぽけな"通過点"かもしれません。でも、自分の腰とか腹のあたりが3,000mちょうどなんだなあと実感できるし、山梨県・長野県・静岡県の3県の境界点でもあるし、長大な仙塩尾根の真ん中に位置して、かつ、最高地点でもあるんですよね。同じ 2,999m の北ア剱岳があれほど注目されるのは登攀の難しさから来るものなんでしょうけど、三峰岳にスポットライトが当たることはありませんね。間ノ岳への吊り尾根があるせいで、白峰三山からみるとただの小ピークに見えてしまうからなのでしょうか。今回下りに使った両俣−仙塩尾根ルートで登ったら、きっとお腹いっぱい充実感いっぱいの名山になると思います。
ここから白峰三山の景色と塩見岳への展望を楽しみたかったんですけどね・・・。また課題が残ってしまいました(再度行く言い訳です)。
名残惜しいけど天気が天気なだけに、09:05 遭難する前に下山を開始します。
11:30 野呂川越(2,300m)
下山開始15分後に、またしても道をロストしました。ハイマツに隠れてわからなかったんですよね。この時は鹿の足跡で救われました。三峰岳直下はなかなか厳しい急降下です。
森林限界を下回ったところで熊鈴を取り出し、ストックにぶら下げてカンカンキンキン盛んに鳴らしながら下ります。両神山がトラウマになってるんですよねー・・・ザックに付けたままじゃあまり音が出ないんで。
地図では独標があることになってるんですが、さっぱりわかりませんでした。途中何箇所かテントが張れそうな場所を確認しながら(仙丈ケ岳からの縦走を目論んでるので)、延々と続く樹林帯を下ります。倒木が多いルートでしたが、通過に支障が出るようなものはありません。まさに深山という雰囲気を持ってますね。
野呂川越直前で、間ノ岳を出てから初めて人に出会いました。久しぶりの"人間"なんで、ひとしきり情報を交換します。その人は野呂川越にザックをデポして三峰岳を目指し、戻って仙塩尾根を仙丈ケ岳方面へ向かって途中でテント泊(ビバーク)をする予定だそうです。こちらからは上の登山道と風の様子を伝えました。
12:20 両俣小屋(2,010m)
雨も降り続いているし、小屋に着いてからお昼にしようと思って両俣小屋まで下りてきました。雨風を防げるように運動会で使うようなテントを用意してくれていて、きょうみたいな天気だとホントありがたいですね。しかし、到着したときにまさに出発しようとしていた Fly Fisher さんたちが最終のバスで下山するというのを聞いて、こんな雨だし明朝もどうなるかわからないし、下山できるなら帰ってしまおうと昼食抜き決定。朝、クリームパンを1個食べただけで、芦安まで戻ることになりました。
14:30 野呂川出合(1,780m)
古い地図では上り4時間下り3時間。その通りだったら間に合わない可能性もあるので、疲れた身体に鞭打って林道を急ぎます。
昔は両俣小屋まで林道が通じていたのでしょうが、斜面が崩れて埋まったり、野呂川にさらわれて崩壊している箇所がいくつもありました。崩落を防ぐ法面工事がされている所が何箇所も工事の意味なく崩れていたり、自然の力の大きさに怖さを感じます。復旧工事している所もありますが、費用対効果を考えると(特に土建関係にメスを入れようとしている民主党政権だと)、このままでもいいような気がします。秘境は秘境のままでいいんじゃないでしょうかね。
次のバス(最終バス)まで1時間10分も、徐々に強くなる雨足に加えて雷まで鳴る中待っていたら、すっかり凍えてしまいました。林道工事費用の何千分の一の費用で済むんだから、バス停に屋根を作ってもらいたいものです。バスが来たときはホント助かったと思いましたよ。
16:40 芦安駐車場
広河原で土砂降りの中、南アルプス市営バスからタクシーへ直行。無事下山を果たしました。あんな雨の中テント泊しなくて良かった(軟弱)。
赤線が徒歩
オレンジがバス/タクシー
当初計画(左回り)
1日目 芦安駐車場−(バス)−広河原−(バス)−野呂川出会−両俣小屋
2日目 両俣小屋−野呂川越−三峰岳−間ノ岳−北岳山荘
3日目 北岳山荘−北岳−北岳肩の小屋−右俣コース−広河原
実際の行程(右回り)
1日目 芦安駐車場−(タクシー)−広河原−右俣コース−北岳肩の小屋−北岳−北岳山荘
2日目 北岳山荘−間ノ岳−三峰岳−野呂川越−両俣小屋−野呂川出会−(バス)−広河原−(タクシー)−芦安駐車場
1日目 9月11日
仕事の都合で3連休になり、1泊だと行きにくい場所で前から歩いてみたいと思っていた尾根へ行くことにしました。しかし平日の金曜だと芦安から広河原へ入る登山バスが 07:40 までありません。それで仕方なく左回りコースにして、1日目は両俣小屋で泊まって2日目に仙塩尾根経由で北岳まで行く計画にしてました。
05:10 芦安駐車場
朝4時過ぎに芦安駐車場に着くとタクシーが 05:10 に出るとのこと。一瞬迷いましたが翌日の天気予報もあまり良くないし、1日目で距離を稼いでしまった方がいいだろうと思って計画の逆ルートを決定して広河原へ入りました。結果的にはこれが良かった気がします。計画どおりだったら2日目に途中で引き返して来たと思いますから。
06:30 広河原(1,529m)
昔のアルペンプラザがあった場所に、建築中の新アルペンプラザの骨格ができていました。来年あたりに完成するんでしょうかね。でも野呂川の河原には重機が入って見るも無残な様子です。広河原周辺の釣はダメでしょう。朝一のタクシーで入った人は総勢40-50人程度でしょうか。広河原山荘の前で身支度を整え出発します。
登り始めて1時間、大樺沢の右岸へ渡る橋の所で休憩。デジカメにフィルタを装着して撮ってみました。
もう一枚。
ここからの登山道は大樺沢の右岸を通ります。数年前に左岸側崩落で付け替えられた新道ですが、踏まれてようやく安定して歩きやすくなった気がします。
08:40 二俣(2,209m)
二俣手前で少し足がプルプルします(泣)。当初の計画だときょうは林道を3時間歩くだけだったので、CWXをはいてなかったんですね。失敗でした。恐るべしCWX(笑)。
今回は右俣コースを取ります。北岳へ至るコースでは一番やさしいとされるルートですが、やっぱり北岳はどこから登ってもキツイですね。
バットレスへ向かった方もいました。きょうは気持ち良くクライミングできたでしょうね。
10:00 いつもの休憩地点
二俣を出た直後が一番の急登です。それをなんとかやっつけると開けたポイントにでます。ここを過ぎる頃まで立ち止まると虫が集って来てオチオチ休憩もできません。刺さないだけマシなんですけどね。
10:55 草スベリのコースとの分岐
ここを過ぎると樹木も一気に背が低くなって、高いところまでやってきた実感が湧いてきます。
11:10 小太郎尾根分岐(2,800m)
稜線に出ると風が強くて一気に汗が引きます。ここからの景色は何度見ても素晴らしいですね。八ヶ岳や穂高も見えていました。
鳳凰三山(中央が観音岳)
甲斐駒ケ岳
仙丈ケ岳
12:00 北岳肩の小屋(3,000m)
13:00 北岳(3,193.2m)
北岳の標高が 1m 高くなりました。三角点は 3,192m でしたが、そこより少し離れた場所の岩盤を再計測したら、3,193.2m だったそうで、看板も標高が上書きされてます。詳しくはコチラ。雷鳥も山頂に姿を現してくれました。
14:20 北岳山荘(2,890m)
いい時間帯に到着できました。金曜だと空いてますね。テントも10張り強だけです。
もう何回か使ってみないと真価がわからないだろうなと思って、テントは前回に引き続き Fly Creek UL1 です。高山帯で使うには、フロアのラインを長くして、ペグでなく石で固定できるようにしておいた方が良いと思います。一般的な登山用テントの倍は設営に時間がかかるのも覚悟しないといけないですね。これも軽さの代償かもしれません。その代わり畳まなくてもスタッフバッグへ詰め込むだけで済む撤収は楽チンです。
2日目 9月12日
腕時計のアラームを10分おきに3回鳴るようにしておいたのに、気付いたのは全部鳴り終ってさらに10分経過した後でした。1時間おきに目が覚めるのに、いつも目覚ましに気付かないんですよね(笑)。
外はガスの中。珈琲を飲んでいると小雨・・・。どうしようかと思いつつ撤収していると、雨は止んで明るくなってきたので出発します。
06:30 北岳山荘
本当のところどうなのか知りませんが、きのう途中からいっしょに歩いた人の話によると、北岳山荘から農鳥に至る稜線が、日本で一番長く歩ける3,000m超のコースだそうです。
07:00 中白根山(3,055m)
横風の強い稜線上を歩いて中白根に到着。ここからは本日のハイライトである間ノ岳から三峰岳へ至る尾根が一望できます。
08:00 間ノ岳(3189.3m)
7時半頃から雨が混じってきました。間ノ岳山頂では何も見えません。風がますます強く吹き、途中でザックカバーを飛ばされた人もいました。
今回の本命で、楽しみにしていた間ノ岳−三峰岳稜線は、すっかりスリルとサスペンスの行程(笑)となってしまいました。絶え間なく南から吹き付ける強風は、風速20mを軽く超えていたと思います。何度も身体ごと持って行かれそうになるし、険しいルートに濡れた岩で、常に緊張が強いられます。視界も 30m から 50m 程度で、一度ルートを間違えました。晴れていれば何のことはない場所だったんですけどねえ。三峰岳に到着するまでの間で、雷鳥を見かけた時が、唯一ホッとした瞬間でした。自分にとって雷鳥さんは、心細くなったときに現れて、励ましてくれる存在です。
