2021年06月30日

【検証】副室へスチールウールを詰める意味はあるか? その2

副室の中身だけ変えたアルコールストーブを4個作って燃焼試験をしていきます。
IMGP5282s.jpg

チェックしたのは 2 点
1. 点火から本燃焼に至るまでの起動時間
2. 点火から終了までの燃焼時間
(火力は燃焼時間の長短を見れば強弱の判断ができる)

これを燃料の量を変えて、それぞれ3回試験して平均値を出しました。
1. 10cc
2. 20cc
3. 30cc
4. 40cc

動画は 40cc のケースを撮影したものです。
Still0627_00000.jpg

点火と同時にストップウォッチをスタート。
Still0630_00001.jpg

起動時間。
Still0630_00002.jpg
動画中でジェット炎が噴出し始める秒数と、テロップで入れている秒数が少し違います。テロップには3回の平均値を入れているからです。

起動時間についての考察
スチールウール版はノーマル版より確かに早くなっています。早くなっていますが入れた甲斐があったと言うほど劇的な向上を見せているわけではありません。この程度ならノーマル型の主室開口径を直径で数ミリ大きくすれば埋められてしまうくらいの差です。

またスチールウール版 2 種類の順序についての結果は、私の予測と異なりました。わずかですが縦方向を横方向版が上回る結果になっています。
しかし、これは繊維の方向性に起因するものではないと考えています。ご自身で製作してみれば理解できるはずですが、横方向版の方が詰め込んだスチールウール量が多いのです。つまり繊維間の密集度が上がって毛管現象がより発生しやすくなったのではないかと。厳密に詰め物の質量まで同一にすべきでした。(追試はやりません。)

CHSスタイル気化ターボ版は、ノーマル型の約半分の起動時間でした。私としてはあまり良くない成績だったと思います。全高を少し低めに作った影響です。この結果から、背が低めのオープンジェットにとってCHSスタイルの気化ターボ効果は限定的と言えると思います。

graf1s.jpg

posted by tetk at 11:11| Comment(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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