前回は細缶だったんで次は太缶。
Petal Stoveやトルネードウィックジェットで散々やってきたから軽くできるって考えてたら、予想外に時間がかかってしまった。10年前と今じゃ満足のハードル高がだいぶ違ってきてんだろうなと。まあ中毒度が進行してしまっているわけです。
PROTO-1
ちょっとやそっと炎じゃ面白くないだろうから、5mm径パイプを7本突っ込んでみた。パイプの曲げ径的に限界に近く、これ以上小さくしようとすると折れ曲がってしまう。ウィックはスチールウールを詰めている。ついでに"ターボ孔"も穿ってみた。
激しいことは激しいんだけど、とっ散らかった炎に見えて好みじゃないかも。当然燃料消費も尋常じゃないくらい。主室開口径が大きすぎるのが原因で、ターボ孔を塞いでも調整幅は微々たるものだ。
PROTO-2
パイプを一本減らして6パイプへ変更。それにともなって主室開口径も55mmから41mmへ大幅削減。
燃焼自体はそんなに悪くないけど調整幅は予想より小さい。トップのパーツの使い方が火力調整タイプには向いていないのだと思う。
PROTO-3
PROTO-2より曲げ径を1mm大きくして、主室開口径を47mmにした。シルエットは良さげ。
燃焼は良い。ターボ孔が無いから大人しく見えるが、世間的には十分すぎるくらいの炎と火力を確保できていると思う。ただしターボ付きなら弱火相当だ。トランギアなんかより強い火力のくせに弱火なんて言えないよなあ。
FINAL
PROTO-3のパイプ曲げ径(R=15)を1mm小さく(R=14)した。ターボ孔を開けた上で燃料容量を確保するために、パイプ長を10mm延長して90mmとした。開口径は42mm。パイプ長を短くすれば開口径も小さくなるから、弱火志向に振ることもできるだろう。
うん、なかなかよくできたと思う。強火での給湯時間は着火から約3分(400ml 13℃)。実用的火力のアルコールストーブの中で最速の部類だ。ただしこのストーブの弱火は一般的な強火に相当するからそれほど実用的じゃないかもね。