08:50 三峰岳(2,999m)
間ノ岳からずっと下ってきて、最後にちょっと登り返すと岩稜の三峰岳山頂です。
長いアプローチの末にようやく到達できる山頂は何も見えません(泣)
日本に3,000m峰は番外を除けば 21座(西農鳥や中白根などが含まれない)あるそうですが、たった 1m 足りずに漏れてしまって、300名山にも入れてもらえないようなちっぽけな"通過点"かもしれません。でも、自分の腰とか腹のあたりが3,000mちょうどなんだなあと実感できるし、山梨県・長野県・静岡県の3県の境界点でもあるし、長大な仙塩尾根の真ん中に位置して、かつ、最高地点でもあるんですよね。同じ 2,999m の北ア剱岳があれほど注目されるのは登攀の難しさから来るものなんでしょうけど、三峰岳にスポットライトが当たることはありませんね。間ノ岳への吊り尾根があるせいで、白峰三山からみるとただの小ピークに見えてしまうからなのでしょうか。今回下りに使った両俣−仙塩尾根ルートで登ったら、きっとお腹いっぱい充実感いっぱいの名山になると思います。
ここから白峰三山の景色と塩見岳への展望を楽しみたかったんですけどね・・・。また課題が残ってしまいました(再度行く言い訳です)。
名残惜しいけど天気が天気なだけに、09:05 遭難する前に下山を開始します。
11:30 野呂川越(2,300m)
下山開始15分後に、またしても道をロストしました。ハイマツに隠れてわからなかったんですよね。この時は鹿の足跡で救われました。三峰岳直下はなかなか厳しい急降下です。
森林限界を下回ったところで熊鈴を取り出し、ストックにぶら下げてカンカンキンキン盛んに鳴らしながら下ります。両神山がトラウマになってるんですよねー・・・ザックに付けたままじゃあまり音が出ないんで。
地図では独標があることになってるんですが、さっぱりわかりませんでした。途中何箇所かテントが張れそうな場所を確認しながら(仙丈ケ岳からの縦走を目論んでるので)、延々と続く樹林帯を下ります。倒木が多いルートでしたが、通過に支障が出るようなものはありません。まさに深山という雰囲気を持ってますね。
野呂川越直前で、間ノ岳を出てから初めて人に出会いました。久しぶりの"人間"なんで、ひとしきり情報を交換します。その人は野呂川越にザックをデポして三峰岳を目指し、戻って仙塩尾根を仙丈ケ岳方面へ向かって途中でテント泊(ビバーク)をする予定だそうです。こちらからは上の登山道と風の様子を伝えました。
12:20 両俣小屋(2,010m)
雨も降り続いているし、小屋に着いてからお昼にしようと思って両俣小屋まで下りてきました。雨風を防げるように運動会で使うようなテントを用意してくれていて、きょうみたいな天気だとホントありがたいですね。しかし、到着したときにまさに出発しようとしていた Fly Fisher さんたちが最終のバスで下山するというのを聞いて、こんな雨だし明朝もどうなるかわからないし、下山できるなら帰ってしまおうと昼食抜き決定。朝、クリームパンを1個食べただけで、芦安まで戻ることになりました。
14:30 野呂川出合(1,780m)
古い地図では上り4時間下り3時間。その通りだったら間に合わない可能性もあるので、疲れた身体に鞭打って林道を急ぎます。
昔は両俣小屋まで林道が通じていたのでしょうが、斜面が崩れて埋まったり、野呂川にさらわれて崩壊している箇所がいくつもありました。崩落を防ぐ法面工事がされている所が何箇所も工事の意味なく崩れていたり、自然の力の大きさに怖さを感じます。復旧工事している所もありますが、費用対効果を考えると(特に土建関係にメスを入れようとしている民主党政権だと)、このままでもいいような気がします。秘境は秘境のままでいいんじゃないでしょうかね。
次のバス(最終バス)まで1時間10分も、徐々に強くなる雨足に加えて雷まで鳴る中待っていたら、すっかり凍えてしまいました。林道工事費用の何千分の一の費用で済むんだから、バス停に屋根を作ってもらいたいものです。バスが来たときはホント助かったと思いましたよ。
16:40 芦安駐車場
広河原で土砂降りの中、南アルプス市営バスからタクシーへ直行。無事下山を果たしました。あんな雨の中テント泊しなくて良かった(軟弱)。
2009年08月23日
北八ヶ岳天狗岳
普通は日帰りコースなんですが、ゆっくり一泊で北八ヶ岳の天狗岳へ行ってきました。kwsa3iさん、次回は一緒に!
2009年8月22日
AM04:30頃に唐沢鉱泉駐車場に到着するも本降りの雨・・・「ダメだこりゃ」とルーフを打つ雨音をうるさく感じながら仮眠。06:30に目が覚めたら一応雨は上がっているもののガスの中・・・。このままの天気なら泊まらず戻ってしまうつもりで07:30に唐沢鉱泉を出発。
鉱泉前の橋を渡り西尾根へ続くルートを採って50分で尾根筋に到着。相変わらずガスの中・・・。
何も見えない第1展望台
何も見えない第2展望台・・・展望って何?
何も見えなかったけどこのコースはいいですね。1.5時間くらいでハイマツも混じる場所に出られるし、変化に富んでて飽きません。第2展望台を過ぎて少し行くと、突如樹林を抜けて大岩ゴロゴロの急登になります。晴れてたら高度感もあって楽しいんでしょうね。
10:30天狗岳の西天狗に到着(山頂名の表示も無い)。やはり見えない・・・。だったぴろいハイライトに欠ける山頂でした。
15分くらい粘ったら、ほんの一瞬だけ東天狗が見えて、あっちの方が高そう。
東天狗山頂は岩山って感じで雰囲気がありますね。wikiだと西天狗の方が高いそうだが1mも違わないんじゃないかと。強風の中を1時間近く待ったらようやくガスも晴れて、根石/硫黄/赤岳まで眺めることができました。
東天狗から見た西天狗
東天狗から見た硫黄岳方面
天気も快方に向かっているようなので、当初の予定通り黒百合平に泊まることにして、展望を楽しみながら中山峠へ向かいます。左奥に黒百合ヒュッテが見えますね。
なかなか膝に来る下りでした。中山峠に12:30着。
黒百合ヒュッテは大きな小屋ですね。水洗トイレに驚きました。トイレの一般利用200円を含んだ幕営料が1,000円。南アに慣れてると少し高いと感じます。
テント横に咲いてた花
テント前の湿原
お約束?
今回新規導入したグッヅの話はまた後日。
2009年8月23日
まずは珈琲で目を覚まして・・・と思ったらなんとガス欠。西穂の残り缶を持って行ったんだけど足りなかったみたいです。ガス缶にはコレがあるからなあ。05:50水だけ飲んで天狗の奥庭へ寄り道。
北アが見えてました。
天狗の奥庭から見た天狗岳(手前は干上がったスリバチ池)
06:40唐沢鉱泉と渋の湯への分岐(大休止)
時間はかかるけどパノラマコース方向へ行きます。
07:20渋の湯への分岐
「パノラマ」とは名ばかりで展望はありません。でも分岐から即"道相"が変わって落ち葉で優しい上、苔むした石がとてもきれいです。あまり歩かれていないから登山道の真ん中にある石に苔が定着してるんでしょうね。お薦めのコースです。
07:40最後の分岐
07:55唐沢鉱泉到着
1日目の天候が残念でしたが、なかなか楽しい周回コースでした。
2009年8月22日
AM04:30頃に唐沢鉱泉駐車場に到着するも本降りの雨・・・「ダメだこりゃ」とルーフを打つ雨音をうるさく感じながら仮眠。06:30に目が覚めたら一応雨は上がっているもののガスの中・・・。このままの天気なら泊まらず戻ってしまうつもりで07:30に唐沢鉱泉を出発。
鉱泉前の橋を渡り西尾根へ続くルートを採って50分で尾根筋に到着。相変わらずガスの中・・・。
何も見えない第1展望台
何も見えない第2展望台・・・展望って何?
何も見えなかったけどこのコースはいいですね。1.5時間くらいでハイマツも混じる場所に出られるし、変化に富んでて飽きません。第2展望台を過ぎて少し行くと、突如樹林を抜けて大岩ゴロゴロの急登になります。晴れてたら高度感もあって楽しいんでしょうね。
10:30天狗岳の西天狗に到着(山頂名の表示も無い)。やはり見えない・・・。だったぴろいハイライトに欠ける山頂でした。
15分くらい粘ったら、ほんの一瞬だけ東天狗が見えて、あっちの方が高そう。
東天狗山頂は岩山って感じで雰囲気がありますね。wikiだと西天狗の方が高いそうだが1mも違わないんじゃないかと。強風の中を1時間近く待ったらようやくガスも晴れて、根石/硫黄/赤岳まで眺めることができました。
東天狗から見た西天狗
東天狗から見た硫黄岳方面
天気も快方に向かっているようなので、当初の予定通り黒百合平に泊まることにして、展望を楽しみながら中山峠へ向かいます。左奥に黒百合ヒュッテが見えますね。
なかなか膝に来る下りでした。中山峠に12:30着。
黒百合ヒュッテは大きな小屋ですね。水洗トイレに驚きました。トイレの一般利用200円を含んだ幕営料が1,000円。南アに慣れてると少し高いと感じます。
テント横に咲いてた花
テント前の湿原
お約束?
