今まで製作してきた火力調整可能なフープストーブは、ローとハイのどちらでも実用的な火力となるように、低火力側を重視した設計でした。トルネード炎が調整可能であることに満足していたのですが、どうにもドキドキ感やワクワク感やスリルが物足りない。アルコールストーブ中毒者の悪い症状です(笑)
そこでハイパワー時の実用性を捨てて、ローの時に十分以上の火力を提供しつつもハイの時は危うさを感じるほどのドキドキ感・・・すなわちアドレナリンが出そうな燃焼を持つ設定に舵を切りました。
まさに普通のアルストじゃ満足できない変態向けのアルコールストーブです。
アッパーはいつものタリーズ缶ですが、底の形がフラットじゃない普通の形状缶。この缶にしたせいで、実はフラット底缶と微妙に違う外径とか、フープ容量が違うとかけっこう調整が必要だったんですよ。
ローの時に十分以上の火力を確保することと、ハイの時にビュービュー音を立ててジェットが千切れ飛ぶ状態を両立するために、ジェット穴は4個を0.6mm径と4個を0.7mm径の計8個としました。
燃焼がこんな感じ。
上から見るとこんな感じ。
ハイの時に、気化ガスがジェット穴から噴出しきれず燃料タンク内へブローバックします。ローの時はバランスよく燃焼している状況が確認できました。
そもそもハイ時の実用性を無視しているので、ハイは30秒以内に留めることを推奨します。
燃焼の様子や轟音、詳細な仕様については動画を確認してください。