
GWの春山に甲武信岳へ登ってきました。ホントは南アに行きたかったけど日程的に無理が判明。そこで1泊で「サクッ」と行ける山ということで選んだのですが、まったく違う意味で「サクッ」となってしまうことに。
2年前は西沢渓谷から入って急登に苦しみ、そのとき山頂から見て楽そうだなと思った毛木平から入山です。
07:30 毛木平駐車場出発

道幅も広く良く整備された歩きやすい遊歩道らしいのですが、春雪のせいか倒木が凄くてかなり歩きにくい状況でした。大きなザックなので引っ掛かるし、捕まるし、下をくぐるにも四つん這いにならなきゃならないところもあるし、荒れた感じすらしました。これから整備されるんでしょうかねえ。

標高1,800mを超えたあたりから雪の上を歩きます。

2,000mを超えると雪をズボズボ踏み抜いて、軽いところで踝上、多くは膝まで、時には腿まで埋まってしまいます。時間ばかりかかって全然進みません。

か細い千曲川。水際を歩く場所では気を抜くと踏み抜いて雪の下の川まで落ちてしまいます(ところどころ踏み抜き跡アリ)。その他にも石の横、木の根元、丸太橋の横も要注意。何度踏み抜いたことか・・・。特に木橋が怖くて、2本の丸太を渡しただけの上に50cm以上も雪が載っています。雪を蹴り落として安全に渡りました。

13:20 千曲川源流部
完全に雪に埋もれています。地図ではここまで2時間30分、休憩込みとは言え実に5時間近くかかってしまいました。マジにここで引き返そうと思いましたよ。でも戻るにしても3時間以上かかりそうだし、同じ時間をかければ甲武信小屋まで行けると判断して続行です。

13:50 尾根筋到着
源流標識を超えると少し雪が締まってペースが上がりました。地図上ではあと20分で頂上のはずです。

ここからがきつかった。今まで以上に踏み抜いて、それこそ4歩中3歩は埋まります。先行者のトレースどおりに脚を運んでも状況があまり変わりません。幕営装備を背負って合計95kgもの重さはやはりネックですね。この頂上目前で撤退して引き返す人もいました。日帰り予定だそうで下山時間を考えてとのこと。自分は戻るより先へ進むしか時間的猶予がありません。

最後の20mが最高にタイヘン。今までで一番斜度がある上に、時には腰まで埋まりました。ここを帰りに下ることを考えるとゾッとします。

15:10 甲武信岳(2,475m)山頂
やっと着きました! 地図で20分の距離を1時間近くかかりました。下からの所要7時間40分・・・自分で自分を褒めてあげたい(笑) 駐車場から標高差1,000mくらいなのに2,000m近く登った気分。ここまで苦労するとは思っていませんでした。「サクッ」と登るつもりが「サクッ」と埋まることになるとは・・・。

小屋までの下りも地図上10分の倍をかけて、15:40甲武信小屋到着です。テン泊なので整地から始まってようやく立ち上がった本日の宿泊先「ホテル・スターレット」。

一人で使うには贅沢な広さと寛ぎの空間がありますね。Outlandと比べて収納サイズ/重さは同じ程度ですが居住性が全然ちがいます。それになんと言ってもビルモス自身のデザインですしね。山の上で芸術作品に泊まる幸せがあるってものです。
本日のレストラン。メニューはエビカレーでした。

早朝の山頂から、歩いてきた千曲川源流域を望む。

前日は結局アイゼンを使いませんでしたが、さすがに朝は雪も硬く締まっており、アイゼンが気持ち良く効いてくれます。昨日の下りより短い時間で登って来れました。
早朝の山頂から、三宝山を望む。

復路は三宝山→十文字小屋経由を計画していましたが、小屋の人が他の登山者に「やめた方がいい」と話しているのを聞いたり、雪が締まっている内にできるだけ降りてしまいたかったので、来た道をそのまま下山することに。
締まっているとホント歩きやすいですよ。昨日の登りで源流標識から山頂まで2時間だったのが、きょうの下りは30分。ウソみたい(笑)
ナメ滝(クリックで拡大されます)

途中で早昼を摂ったりしながら下山。雪がなくなってからの倒木がやはり難儀でした。これからの季節、整備されるんでしょうかねえ?
達成感はすばらしいものがあるのでしょうね!
登山未経験者の私には、
想像も付きませんが
沖縄の低山から(笑)、いつか始めて見たくなりました。
山の魅力って
すごいんでしょうね!
ここが源流部なんですね!
山でスターレットもカッコイイなぁ〜
翌日の筋肉痛は大丈夫でしたか?
山頂では心の余裕が無くて、ザックも下ろさず写真だけ撮って小屋へ向かったんです。小屋へ3時までに着ける時間じゃないと不安感が大きくなってしまいますね。
私の場合、山頂での達成感もありますけど、山の上でmossを張ることに充実感を覚えます(笑)
下山後に1.5時間だけ支流でロッドを振りました(振っただけ)。
有名な金峰川も、2-3人の釣人に聞いたら全然ダメだったみたいです。本流はポイントポイントに人がいましたね。
今度は廻り目平でキャンプしながらの釣行をしたいものです。
筋肉痛? もちろん階段が怖いです!
でも、天気も良くて気持ちよさそうです。
私もはやく山で1泊してみたい。
金峰山川はゴールデンウィークが終わってからが良いでしょう。
そうなんです。車に積んでいったけど、出発前にザックから下ろしてしまったんです。
あのコースならスノーシューでも歩けましたね。
初めの内は景色を楽しんでいたんですけど、
だんだん余裕が無くなってしまいました。
残雪が多くてまだ冷たいんですかねえ。
GW後半は飯田市の実家近所でトライします。