今回新規導入したグッヅの話はまた後日。
2009年8月23日
まずは珈琲で目を覚まして・・・と思ったらなんとガス欠。西穂の残り缶を持って行ったんだけど足りなかったみたいです。ガス缶にはコレがあるからなあ。05:50水だけ飲んで天狗の奥庭へ寄り道。
北アが見えてました。
天狗の奥庭から見た天狗岳(手前は干上がったスリバチ池)
06:40唐沢鉱泉と渋の湯への分岐(大休止)
時間はかかるけどパノラマコース方向へ行きます。
07:20渋の湯への分岐
「パノラマ」とは名ばかりで展望はありません。でも分岐から即"道相"が変わって落ち葉で優しい上、苔むした石がとてもきれいです。あまり歩かれていないから登山道の真ん中にある石に苔が定着してるんでしょうね。お薦めのコースです。
07:40最後の分岐
07:55唐沢鉱泉到着
1日目の天候が残念でしたが、なかなか楽しい周回コースでした。
2009年08月06日
西穂キャンプでハイキング
毎夏恒例の家族登山で、北アルプスの西穂高方面へ出掛けてきました。天気予報とにらめっこしながら出発日を決めましたが、幸い3日間とも行動中に降られることも無く、避暑キャンプとハイキングを堪能できました。
1日目 2009年8月4日
新穂高ロープウェイで一気に2,156mまで標高を稼ぎます。
西穂高口駅展望台から見た笠ヶ岳。美しい山容で、登ってみたい山になりました。
西穂高口駅展望台から見た焼岳。ときおり噴煙と思しき煙が見えます。
西穂高口駅展望台から見た槍ヶ岳(左端の尖塔)方面。槍〜奥穂の尾根歩きもやりたいなと思いつつ20年が経ってしまいました。
入山届を投函して08:00出発。よく整備された道をゆっくり進みます。しばらく続く下り坂に、子供達は「せっかくロープウェイで昇ったのにもったいない」を連発します。20kg以上を背負った親は、君達以上にその思いが強いんだよ〜(笑)。
2時間弱で西穂山荘へ到着。立派な山小屋ですね。アイスクリームまで売っていることに驚きました。でも水が高いですねー、1リットル200円。基本的には雨水で、飲料水だけ下の沢からポンプアップしているそうです。
山荘前から丸山を見上げる。これからここを登って独標まで行きます。
お約束の一枚。下調べだとテン場が狭くて強烈に混むみたいでしたが、ウチ以外に2-3張りあるだけでした。
"Hotle LittleDipper"に荷物を放り込み、子供のザックに必要装備を詰め替えて、独標を目指します。山荘からすぐに森林限界を超えた尾根歩きで、左手に笠ヶ岳、右手に上高地を見下ろしながら、快適に進みます。
独標手前あたりで上の子が高山病の症状を訴えましたが、安全に待っていられる場所も無かったので一緒に上へ。ついでにどうやらハイマツに対する花粉症もいっしょに出てたみたいです。下の子(小4)は去年の塩見岳でのへっぴり腰がウソみたいにスイスイ登ってしまいました。子供の1年の成長には驚きますね。
登ってきた道を独標から見下ろす
独標頂上
ここから西穂高岳方面へは、やはり急な岩場を下ってから進みます。子連れだと不安でも自分ひとりなら問題無さそうです。西穂高岳へも近いうちに行ってみたいですね。ガスが取れた瞬間に見えた前穂/奥穂も雄大でした。10数年前に岳沢経由で登りましたが、ここから見るととんでもない急登で、よくまああんなところを登ったものだと(懐) 北アは山がホント急峻ですね。
下山開始直後に今度は下の子も高山病。「下りたら治る」「凄いねー」「歩かないと凍えて死ぬよ」などなどと、褒めたり脅したりしながら下ります。去年の塩見岳より標高は低いけど、体調とかロープウェイで一気に登ってしまったのが影響しているんでしょうね。上の子は、標高が下がると共に元気になってベラベラ喋り出す(笑) わかりやすい奴です。
丸山まで降りたところで大休止。歩いてきた道を振り返ります。
西穂山荘へ15:45に帰着。子供二人は結局ダウンで翌朝までグッスリお休み。この時点で明日の焼岳往復は断念することにしました。
2日目 2009年8月5日
自分から起き出して来るまで寝かせておいたら、すっかり元気を取り戻してくれました。きのうより雲は多いものの天気も良さそうなので、ハイキングのつもりで焼岳方向へ出掛けます(08:00出発)。
上高地へ下る登山道との分岐を焼岳方面へ進むと、左手に幻想的な雰囲気の西穂池が見えてきます。
自分の持っている20年前の地図だと「西穂池」、最近は「きぬがさの池」と紹介されるみたいですね。流れるガスとあいまって神秘的な様子です。アニメの犬夜叉御一行様が水浴びでもしていそうな場所だねと言ったら子供達がウケてくれました(笑)
泥濘の悪路を進み槍見台(2,250m)に着いたところで昼食。ここは標識も何も無い所でしたが、見下ろす上高地と正面にそびえる霞沢岳の景色が良い場所です。残念ながら槍ヶ岳は雲で見えませんでした。
お昼休憩中の作品
ここから進んでも焼岳も見えないので、きのう食べられなかったアイスクリームを目指して引き返しました。小屋前で夏休みの宿題用に草花の観察(スケッチ)をしたり、小屋の人に花の名前を教えてもらったり、小屋のスタンプを押したり、楽しく午後を過ごしたみたいです。
下の子の撮影写真
3日目 2009年8月6日
2日とも雨は夜に降っただけで、朝は気持ち良い日差しでした。きょうは帰るだけなので、テントがほぼ乾くまでノンビリ時間を過ごして09:00に下山開始。
ロープウェイしらかば平駅にある「神宝乃湯(かみたからのゆ)」は石鹸を使えないとのことで、車で少し下ったところにある「ひがくの湯」で汗を流しました。
山で降られる事を覚悟していましたが想像以上に好天で、涼しいキャンプと森林限界を堪能できて良かったです。帰路の沢渡あたりは土砂降りでしたよ。
1日目 2009年8月4日
新穂高ロープウェイで一気に2,156mまで標高を稼ぎます。
西穂高口駅展望台から見た笠ヶ岳。美しい山容で、登ってみたい山になりました。
西穂高口駅展望台から見た焼岳。ときおり噴煙と思しき煙が見えます。
西穂高口駅展望台から見た槍ヶ岳(左端の尖塔)方面。槍〜奥穂の尾根歩きもやりたいなと思いつつ20年が経ってしまいました。
入山届を投函して08:00出発。よく整備された道をゆっくり進みます。しばらく続く下り坂に、子供達は「せっかくロープウェイで昇ったのにもったいない」を連発します。20kg以上を背負った親は、君達以上にその思いが強いんだよ〜(笑)。
2時間弱で西穂山荘へ到着。立派な山小屋ですね。アイスクリームまで売っていることに驚きました。でも水が高いですねー、1リットル200円。基本的には雨水で、飲料水だけ下の沢からポンプアップしているそうです。
山荘前から丸山を見上げる。これからここを登って独標まで行きます。
お約束の一枚。下調べだとテン場が狭くて強烈に混むみたいでしたが、ウチ以外に2-3張りあるだけでした。
"Hotle LittleDipper"に荷物を放り込み、子供のザックに必要装備を詰め替えて、独標を目指します。山荘からすぐに森林限界を超えた尾根歩きで、左手に笠ヶ岳、右手に上高地を見下ろしながら、快適に進みます。
独標手前あたりで上の子が高山病の症状を訴えましたが、安全に待っていられる場所も無かったので一緒に上へ。ついでにどうやらハイマツに対する花粉症もいっしょに出てたみたいです。下の子(小4)は去年の塩見岳でのへっぴり腰がウソみたいにスイスイ登ってしまいました。子供の1年の成長には驚きますね。
登ってきた道を独標から見下ろす
独標頂上
ここから西穂高岳方面へは、やはり急な岩場を下ってから進みます。子連れだと不安でも自分ひとりなら問題無さそうです。西穂高岳へも近いうちに行ってみたいですね。ガスが取れた瞬間に見えた前穂/奥穂も雄大でした。10数年前に岳沢経由で登りましたが、ここから見るととんでもない急登で、よくまああんなところを登ったものだと(懐) 北アは山がホント急峻ですね。
下山開始直後に今度は下の子も高山病。「下りたら治る」「凄いねー」「歩かないと凍えて死ぬよ」などなどと、褒めたり脅したりしながら下ります。去年の塩見岳より標高は低いけど、体調とかロープウェイで一気に登ってしまったのが影響しているんでしょうね。上の子は、標高が下がると共に元気になってベラベラ喋り出す(笑) わかりやすい奴です。
丸山まで降りたところで大休止。歩いてきた道を振り返ります。
西穂山荘へ15:45に帰着。子供二人は結局ダウンで翌朝までグッスリお休み。この時点で明日の焼岳往復は断念することにしました。
2日目 2009年8月5日
自分から起き出して来るまで寝かせておいたら、すっかり元気を取り戻してくれました。きのうより雲は多いものの天気も良さそうなので、ハイキングのつもりで焼岳方向へ出掛けます(08:00出発)。
上高地へ下る登山道との分岐を焼岳方面へ進むと、左手に幻想的な雰囲気の西穂池が見えてきます。
自分の持っている20年前の地図だと「西穂池」、最近は「きぬがさの池」と紹介されるみたいですね。流れるガスとあいまって神秘的な様子です。アニメの犬夜叉御一行様が水浴びでもしていそうな場所だねと言ったら子供達がウケてくれました(笑)
泥濘の悪路を進み槍見台(2,250m)に着いたところで昼食。ここは標識も何も無い所でしたが、見下ろす上高地と正面にそびえる霞沢岳の景色が良い場所です。残念ながら槍ヶ岳は雲で見えませんでした。
お昼休憩中の作品
ここから進んでも焼岳も見えないので、きのう食べられなかったアイスクリームを目指して引き返しました。小屋前で夏休みの宿題用に草花の観察(スケッチ)をしたり、小屋の人に花の名前を教えてもらったり、小屋のスタンプを押したり、楽しく午後を過ごしたみたいです。
下の子の撮影写真
3日目 2009年8月6日
2日とも雨は夜に降っただけで、朝は気持ち良い日差しでした。きょうは帰るだけなので、テントがほぼ乾くまでノンビリ時間を過ごして09:00に下山開始。
ロープウェイしらかば平駅にある「神宝乃湯(かみたからのゆ)」は石鹸を使えないとのことで、車で少し下ったところにある「ひがくの湯」で汗を流しました。
山で降られる事を覚悟していましたが想像以上に好天で、涼しいキャンプと森林限界を堪能できて良かったです。帰路の沢渡あたりは土砂降りでしたよ。
2009年06月07日
高原キャンプ
数年ぶりに廻り目平を訪れた。前回も確か一人でふらっと来た気がする。グループでも何回か来たけど、小グループじゃないと設営場所に苦労するのは相変わらずで、雰囲気といいスペースといい、山岳用小型テントがマッチするキャンプ場だ。実際キャンプを目的に来る人の方が少なくて、クライミング/ボルダリング/ハイキング/登山/フィッシングなどなどが主目的。だからなんだろうけど、ランタンを何個も煌々と灯したサイトも無ければ、高々と火の粉を巻き上げる人もいない。当然遅くまで騒いでいたり、でかいテントやシェルターを連結までさせた物量至上主義キャンパーもいない(川沿いサイトには時々いるけど)。昼間は観光地でもあるからそこそこうるさいけど、日が落ちたら静けさを取り戻す。ハイシーズンを除けば山の雰囲気を手軽に満喫できるお気に入りのキャンプ場なのである。
土曜は時折霧雨。風が無いので Tentwing の下で Crazy Creek の The Chair にもたれて文庫を読む。日が落ちる頃になるとボルダリングマットを担いだ人たちやハーネスにディバイスをぶら下げた人たちが戻ってくる。クライミングはやってみたいと思ったけど、始める前に歳をとり過ぎてしまった。
キャンプ場徒歩5分の川。もっと上流へ行かないと魚はいないよう。
日曜は快晴。木漏れ日の下で飲む珈琲は心の浄化剤のよう。
