2021年08月06日

カーボンフェルト式アルコールストーブを通気量を制御して火力調整する

カーボンフェルトがアルコールストーブに応用できることを、現FREELIGHT代表のMLVさんが発見し、JSBさんと共同で様々な研究・実験が2000年代に行われました。お二人によってそりゃもうしゃぶり尽くされた感すらあります。
最近はいくつものフリマサイトでアルミピルケースにCFを入れただけの物が出されてますね。本家FREELIGHTではトリニティーワンとして五徳まで含めたシンプルの極み的な製品がリリースされています。

CF式ストーブの火力は、CFが空気に触れている面積=燃焼面のサイズで決まります(これもMLV/JSB両氏の研究で明らかにされました)。火力調整は燃焼面積を変えてやれば良いわけですね。例えば筒状の容器にCFを丸めて詰め込んでおいて、CFを筒から引っ張り出したり引っ込めたりするのが最も簡単です。オイルランタンの芯の出し入れで光量を変えるのと全く同じと言えば想像しやすいでしょうか。
normalCF.jpg
CF芯の露出量を変えると火力も変わる。でもクッカーが載った燃焼中に実行するのはほぼ不可能。

私も習作でその手の仕組みのストーブを試しましたが、燃焼中のCFの出し入れが熱いし危ない。片手でストーブを押さえてもう一方の手でCFを上げ下げする・・・しかもクッカーが載ってる・・・現実的には無理じゃないかと。あとは燃焼面に蓋を被せて面積を変えるなんてやり方も見受けられますが、やはり火傷の可能性が高い。

それでチムニー型火力可変式アルコールストーブのように、通気量の増減で火力を変化させられないかと試行錯誤したのが、今から10年前の中央通気型カーボンフェルト火力可変アルコールストーブでした。

CFストーブ本体中央を通気させるセンターエアベント方式は世界初だったですね。そして通気量を変化させて火力を可変することにも成功しました。


私の場合、製作難易度が高くても現場での使い勝手を優先したい(それと見た目もね)。10年前の磁石式もアイディアとしては面白かったと思いますが、素手で触るにゃ熱すぎる。
そこで最近チムニー型リメイク版でもやったダブルクリップを利用した方法で作り直してみました。



はっきり申し上げて製作は面倒だし難しいです。面倒なこういう物こそフリマとかで売ればいいのにって思ってしまう(笑) ぜひ夏休みの工作にトライしてみてはいかが?
posted by tetk at 08:48| Comment(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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