このストーブを販売中です。
→ 完売しました。もう作らないと思います。
可変トルネード・アルコールストーブのビルド 2 / スペック B です。
先月 Build 1 / Spec A を発表してからもずっとさらなる弱火を求めて開発を続けています。弱火だけに焦点を当てるなら方法はあるんですが、いずれも出来上がる炎の形が気に入らないのですよ。
- ジェット孔の数を減らす
- 美しいトルネードには最低6個のジェットが必要で美しくない
- ジェット径を小さくする
- 強火にするとジェットが千切れ過ぎて横への噴射が多くなりすぎて美しくない
オリジナルの Hoop Stove も、Capillary Hoop Stoveのときも、給湯性能、燃焼効率、起動時間、使い勝手と炎の美しさや楽しさといったいろんな要素のバランス点を見つけるのが大変でした。今回もやはり同じですね。試作を繰り返しながら、Build 1 / Spec A がかなり良いバランスだったんだなと再認識するに至りましたよ。
この Build 2 / Spec B は、前作より少し弱火に振った仕様になっています。1 割くらいかな。これを実現するために、吸気口の数を 8 から 6 へ減らし、主室開口径を1mm狭めています。吸気口と開口径の関係ってかなりシビアなのよ。あとは加工性を担保する目的で垂直パイプを 2 から 3 本へ増やし、その増えた分をカバーするためにパイプ径を 1mm細くしました。
見た目以上に火力差がありますよ。
弱火のとき
強火のとき
泡の出方が大きく異るでしょ。
Build 1 / 2 の比較
Build 1 / Spec A と Build 2 / Spec B のどちらが優れているということは全く無くて、どちらのバランスが好きかの嗜好の違いだけですね。
もう10年以上前になるかと思いますが、カーミットチェアの共同購入参加で、お付き合いさせていただき、その後九州のお知り合いを通じて、自家製アルコールストーブ(初期のアルミ缶を利用)をいただきました。(8分目まで入れて、およそ15分燃焼)と説明書同封で(笑)。現在も現役で使用させていただいております。凄い進化した物を作られたのですね。
九州の・・・だとdrakeさんですかね? と言うことは米田さんもFFなのかしら。
当時の私はまだきれいに作ることしか考えてなかったかもです。その後自分好みな炎の形やら短気な性格に適した性能とかを試行錯誤していて、気がついたらココまで来てしまいました。月日が流れるのが速くて驚きます。
いつか九州へ遠征したいと夢見ながら今年も過ぎ去ってしまいそうです。