賑やかになり始めたので退散して三国峠越えで秩父経由上野村へ行くも、強い日差しでこちらもどこか日陰に隠れてしまったよう。
2009年05月06日
途中棄権の春山登山
5月1日(金)の夜、南アルプス農鳥岳の登山口がある早川町奈良田へ向けて、渋滞の始まりつつある中央道を走ります。5/2〜5/4の2泊3日で体力が許せば農鳥岳へ登る計画でした。
過去に東京から甲府まで8時間とか12時間かかったこともあったのですが、今年の渋滞が始まる時刻は少し遅れているようで、4時間強で奈良田温泉へ着くことができました。
06:00 1時間半ほどの仮眠の後、奈良田(標高約820m)を出発。舗装路を30分弱遡ると奈良田第一発電所(標高約850m)に到着。ここから北岳登山口のある広河原まで一般車通年通行止めで、立派なゲートで塞がれています。ゲート右下にある人間がくぐるための門も施錠されていて、徒歩通行も禁止されている模様です。(写っている人はゲートをよじ登って突破していましたが・・・。)
07:00 林道がそろそろ終わる頃、立派な休憩所が現れます。堰堤工事の様子を説明した写真が展示されていて、それらを見ながらしばし休憩。自由ノートみたいなものが置かれていて、それを見たらここ数年上流域のイワナのサイズが小さくなっていることを嘆く書き込みがありました。堰堤工事の影響とか、釣り人によるオーバーユースが原因なんでしょうかねえ。
07:25 一つ目の吊り橋(写真は下山時のもの)。2年前に完成した凄く立派な鉄製の橋です。揺れるけど怖さはそれほど感じません。
07:35 二つ目の吊り橋。これが一番怖い。渡してある板の隙間が広く感じるし、ところどころ欠けていたり、揺れも一番大きいです。体重と装備合わせて100kg超に耐えてくれるのか不安で、極力支柱が横に渡してあるところに足を乗せるようにしながら慎重に渡ります。
07:45 三つ目の吊り橋(写真は下山時のもの)。取水口の上を揺れながら通過。
スリルとサスペンスの吊り橋を通過すると大門沢右岸の沢筋を登るようになります。沢筋から尾根へ上がって乗っ越すはずが、ここで登山道をロストしました。沢筋に明確な踏み跡と、木に巻かれたピンクのテープ、それと時折現れる赤いペンキに導かれて、沢を詰めてしまったのです。地図とコンパスでおおよその場所を確認して引き返しましたが、結局これで1時間以上の時間と体力を費やしてしまいました。大門沢小屋で会った他の登山者も同じところでロストしたようで、道迷いの発生しやすい箇所みたいですね。メジャーな山域だと五月蝿いくらい標識やら矢印があるんですがこの登山道は割と少ないこと、尾根へ取り付く場所が崩れ気味で解りにくいこと、主に白峰三山からの下山に使われる道であること、釣師用と思われるテープが多いことなどなどが原因だったと思います。
08:50 引き返した地点
10:20 正しい登山道へ戻って再び沢に下りるところまで登り返すと、引き返した地点がすぐ下だったことがわかって精神的ダメージを受けました。でも、無理して進んだら必ずしっぺ返しを受けるから正解だったと自分自身を納得させて先へ進みます。
12:45 まだまだ遠いですねー。
13:20 大門沢小屋(1,776m)へようやく到着。雪上キャンプかもしれないと思って担いできたスノーペグ(レジ袋も含む)やらダウンジャケットやらの冬山装備は完全に無駄になりましたが、初めてのコースなんで様子がわからなかったししょうがないですね。
ここは真正面に富士山が望める抜群のロケーション。霞んでいてハッキリ見えなかったのが残念です。夕焼け朝焼けもダメでした。その代わりテントのすぐ横でウグイスの声を嫌と言うほど堪能できました。
霞み富士
お約束
06:15 行程的に農鳥岳は時間がかかりすぎるだろうから広河内岳かなと思いながら、アタック準備をして出発。しばらくしてようやく残雪が現れ始め、30分程度で沢筋に出ます。ここでアイゼンを装着して雪渓を詰めていきますが全然調子が出ません。10歩進んで立ち止まる・・・を繰り返すといった感じです。腹の具合も良くない感じ。
08:50 標高2,200mあたりまで来ると割りと新しい雪崩痕が広がっていてトレースも無く、尾根への取り付き点も良くわからなかったので、あっさり予定変更して下山することにしました。やっぱり一度は無雪季に歩いてコースを見ておかないといけませんね。これが登山者の多い山ならトレースもしっかりしてるだろうし万一の時も早期発見してもらえる可能性が高いけど、今もし滑落したら誰にも発見してもらえないという恐怖もありました。弱気軟弱トレッカーなのでこの辺が限界です。
デプリ
水平の幹に腰掛けて休憩中
10:30 大門沢小屋に帰着。2泊3日の予定で入山しましたが、さっさと撤収して昼食後に下山することにしました。
12:00 小屋から下山開始。小屋直下の沢にはフライ・フィッシャーマンがいて、沢筋で幕営しながらの岩魚狙いだとのこと。体力的に山頂を目指す登山はきつくなって来てるし、こういう山岳渓流で釣ってみたいですね。パック・ロッドを入手しなきゃ(笑)。
途中の沢(支流)
15:45 奈良田へ到着。朝500m登ってから1,500mを下るのは堪えました。10数年ぶりに入る女帝の湯は相変わらずヌルヌルの肌触りで優しかったですね。
1日早い下山になったので実家へ親の顔を見に行くことにして、埼玉へ戻ったのは4日になりました。強烈な筋肉痛で歩くのが不自由です(泣)。
過去に東京から甲府まで8時間とか12時間かかったこともあったのですが、今年の渋滞が始まる時刻は少し遅れているようで、4時間強で奈良田温泉へ着くことができました。
06:00 1時間半ほどの仮眠の後、奈良田(標高約820m)を出発。舗装路を30分弱遡ると奈良田第一発電所(標高約850m)に到着。ここから北岳登山口のある広河原まで一般車通年通行止めで、立派なゲートで塞がれています。ゲート右下にある人間がくぐるための門も施錠されていて、徒歩通行も禁止されている模様です。(写っている人はゲートをよじ登って突破していましたが・・・。)
07:00 林道がそろそろ終わる頃、立派な休憩所が現れます。堰堤工事の様子を説明した写真が展示されていて、それらを見ながらしばし休憩。自由ノートみたいなものが置かれていて、それを見たらここ数年上流域のイワナのサイズが小さくなっていることを嘆く書き込みがありました。堰堤工事の影響とか、釣り人によるオーバーユースが原因なんでしょうかねえ。
07:25 一つ目の吊り橋(写真は下山時のもの)。2年前に完成した凄く立派な鉄製の橋です。揺れるけど怖さはそれほど感じません。
07:35 二つ目の吊り橋。これが一番怖い。渡してある板の隙間が広く感じるし、ところどころ欠けていたり、揺れも一番大きいです。体重と装備合わせて100kg超に耐えてくれるのか不安で、極力支柱が横に渡してあるところに足を乗せるようにしながら慎重に渡ります。
07:45 三つ目の吊り橋(写真は下山時のもの)。取水口の上を揺れながら通過。
スリルとサスペンスの吊り橋を通過すると大門沢右岸の沢筋を登るようになります。沢筋から尾根へ上がって乗っ越すはずが、ここで登山道をロストしました。沢筋に明確な踏み跡と、木に巻かれたピンクのテープ、それと時折現れる赤いペンキに導かれて、沢を詰めてしまったのです。地図とコンパスでおおよその場所を確認して引き返しましたが、結局これで1時間以上の時間と体力を費やしてしまいました。大門沢小屋で会った他の登山者も同じところでロストしたようで、道迷いの発生しやすい箇所みたいですね。メジャーな山域だと五月蝿いくらい標識やら矢印があるんですがこの登山道は割と少ないこと、尾根へ取り付く場所が崩れ気味で解りにくいこと、主に白峰三山からの下山に使われる道であること、釣師用と思われるテープが多いことなどなどが原因だったと思います。
08:50 引き返した地点
10:20 正しい登山道へ戻って再び沢に下りるところまで登り返すと、引き返した地点がすぐ下だったことがわかって精神的ダメージを受けました。でも、無理して進んだら必ずしっぺ返しを受けるから正解だったと自分自身を納得させて先へ進みます。
12:45 まだまだ遠いですねー。
13:20 大門沢小屋(1,776m)へようやく到着。雪上キャンプかもしれないと思って担いできたスノーペグ(レジ袋も含む)やらダウンジャケットやらの冬山装備は完全に無駄になりましたが、初めてのコースなんで様子がわからなかったししょうがないですね。
ここは真正面に富士山が望める抜群のロケーション。霞んでいてハッキリ見えなかったのが残念です。夕焼け朝焼けもダメでした。その代わりテントのすぐ横でウグイスの声を嫌と言うほど堪能できました。
霞み富士
お約束
06:15 行程的に農鳥岳は時間がかかりすぎるだろうから広河内岳かなと思いながら、アタック準備をして出発。しばらくしてようやく残雪が現れ始め、30分程度で沢筋に出ます。ここでアイゼンを装着して雪渓を詰めていきますが全然調子が出ません。10歩進んで立ち止まる・・・を繰り返すといった感じです。腹の具合も良くない感じ。
08:50 標高2,200mあたりまで来ると割りと新しい雪崩痕が広がっていてトレースも無く、尾根への取り付き点も良くわからなかったので、あっさり予定変更して下山することにしました。やっぱり一度は無雪季に歩いてコースを見ておかないといけませんね。これが登山者の多い山ならトレースもしっかりしてるだろうし万一の時も早期発見してもらえる可能性が高いけど、今もし滑落したら誰にも発見してもらえないという恐怖もありました。弱気軟弱トレッカーなのでこの辺が限界です。
デプリ
水平の幹に腰掛けて休憩中
10:30 大門沢小屋に帰着。2泊3日の予定で入山しましたが、さっさと撤収して昼食後に下山することにしました。
12:00 小屋から下山開始。小屋直下の沢にはフライ・フィッシャーマンがいて、沢筋で幕営しながらの岩魚狙いだとのこと。体力的に山頂を目指す登山はきつくなって来てるし、こういう山岳渓流で釣ってみたいですね。パック・ロッドを入手しなきゃ(笑)。
途中の沢(支流)
15:45 奈良田へ到着。朝500m登ってから1,500mを下るのは堪えました。10数年ぶりに入る女帝の湯は相変わらずヌルヌルの肌触りで優しかったですね。
1日早い下山になったので実家へ親の顔を見に行くことにして、埼玉へ戻ったのは4日になりました。強烈な筋肉痛で歩くのが不自由です(泣)。
2009年03月30日
乗鞍BCデビュー
willyさんnkdさんに誘われて、乗鞍へバックカントリースキーへ。どっぷりと「私スキ」世代の自分にとって、乗鞍高原温泉スキー場なんて20年ぶり? 毎年恒例12月第1土曜の初滑りで2-3回行った記憶がある場所です。懐かしいなあと思いつつ、ETC割引もあることだしルート検索してビックリ。松本と言えば中央道と信じていたのに埼玉からだと関越-上信越-長野道経由でも距離が変わらないんですね。当時は上信越道も未開通だったよなあ・・・歳とるわけだ(笑)
昨シーズン、根子岳モノスキーと四阿山途中撤退を経験していたものの、本格的バックカントリー・ツアーは初めて。今シーズン、スキーブーツだけは新調したもののスキーとビンディングはアルペン用しか持っていないので、スキー場トップからスノーシューでエッチラオッチラ登ります・・・が、運動不足のメタボ中年は付いていけません(笑)。前半は必死で喰らい付くもゼェゼェ青色吐息、後半は諦めていつもの牛歩登山ペースに落としますが、既に足を使い切ってしまっている感じ。昼食後のひと登りがきつくてもうギブアップしようと思い始めた頃、「きょうはここまでにしましょう」という天使の声が聞こえました(笑)。アーよかった。
↑ここが最高到達点からの眺め。雄大!
