2021年06月29日

【検証】副室へスチールウールを詰める意味はあるか? その1

極々一般的なオープンジェット/副室加圧型アルコールストーブの副室へ、気化促進目的でスチールウールやグラスウールを詰め込む作例を見かけることがあります。私自身10年くらい前に試しましたが、違いを感じられないと判断していました。その頃は工作精度が現在より低かったせいもあるかもしれませんが。

今回はスチールウールの有無以外をすべて同じ条件にして、きちんと検証してみようと思います。

なお、ペニーストーブ/単室加圧型に詰めるケースは検証できません。火だるまプレヒート次第で大きく結果が変わってしまうためです。誰かプレヒートの方法を均一にする術を知りませんか?
単室加圧はそもそも燃料全体を沸騰させなきゃ本燃焼に至らないので温度を上げなきゃならん内包物を増やすのはデメリットと思うし、本燃焼移行後もただ熱暴走しやすくしているだけなんじゃないかと考えてますけど。

さて、検証ストーブは次のとおり;
IMGP5281s.jpg

A: 極々一般的な副室加圧型(内包物なし)
specimenA.jpg

B: スチールウールの繊維の方向を縦向きに詰めたもの
specimenB.jpg

C: スチールウールの繊維の方向を横向きに詰めたもの
specimenC.jpg

D: CHSスタイルの気化ターボ
specimenD.jpg

内壁は細缶を使って継ぎ目と隙間に違いが出ないようにしています。特定の太缶との組み合わせならぴったりフィットするんですよ。

BとCの違いはスチールウールの入れ方です。目的が気化促進ですから、繊維に沿ってアルコールが上へ昇りやすくなるんじゃないかと思ってB:縦方向版を作成しました。作業性ならC:横方向に詰めた方が断然簡単です。結果はちょっと予想と違ったんですが、その考察は後ほど。

D:CHSスタイルは単に比較用です。これも予測を下回ったんですがその考察も後ほど。

続きます。
posted by tetk at 14:01| Comment(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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