下りは楽しかったですねー。深雪経験なんて無いに等しいゲレンデスキーヤーですから、あっちこっちに穴ぼこ作りながら、それでも一瞬の浮いた感覚に狂喜しながら突っ込みました。堪りませんねー。
登りも下りもお待たせ&足手まといですいませんでした。
昨シーズン、根子岳モノスキーと四阿山途中撤退を経験していたものの、本格的バックカントリー・ツアーは初めて。今シーズン、スキーブーツだけは新調したもののスキーとビンディングはアルペン用しか持っていないので、スキー場トップからスノーシューでエッチラオッチラ登ります・・・が、運動不足のメタボ中年は付いていけません(笑)。前半は必死で喰らい付くもゼェゼェ青色吐息、後半は諦めていつもの牛歩登山ペースに落としますが、既に足を使い切ってしまっている感じ。昼食後のひと登りがきつくてもうギブアップしようと思い始めた頃、「きょうはここまでにしましょう」という天使の声が聞こえました(笑)。アーよかった。
↑ここが最高到達点からの眺め。雄大!
下りは楽しかったですねー。深雪経験なんて無いに等しいゲレンデスキーヤーですから、あっちこっちに穴ぼこ作りながら、それでも一瞬の浮いた感覚に狂喜しながら突っ込みました。堪りませんねー。
登りも下りもお待たせ&足手まといですいませんでした。
2009年01月10日
赤城山 その1 駒ケ岳
ちょっと雪山で遊びたくて赤城山へ。
大沼の駐車場で8時くらいまで待ったけど、横殴りの強風が止みそうに無いので、駒ケ岳−黒桧山の周回コースを諦めて駒ケ岳をピストンしてきました。
登っている最中も叩きつける雪が痛い(帰り道で目出し帽を買いました)。おおむね足首、所により登山靴全体が潜る位の積雪。尾根に出ると膝下まで埋まるところも出てきたので、スノーシューを装着して山頂へ向かいます。
頂上も凄い風で身体が持って行かれそう。証拠写真だけ撮って2分で回れ右して下山にかかります。
風裏になる場所は登山口から1分の所と尾根筋の一箇所だけで、その尾根筋でおにぎりをかきこんでそそくさと退散。晴れたら景色いいんだろうなあ・・・。
登山口直前で惜しむように休憩。4時間弱の一人遊びでした。
本日のお茶セット(とてもストーブを出すどころじゃなかった)。
赤城山その2、その3へと続く予定・・・今度は晴れた日に行きたい。
大沼の駐車場で8時くらいまで待ったけど、横殴りの強風が止みそうに無いので、駒ケ岳−黒桧山の周回コースを諦めて駒ケ岳をピストンしてきました。
登っている最中も叩きつける雪が痛い(帰り道で目出し帽を買いました)。おおむね足首、所により登山靴全体が潜る位の積雪。尾根に出ると膝下まで埋まるところも出てきたので、スノーシューを装着して山頂へ向かいます。
頂上も凄い風で身体が持って行かれそう。証拠写真だけ撮って2分で回れ右して下山にかかります。
風裏になる場所は登山口から1分の所と尾根筋の一箇所だけで、その尾根筋でおにぎりをかきこんでそそくさと退散。晴れたら景色いいんだろうなあ・・・。
登山口直前で惜しむように休憩。4時間弱の一人遊びでした。
本日のお茶セット(とてもストーブを出すどころじゃなかった)。
赤城山その2、その3へと続く予定・・・今度は晴れた日に行きたい。
2008年11月15日
熊に遭遇した! −両神山−
日向大谷からのコースで両神山を目指します。
「会所」という分岐で、清滝小屋へ直接行く道(こっちがノーマル)から分かれて七滝沢を遡るコースを選択。これだと少しだけど周回コースとなるし、滝の写真を狙ってのことでした。紅葉は期待してなかったんだけど、下の方にはまだ少しだけ残っていました。朝日が差し込んでなかなか綺麗でしたよ。
「白滝」という標識があったので、わき道(と言ってもかすかなトレースがあるだけ)を進むとトレースも無くなってしまった。それでも滝は目の前に見えているので注意しながら滝壺の近くへ着いた瞬間、沢の向こう側の斜面を走る影が!!! 「ウワッ 熊だっ!!!」
距離は多分20-30mのところ。セントバーナードほど大きくないかもしれないけどシェパードより確実に大きいくらいの、黒くて艶々の毛並みで丸々と肥えた(冬眠前だし)ヤツ。向こうが先に気付いて逃げてくれて良かった。もしこっちに来てたら足場も悪いし何もできないままやられていたと思います。
当然写真も撮るどころじゃないんで、↓イメージ図を(笑)
実はこの直後プチ遭難しました。滝から戻る道をロストして(そうかと言って遭遇現場に戻りたくないし)、柔らかい土でズリズリ落ちてしまう斜面をキックステップでトラバース。トラバースもできないところは上に抜けて、結局かなり上側で登山道に合流。滝で一服のつもりがクマさんのお蔭で休み抜きになってしまうし、余計な行動も加わってしまうし、頂上まで半分の所ですっかり脚を使い切ってしまいました。さらにその後出てくる滝に行く気も失せてしまうし。まあ無事に帰って来れたんだから良しとしなきゃいけないでしょうね。
それにしても七滝沢コースは「登りで」があると言うか「登った感」満点と言うか、マゾな人にはお薦めのコースでした。
脚を騙しダマシやっとの思いで辿り着いた山頂。
上は晩秋の趣き。もう一度気温が下がれば初冬の山になるんでしょうね。
山頂からの景色。
狭い山頂ではゆっくりできず、30分ほど下ったところでいつもの珈琲タイムを楽しんで、痙攣しかけの脚と痛む膝を励ましながらノーマルルートで下山。登山口の民宿に熊目撃の報告をしておきました。
「会所」という分岐で、清滝小屋へ直接行く道(こっちがノーマル)から分かれて七滝沢を遡るコースを選択。これだと少しだけど周回コースとなるし、滝の写真を狙ってのことでした。紅葉は期待してなかったんだけど、下の方にはまだ少しだけ残っていました。朝日が差し込んでなかなか綺麗でしたよ。
「白滝」という標識があったので、わき道(と言ってもかすかなトレースがあるだけ)を進むとトレースも無くなってしまった。それでも滝は目の前に見えているので注意しながら滝壺の近くへ着いた瞬間、沢の向こう側の斜面を走る影が!!! 「ウワッ 熊だっ!!!」
距離は多分20-30mのところ。セントバーナードほど大きくないかもしれないけどシェパードより確実に大きいくらいの、黒くて艶々の毛並みで丸々と肥えた(冬眠前だし)ヤツ。向こうが先に気付いて逃げてくれて良かった。もしこっちに来てたら足場も悪いし何もできないままやられていたと思います。
当然写真も撮るどころじゃないんで、↓イメージ図を(笑)
実はこの直後プチ遭難しました。滝から戻る道をロストして(そうかと言って遭遇現場に戻りたくないし)、柔らかい土でズリズリ落ちてしまう斜面をキックステップでトラバース。トラバースもできないところは上に抜けて、結局かなり上側で登山道に合流。滝で一服のつもりがクマさんのお蔭で休み抜きになってしまうし、余計な行動も加わってしまうし、頂上まで半分の所ですっかり脚を使い切ってしまいました。さらにその後出てくる滝に行く気も失せてしまうし。まあ無事に帰って来れたんだから良しとしなきゃいけないでしょうね。
それにしても七滝沢コースは「登りで」があると言うか「登った感」満点と言うか、マゾな人にはお薦めのコースでした。
脚を騙しダマシやっとの思いで辿り着いた山頂。
上は晩秋の趣き。もう一度気温が下がれば初冬の山になるんでしょうね。
山頂からの景色。
狭い山頂ではゆっくりできず、30分ほど下ったところでいつもの珈琲タイムを楽しんで、痙攣しかけの脚と痛む膝を励ましながらノーマルルートで下山。登山口の民宿に熊目撃の報告をしておきました。
2008年09月20日
白根三山縦走 3日目
きょうは北岳をまわって下山です。
3日目
北岳山荘―北岳―肩の小屋―右股コース―二股―広河原―芦安駐車場
04:00 起床。風が強いものの晴れています。遠方の雲で日の出はイマイチでしたが富士山も遠くに良く見えていますし、近くの北岳は威圧感たっぷりの姿です。気温はそれほど低くならなかったはずですが、風のせいかジッパー部が少し凍っていました。でも夜中の風でテントはほぼ乾いた状態です。
朝の富士山。
朝の北岳(頂上は左奥)
05:45 北岳山荘を後にします。いくつかある頂上へ向かう道の中で尾根筋を歩きますが、冷たい強風で夏の終わりを強く感じました。
07:00 北岳山頂。展望が効いて穂高もよく見えます。これで5峰目の3,000m峰を踏破です。山頂の風は大したことありませんでした。ザックも下ろさず写真を撮ってそのまま肩の小屋へ向かいます。
山頂からバットレスを見下ろす(数100mも落ち込んでるんですよ)。
北岳から見た甲斐駒ケ岳
北岳から見た仙丈ケ岳(奥は北ア)
北岳から見た間ノ岳(右に塩見、左に農鳥を従えています)
肩の小屋の前で行動食を一口。ここのテン場も盛況だったみたいで、"離れ"のスペースまで埋まってました。
小太郎尾根分岐を超えて稜線に別れを告げると風もなくなり汗ばんできます。右股コースを下って途中の湿原チックな場所で最後の大休止。熱いコーヒーで気合を入れ直して二股へ向かいますが、気合だけじゃ膝の悲鳴は抑えられませんね(笑)。
最後の1時間は、登るときは割りと平然としてるのに、なんでこんなに長いんだろうと一歩ずつ「ひぃ」とか「はぁ」とか嗚咽が出てしまいます。もう降参と思う頃ようやく広河原まで下山しました。毎回こうです(恥)。
11:00 広河原着。残念ながら次の定期バス/タクシーまで1時間30分もあいています。すると貸切で来たタクシーが戻るために客を集めていたので迷わず捕まえ、待ち時間無しで芦安まで戻ることができました。
12:15 芦安駐車場着。中央道の渋滞が始まる前にと思ってさっさと帰路につきましたが、笹子トンネルと小仏トンネルですでに渋滞中。痛い膝でクラッチ操作が辛くて、こんな時だけオートマがいいと思ってしまう軟弱者でした。
3日目
北岳山荘―北岳―肩の小屋―右股コース―二股―広河原―芦安駐車場
04:00 起床。風が強いものの晴れています。遠方の雲で日の出はイマイチでしたが富士山も遠くに良く見えていますし、近くの北岳は威圧感たっぷりの姿です。気温はそれほど低くならなかったはずですが、風のせいかジッパー部が少し凍っていました。でも夜中の風でテントはほぼ乾いた状態です。
朝の富士山。
朝の北岳(頂上は左奥)
05:45 北岳山荘を後にします。いくつかある頂上へ向かう道の中で尾根筋を歩きますが、冷たい強風で夏の終わりを強く感じました。
07:00 北岳山頂。展望が効いて穂高もよく見えます。これで5峰目の3,000m峰を踏破です。山頂の風は大したことありませんでした。ザックも下ろさず写真を撮ってそのまま肩の小屋へ向かいます。
山頂からバットレスを見下ろす(数100mも落ち込んでるんですよ)。
北岳から見た甲斐駒ケ岳
北岳から見た仙丈ケ岳(奥は北ア)
北岳から見た間ノ岳(右に塩見、左に農鳥を従えています)
肩の小屋の前で行動食を一口。ここのテン場も盛況だったみたいで、"離れ"のスペースまで埋まってました。
小太郎尾根分岐を超えて稜線に別れを告げると風もなくなり汗ばんできます。右股コースを下って途中の湿原チックな場所で最後の大休止。熱いコーヒーで気合を入れ直して二股へ向かいますが、気合だけじゃ膝の悲鳴は抑えられませんね(笑)。
最後の1時間は、登るときは割りと平然としてるのに、なんでこんなに長いんだろうと一歩ずつ「ひぃ」とか「はぁ」とか嗚咽が出てしまいます。もう降参と思う頃ようやく広河原まで下山しました。毎回こうです(恥)。
11:00 広河原着。残念ながら次の定期バス/タクシーまで1時間30分もあいています。すると貸切で来たタクシーが戻るために客を集めていたので迷わず捕まえ、待ち時間無しで芦安まで戻ることができました。
12:15 芦安駐車場着。中央道の渋滞が始まる前にと思ってさっさと帰路につきましたが、笹子トンネルと小仏トンネルですでに渋滞中。痛い膝でクラッチ操作が辛くて、こんな時だけオートマがいいと思ってしまう軟弱者でした。
2008年09月18日
白根三山縦走 2日目
きょうの行程は今回のハイライトで、一日中森林限界を超えた稜線歩きです。実は15年くらい前に農鳥小屋まで行っておきながら、体調不良で農鳥岳に登らず帰ってきたことがあったんです。その時からずっと心に引っ掛かっていた山を目指します。
このコースはお薦めできます。道中に一つも鎖場、梯子、柵の類がない快適な縦走路です。
2日目
往路:北岳山荘―中白根―間ノ岳―農鳥小屋―西農鳥岳―農鳥岳
復路:農鳥岳―西農鳥岳―農鳥小屋―間ノ岳―中白根―北岳山荘
04:00 起床。霧雨状態です。天気が好転しなければ農鳥は諦めて間ノ岳辺りで引き返すしかないかなと考えながら、回復を待ちつつゆっくり準備をします。
05:45 出発。天気については半分諦め気味でレインスーツを着て歩き始めます。風が弱いのが唯一の救いです。
06:10 中白根山(3,055m)着。
展望ゼロ。この山は山岳標高順だとリストに載らない間ノ岳へ向かう途中の起伏みたいな扱いを受けていますが、一応日本の3,000m峰21座28峰では18位にランクされる山です(このリストでは富士山の剣ガ峰が1位、白山岳が2位になっています)。北岳山荘に泊まった人が御来光目当てで登るのに安全でいい山ですね。
中白根山から間ノ岳に至る途中の圏谷の黄葉。
07:00 間ノ岳(3,189m)着。
中白根を通過してから少しずつ天気も回復傾向。間ノ岳に到着後、青空も覗きだしました。やっと雨具から開放されます。一般には日本第4位、3,000m峰21座28峰では5位の高峰で、甲府から見ると右に北岳、左に農鳥を従えるデンと構える大きな山です。時折ガスが晴れて北岳も眺められるようになって来ました。この天候なら農鳥岳まで行けそうです。
間ノ岳山頂から見る北岳。
間ノ岳山頂の様子。
07:40 レインウェアから開放されて、農鳥小屋へ向かいます。
下る途中で見える農鳥岳方面。正面が西農鳥です。
昔の記憶では、間ノ岳から農鳥小屋(2,800m)まで急坂が延々と続くイメージがあります。膝を使い切ってしまわないように意識してゆっくり下ります。
08:40 せっかく稼いだ高度を400m近くも放出して農鳥小屋に到着。小屋は昔のイメージのままでした。ここへテントを張った昔は、テントとテントの間を、雷鳥の親子がまるで鳩の散歩のようにヒョコヒョコ歩いていたことが思い出されます。
農鳥小屋から見上げる西農鳥岳。
ここからは始めて歩くコースです。まずは西農鳥岳を目指します・・・が、西農鳥岳山頂がどこだかよくわかりません。標識も無く、隣接する3つのピーク(下の写真で、左奥に見えるなだらかなピーク、真ん中のピーク、写真を撮っている場所のピーク)をまとめて西農鳥岳と呼ぶのでしょうか。3,000m峰21座28峰では20位なのに、ずいぶんな扱いですね。
多分写真の真中のピークが3,051mだと思います。名前からは農鳥岳(3,026m)が本峰扱いされていて三角点も農鳥岳にしかありませんが、標高は西農鳥岳の方が高いんですよ。
西農鳥岳近くから農鳥岳を望む。最後の登りは緩やかな気持ちいい道です。
10:05 農鳥岳(3,026m)着。
15年越しの思いが果たせました。農鳥岳自体は"完登した!"という感動は少ないです。逆ルートで奈良田から大門沢経由で目指したら別の感動があるのかもしれませんね。農鳥は21座28峰で23位タイで、白根三山の3つ目です。なだらかな山頂で、この先の広河内岳まで歩いて行きたい気分。またひとつ将来の目標ができてしまいました。
10:45 農鳥岳出発。もっとゆっくりしたいのは山々なんですが、まだ行程の半分しか消化していません。後ろ髪を引かれる思いで山頂を後にします。帰路で西農鳥の標識を探しましたがやはり無し。
11:45 農鳥小屋で小休止。400m弱の登り返しに向かいます。
間ノ岳は農鳥小屋から見上げる姿が一番迫力があるように思います。1時間程度で登れてしまうのですが、身体にはホント堪える上りです。15年前、農鳥小屋から広河原まで北岳経由で一気降りしたなんて、若さゆえの無謀な行程だったんだなあと実感。今なら御池小屋でもう一泊して山の余韻を楽しみたいです。
13:50 間ノ岳山頂を再通過。
ガスも出始めて来ました。元々天気予報では曇りで期待していなかったのに、間ノ岳―農鳥岳―間ノ岳の間はずっと晴れていてくれたことに感謝です。
14:35 中白根を通過。ここまで戻ってくればテントはすぐそこ。もう急ぐ必要も無いと、のんびり下ります。
15:15 北岳山荘到着。すっかりガスってますが、いい時間帯に帰着することができました。それにしても疲れたー。きょう一日で3,000m峰を4峰踏むことができました。頂上はもちろんうれしいけど、尾根歩きはホント気持ちいいですね。だからやめらんない。夕食どきまで山荘の近所をうろちょろして、ガスの切れ間から景色を楽しみました。
お約束の1枚。
北岳山荘から北岳を望む。右下のコルが八本歯。
夜、シュラフに潜り込んでまどろんでいたら雨の音・・・明日は雨中の撤収か・・・はぁぁぁ・・・Zuzuzu。
風が強くなってきた・・・雨は上がったようだ・・・夜中に外を見ると快晴ではないか! 月が明るすぎて星はそれほどではないが、それでも都会の数倍はある・・・あぁ良かった・・・Zuzuzu。
このコースはお薦めできます。道中に一つも鎖場、梯子、柵の類がない快適な縦走路です。
2日目
往路:北岳山荘―中白根―間ノ岳―農鳥小屋―西農鳥岳―農鳥岳
復路:農鳥岳―西農鳥岳―農鳥小屋―間ノ岳―中白根―北岳山荘
04:00 起床。霧雨状態です。天気が好転しなければ農鳥は諦めて間ノ岳辺りで引き返すしかないかなと考えながら、回復を待ちつつゆっくり準備をします。
05:45 出発。天気については半分諦め気味でレインスーツを着て歩き始めます。風が弱いのが唯一の救いです。
06:10 中白根山(3,055m)着。
展望ゼロ。この山は山岳標高順だとリストに載らない間ノ岳へ向かう途中の起伏みたいな扱いを受けていますが、一応日本の3,000m峰21座28峰では18位にランクされる山です(このリストでは富士山の剣ガ峰が1位、白山岳が2位になっています)。北岳山荘に泊まった人が御来光目当てで登るのに安全でいい山ですね。
中白根山から間ノ岳に至る途中の圏谷の黄葉。
07:00 間ノ岳(3,189m)着。
中白根を通過してから少しずつ天気も回復傾向。間ノ岳に到着後、青空も覗きだしました。やっと雨具から開放されます。一般には日本第4位、3,000m峰21座28峰では5位の高峰で、甲府から見ると右に北岳、左に農鳥を従えるデンと構える大きな山です。時折ガスが晴れて北岳も眺められるようになって来ました。この天候なら農鳥岳まで行けそうです。
間ノ岳山頂から見る北岳。
間ノ岳山頂の様子。
07:40 レインウェアから開放されて、農鳥小屋へ向かいます。
下る途中で見える農鳥岳方面。正面が西農鳥です。
昔の記憶では、間ノ岳から農鳥小屋(2,800m)まで急坂が延々と続くイメージがあります。膝を使い切ってしまわないように意識してゆっくり下ります。
08:40 せっかく稼いだ高度を400m近くも放出して農鳥小屋に到着。小屋は昔のイメージのままでした。ここへテントを張った昔は、テントとテントの間を、雷鳥の親子がまるで鳩の散歩のようにヒョコヒョコ歩いていたことが思い出されます。
農鳥小屋から見上げる西農鳥岳。
ここからは始めて歩くコースです。まずは西農鳥岳を目指します・・・が、西農鳥岳山頂がどこだかよくわかりません。標識も無く、隣接する3つのピーク(下の写真で、左奥に見えるなだらかなピーク、真ん中のピーク、写真を撮っている場所のピーク)をまとめて西農鳥岳と呼ぶのでしょうか。3,000m峰21座28峰では20位なのに、ずいぶんな扱いですね。
多分写真の真中のピークが3,051mだと思います。名前からは農鳥岳(3,026m)が本峰扱いされていて三角点も農鳥岳にしかありませんが、標高は西農鳥岳の方が高いんですよ。
西農鳥岳近くから農鳥岳を望む。最後の登りは緩やかな気持ちいい道です。
10:05 農鳥岳(3,026m)着。
15年越しの思いが果たせました。農鳥岳自体は"完登した!"という感動は少ないです。逆ルートで奈良田から大門沢経由で目指したら別の感動があるのかもしれませんね。農鳥は21座28峰で23位タイで、白根三山の3つ目です。なだらかな山頂で、この先の広河内岳まで歩いて行きたい気分。またひとつ将来の目標ができてしまいました。
10:45 農鳥岳出発。もっとゆっくりしたいのは山々なんですが、まだ行程の半分しか消化していません。後ろ髪を引かれる思いで山頂を後にします。帰路で西農鳥の標識を探しましたがやはり無し。
11:45 農鳥小屋で小休止。400m弱の登り返しに向かいます。
間ノ岳は農鳥小屋から見上げる姿が一番迫力があるように思います。1時間程度で登れてしまうのですが、身体にはホント堪える上りです。15年前、農鳥小屋から広河原まで北岳経由で一気降りしたなんて、若さゆえの無謀な行程だったんだなあと実感。今なら御池小屋でもう一泊して山の余韻を楽しみたいです。
13:50 間ノ岳山頂を再通過。
ガスも出始めて来ました。元々天気予報では曇りで期待していなかったのに、間ノ岳―農鳥岳―間ノ岳の間はずっと晴れていてくれたことに感謝です。
14:35 中白根を通過。ここまで戻ってくればテントはすぐそこ。もう急ぐ必要も無いと、のんびり下ります。
15:15 北岳山荘到着。すっかりガスってますが、いい時間帯に帰着することができました。それにしても疲れたー。きょう一日で3,000m峰を4峰踏むことができました。頂上はもちろんうれしいけど、尾根歩きはホント気持ちいいですね。だからやめらんない。夕食どきまで山荘の近所をうろちょろして、ガスの切れ間から景色を楽しみました。
お約束の1枚。
北岳山荘から北岳を望む。右下のコルが八本歯。
夜、シュラフに潜り込んでまどろんでいたら雨の音・・・明日は雨中の撤収か・・・はぁぁぁ・・・Zuzuzu。
風が強くなってきた・・・雨は上がったようだ・・・夜中に外を見ると快晴ではないか! 月が明るすぎて星はそれほどではないが、それでも都会の数倍はある・・・あぁ良かった・・・Zuzuzu。
2008年09月16日
白根三山縦走 1日目
何度でも行きたい白根三山(白峰三山と書くこともあるらしいですね)へ2泊3日で登ってきました。
1日目
芦安駐車場―広河原―二股―八本歯のコル―北岳山荘
金曜夜に自宅を出て芦安駐車場へAM03:00頃に到着。05:10発の便に乗るために04:30頃に出ると既にタクシー券は完売で、バスの列に並ぶことに。
車掌さんの話では、きょうの人出はシーズン最初のとき以来だそうです。今年の夏は天候が安定しなかったから、大挙して押し寄せることが無かったんでしょうね。
それと驚いたのがアルペンプラザ広河原が、きれいサッパリ無くなって更地になっていたこと。ここで水を調達するつもりだったのに、思惑が外れました。
遠く高くそびえる北岳は、何度見ても出発前から不安を増大させてくれます。
06:30 バスを降りた集団が、蟻の一列縦隊となって大樺沢を登っていきます。こういう集団の中って自分のペースで歩けないからキツイですね。特に歩き始めは堪えます。1時間くらいするとようやく集団もばらけて来て、好きなペースで歩を進めることができました。
1時間程度歩くと現れるクリーク。これを写真に収めるために三脚と二眼レフのオートコードを持って行きましたが、この後オートコードが壊れました。シャッターも切れないし巻き上げも不能。使えないカメラは筋トレの意味しか無い鉄の塊です(泣)。写した数枚は救えるのでしょうか・・・。
歩き始めて2時間半、二股を通過します。結局今年は雪が消えることがなく根雪になってしまうんですね。
毎回右股コースを行こうか八本歯を行こうか迷いますが、帰路に八本歯のコルと大樺沢上部を通りたくない気持ちが勝って、右股コースを帰路に残すコース取りを選んでしまいます。ただ大樺沢を詰める登山道は急登の連続で、落石の危険が常にあって安心して休むことができる場所がほとんどありません。大休止せず、ザックも下ろさないで水だけ飲んで呼吸を整え出発・・・を繰り返します。
大樺沢を登り詰めると木梯子が連続する難所です。ハシゴが現れると八本歯までもう少しという嬉しい気持ちと身体のキツさがごちゃ混ぜに。いったい幾つあるんだよと思って数えながら登ると多分20基(誤差アリ)。
天国に伸びるような八本歯のハシゴ。
12:00 ようやく着いた八本歯のコルで大休止。登る前はあわよくば間ノ岳を越えて農鳥小屋まで行こうなんて考えてましたが、軽い高度障害も出始めてるし身体も辛く、速攻計画変更して北岳の山頂へも寄らずそのまま北岳山荘へのトラバース道へ進むのでした。
トラバース道を行くうちに周りはすっかりガスの中。時折消えますが展望はダメですね。
14:00 北岳山荘着。
立派なバイオトイレまで完成していて驚きました。そん所そこらの山小屋より立派な建屋です。このトイレのまん前にテントを張っている人も多く、一晩中臭いと音に悩まされるんじゃないかと思います。多少不便でも山荘から中白根側に設営したほうが静かでのんびりできるはずです。ちなみにきょうの山荘は布団一枚に2人だそうで、トイレもきっとオーバーワークになってるんでしょうね。
18:00 標高2,900mの夕焼け。
明日の長丁場の行程に不安を感じつつも、ベシカピシスを見上げる内に眠っていました。
1日目
芦安駐車場―広河原―二股―八本歯のコル―北岳山荘
金曜夜に自宅を出て芦安駐車場へAM03:00頃に到着。05:10発の便に乗るために04:30頃に出ると既にタクシー券は完売で、バスの列に並ぶことに。
車掌さんの話では、きょうの人出はシーズン最初のとき以来だそうです。今年の夏は天候が安定しなかったから、大挙して押し寄せることが無かったんでしょうね。
それと驚いたのがアルペンプラザ広河原が、きれいサッパリ無くなって更地になっていたこと。ここで水を調達するつもりだったのに、思惑が外れました。
遠く高くそびえる北岳は、何度見ても出発前から不安を増大させてくれます。
06:30 バスを降りた集団が、蟻の一列縦隊となって大樺沢を登っていきます。こういう集団の中って自分のペースで歩けないからキツイですね。特に歩き始めは堪えます。1時間くらいするとようやく集団もばらけて来て、好きなペースで歩を進めることができました。
1時間程度歩くと現れるクリーク。これを写真に収めるために三脚と二眼レフのオートコードを持って行きましたが、この後オートコードが壊れました。シャッターも切れないし巻き上げも不能。使えないカメラは筋トレの意味しか無い鉄の塊です(泣)。写した数枚は救えるのでしょうか・・・。
歩き始めて2時間半、二股を通過します。結局今年は雪が消えることがなく根雪になってしまうんですね。
毎回右股コースを行こうか八本歯を行こうか迷いますが、帰路に八本歯のコルと大樺沢上部を通りたくない気持ちが勝って、右股コースを帰路に残すコース取りを選んでしまいます。ただ大樺沢を詰める登山道は急登の連続で、落石の危険が常にあって安心して休むことができる場所がほとんどありません。大休止せず、ザックも下ろさないで水だけ飲んで呼吸を整え出発・・・を繰り返します。
大樺沢を登り詰めると木梯子が連続する難所です。ハシゴが現れると八本歯までもう少しという嬉しい気持ちと身体のキツさがごちゃ混ぜに。いったい幾つあるんだよと思って数えながら登ると多分20基(誤差アリ)。
天国に伸びるような八本歯のハシゴ。
12:00 ようやく着いた八本歯のコルで大休止。登る前はあわよくば間ノ岳を越えて農鳥小屋まで行こうなんて考えてましたが、軽い高度障害も出始めてるし身体も辛く、速攻計画変更して北岳の山頂へも寄らずそのまま北岳山荘へのトラバース道へ進むのでした。
トラバース道を行くうちに周りはすっかりガスの中。時折消えますが展望はダメですね。
14:00 北岳山荘着。
立派なバイオトイレまで完成していて驚きました。そん所そこらの山小屋より立派な建屋です。このトイレのまん前にテントを張っている人も多く、一晩中臭いと音に悩まされるんじゃないかと思います。多少不便でも山荘から中白根側に設営したほうが静かでのんびりできるはずです。ちなみにきょうの山荘は布団一枚に2人だそうで、トイレもきっとオーバーワークになってるんでしょうね。
18:00 標高2,900mの夕焼け。
明日の長丁場の行程に不安を感じつつも、ベシカピシスを見上げる内に眠っていました。
2008年08月14日
2008/8/11-13 南ア塩見岳を目指して
暑い都会を脱出して南アルプスに向かって GO !
ファミリー登山だけどあわよくば3,000mを踏みたい気持ちもあって、10数年前に登ったことのある塩見岳を目指しました。
1日目
大鹿村鳥倉林道の駐車場へ夜明け前に着いて仮眠。AM6時前に舗装された林道を歩き始めて、1時間弱で鳥倉登山口へ到着。ここから登山開始です。
8歳坊を登攀隊長に指名して、重荷の親はえっちらおっちら着いていきます。下山してきた人の話では、毎日午後に雨があって2日前が最も酷くPM1時に雷雨・・・しかし少しづつ良くなってきているという話に少し安堵と期待をしながら登行。濡れて滑りやすい木道(ハシゴ)などでは先行して子供達をサポートです。
結局コース図の2倍近い時間(休憩込み)をかけて12時頃に三伏峠小屋 2,560m へ到着。きょうの行動はここまでにします。
三伏峠のテン場
ここの幕営指定地はそれほど気持ちいい所ではないことが残念ですが、ガスが切れた瞬間に、遠く塩見岳が見えます。写真手前の山は15分くらいで行ける三伏山(2,615m)です。
2日目
夜の雨も上がって気持ちいい空が広がる中をAM5:40スタート。きょうは長丁場なので、往路にかけるタイムリミットを設けて歩きます。
三伏山から南面を望む(クリックで拡大)
時間との勝負でもあるので親父が先行。しっかり着いて来てくれる子供達をたくましく感じながら登下降を繰り返します。
本谷山(2,658m)から南面を望む
塩見小屋から見上げる塩見岳
塩見小屋を過ぎると森林限界を超えた岩場の登りが待っています。時間的にはギリギリ頂上まで行けるかどうかという状況でしたが、険しくなった岩にへばり付く子供の様子を見て中止を即決。上写真の左奥が塩見岳山頂、右手前の岩稜を回り込んだ標高 2,900m 弱までの登高でした。元寛大な妻は、昔の春山チャレンジ失敗に続く登頂断念・・・ついてないねえ。塩見小屋まで戻ってゆっくりお昼。来た道を延々と戻り、PM3:30にテントへ帰着です。
さすがにきょうは、水場までの往復35分に誰も付き合ってくれません(泣)。10時間近く弱音を吐かずに行動したんで許してあげましょう(笑)
3日目
昨夜の雨に続きAM4時頃にも雨が・・・。雨中の撤収は嫌だなあとテントの中でズルズル引き延ばし。きょうは下山だけの予定だからできるワザで、他の皆さんは雨の中を出発されていてホントご苦労様です。
AM5時過ぎには青空も覗き、濡れて重くなったテントを撤収。水滴を拭き取ることができたので、捨てて帰りたくなるほどではなくて良かった(笑)。AM7時過ぎに出発し、危険地帯を過ぎた後12歳娘の下降隊長を先頭に無事登山口までAM10:45下山。最後のアスファルトの林道歩き40分は苦闘でした。
赤石荘
赤石荘で温泉に浸かって汗を流し、駒ヶ根まで行って有名らしい明治亭でソースカツ丼をたらふく食べ、中央道の渋滞に突っ込んで帰宅。
塩見岳の山頂を踏めなかったのはパパの山選択がまちがったせいだけど、たくさん高山を堪能できたのは子供達ががんばってくれたおかげの山行きでした。
最盛期過ぎだけど迎えてくれた高山植物たち
ファミリー登山だけどあわよくば3,000mを踏みたい気持ちもあって、10数年前に登ったことのある塩見岳を目指しました。
1日目
大鹿村鳥倉林道の駐車場へ夜明け前に着いて仮眠。AM6時前に舗装された林道を歩き始めて、1時間弱で鳥倉登山口へ到着。ここから登山開始です。
8歳坊を登攀隊長に指名して、重荷の親はえっちらおっちら着いていきます。下山してきた人の話では、毎日午後に雨があって2日前が最も酷くPM1時に雷雨・・・しかし少しづつ良くなってきているという話に少し安堵と期待をしながら登行。濡れて滑りやすい木道(ハシゴ)などでは先行して子供達をサポートです。
結局コース図の2倍近い時間(休憩込み)をかけて12時頃に三伏峠小屋 2,560m へ到着。きょうの行動はここまでにします。
三伏峠のテン場
ここの幕営指定地はそれほど気持ちいい所ではないことが残念ですが、ガスが切れた瞬間に、遠く塩見岳が見えます。写真手前の山は15分くらいで行ける三伏山(2,615m)です。
2日目
夜の雨も上がって気持ちいい空が広がる中をAM5:40スタート。きょうは長丁場なので、往路にかけるタイムリミットを設けて歩きます。
三伏山から南面を望む(クリックで拡大)
時間との勝負でもあるので親父が先行。しっかり着いて来てくれる子供達をたくましく感じながら登下降を繰り返します。
本谷山(2,658m)から南面を望む
塩見小屋から見上げる塩見岳
塩見小屋を過ぎると森林限界を超えた岩場の登りが待っています。時間的にはギリギリ頂上まで行けるかどうかという状況でしたが、険しくなった岩にへばり付く子供の様子を見て中止を即決。上写真の左奥が塩見岳山頂、右手前の岩稜を回り込んだ標高 2,900m 弱までの登高でした。元寛大な妻は、昔の春山チャレンジ失敗に続く登頂断念・・・ついてないねえ。塩見小屋まで戻ってゆっくりお昼。来た道を延々と戻り、PM3:30にテントへ帰着です。
さすがにきょうは、水場までの往復35分に誰も付き合ってくれません(泣)。10時間近く弱音を吐かずに行動したんで許してあげましょう(笑)
3日目
昨夜の雨に続きAM4時頃にも雨が・・・。雨中の撤収は嫌だなあとテントの中でズルズル引き延ばし。きょうは下山だけの予定だからできるワザで、他の皆さんは雨の中を出発されていてホントご苦労様です。
AM5時過ぎには青空も覗き、濡れて重くなったテントを撤収。水滴を拭き取ることができたので、捨てて帰りたくなるほどではなくて良かった(笑)。AM7時過ぎに出発し、危険地帯を過ぎた後12歳娘の下降隊長を先頭に無事登山口までAM10:45下山。最後のアスファルトの林道歩き40分は苦闘でした。
赤石荘
赤石荘で温泉に浸かって汗を流し、駒ヶ根まで行って有名らしい明治亭でソースカツ丼をたらふく食べ、中央道の渋滞に突っ込んで帰宅。
塩見岳の山頂を踏めなかったのはパパの山選択がまちがったせいだけど、たくさん高山を堪能できたのは子供達ががんばってくれたおかげの山行きでした。
最盛期過ぎだけど迎えてくれた高山植物たち
2008年04月28日
2008 4/27-28 甲武信岳
GWの春山に甲武信岳へ登ってきました。ホントは南アに行きたかったけど日程的に無理が判明。そこで1泊で「サクッ」と行ける山ということで選んだのですが、まったく違う意味で「サクッ」となってしまうことに。
2年前は西沢渓谷から入って急登に苦しみ、そのとき山頂から見て楽そうだなと思った毛木平から入山です。
07:30 毛木平駐車場出発
道幅も広く良く整備された歩きやすい遊歩道らしいのですが、春雪のせいか倒木が凄くてかなり歩きにくい状況でした。大きなザックなので引っ掛かるし、捕まるし、下をくぐるにも四つん這いにならなきゃならないところもあるし、荒れた感じすらしました。これから整備されるんでしょうかねえ。
標高1,800mを超えたあたりから雪の上を歩きます。
2,000mを超えると雪をズボズボ踏み抜いて、軽いところで踝上、多くは膝まで、時には腿まで埋まってしまいます。時間ばかりかかって全然進みません。
か細い千曲川。水際を歩く場所では気を抜くと踏み抜いて雪の下の川まで落ちてしまいます(ところどころ踏み抜き跡アリ)。その他にも石の横、木の根元、丸太橋の横も要注意。何度踏み抜いたことか・・・。特に木橋が怖くて、2本の丸太を渡しただけの上に50cm以上も雪が載っています。雪を蹴り落として安全に渡りました。
13:20 千曲川源流部
完全に雪に埋もれています。地図ではここまで2時間30分、休憩込みとは言え実に5時間近くかかってしまいました。マジにここで引き返そうと思いましたよ。でも戻るにしても3時間以上かかりそうだし、同じ時間をかければ甲武信小屋まで行けると判断して続行です。
13:50 尾根筋到着
源流標識を超えると少し雪が締まってペースが上がりました。地図上ではあと20分で頂上のはずです。
ここからがきつかった。今まで以上に踏み抜いて、それこそ4歩中3歩は埋まります。先行者のトレースどおりに脚を運んでも状況があまり変わりません。幕営装備を背負って合計95kgもの重さはやはりネックですね。この頂上目前で撤退して引き返す人もいました。日帰り予定だそうで下山時間を考えてとのこと。自分は戻るより先へ進むしか時間的猶予がありません。
最後の20mが最高にタイヘン。今までで一番斜度がある上に、時には腰まで埋まりました。ここを帰りに下ることを考えるとゾッとします。
15:10 甲武信岳(2,475m)山頂
やっと着きました! 地図で20分の距離を1時間近くかかりました。下からの所要7時間40分・・・自分で自分を褒めてあげたい(笑) 駐車場から標高差1,000mくらいなのに2,000m近く登った気分。ここまで苦労するとは思っていませんでした。「サクッ」と登るつもりが「サクッ」と埋まることになるとは・・・。
小屋までの下りも地図上10分の倍をかけて、15:40甲武信小屋到着です。テン泊なので整地から始まってようやく立ち上がった本日の宿泊先「ホテル・スターレット」。
一人で使うには贅沢な広さと寛ぎの空間がありますね。Outlandと比べて収納サイズ/重さは同じ程度ですが居住性が全然ちがいます。それになんと言ってもビルモス自身のデザインですしね。山の上で芸術作品に泊まる幸せがあるってものです。
本日のレストラン。メニューはエビカレーでした。
早朝の山頂から、歩いてきた千曲川源流域を望む。
前日は結局アイゼンを使いませんでしたが、さすがに朝は雪も硬く締まっており、アイゼンが気持ち良く効いてくれます。昨日の下りより短い時間で登って来れました。
早朝の山頂から、三宝山を望む。
復路は三宝山→十文字小屋経由を計画していましたが、小屋の人が他の登山者に「やめた方がいい」と話しているのを聞いたり、雪が締まっている内にできるだけ降りてしまいたかったので、来た道をそのまま下山することに。
締まっているとホント歩きやすいですよ。昨日の登りで源流標識から山頂まで2時間だったのが、きょうの下りは30分。ウソみたい(笑)
ナメ滝(クリックで拡大されます)
途中で早昼を摂ったりしながら下山。雪がなくなってからの倒木がやはり難儀でした。これからの季節、整備されるんでしょうかねえ?