2018年07月22日

JBWeldを使わないコイル/パイプジェット型アルコールストーブ その2 実機編

接着剤の耐熱温度問題を回避する一つの方法・・・それは接着剤を使わないこと。簡単でしょ?

発想が簡単なソリューションでも、万人に作れるわけじゃないことを最初に断っておきます。それなりの工具を持っている人限定です。ま、詳細は動画を見ていただくとして、一言で言ってしまえばパイプにネジ切りすれば接着剤なんて要らなくなるということ。


ある特定の環境での実験結果だけでOK/NGを判断するのは危険です。前エントリーでも書いたけど、密閉型ストーブの動作は環境にすごく影響される・・・例えば夏の直射日光の下、熱くなるアルミ板の上、カルデラコーンで完全に覆った状況、大きめのフライパンを風防で覆う環境(パンからの輻射熱が大きい)。組み合わせたらそりゃ恐ろしいでしょ。熱暴走もありえるし、暴走しなくても想定以上の火力になってしまう。だから根本的な解決策を考えてみりゃいいと思いますよ。私の頭じゃネジ方式くらいしか思い浮かばなかったけど、もっと工作が簡単で万人向けの方法があるかもしれない。そういう案を是非研究して公開してくださる方はいませんか?

最後にもう一度。
パイプにジェット炎を当てる方式で、パイプ固定にJB-Weld(オートウェルド)を使った物は、遅かれ早かれ破綻する


posted by tetk at 14:45| Comment(4) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 お久しぶりです。あれからアルコールストーブ開発は断念せざるを得なくなりましたが、ある程度の技術は残りました。
 動画を拝見させていただきましたが、今のところはネジ式が妥当であろうと思われます。
 耐久性を向上させるためには、ネジ式のほかにロウ付けがありますが、アルミ缶を使われている以上はものすごく困難です。アルミ専用のロウがありますが下処理はともかく、銅パイプとの相性がどうなのかが不明なところです。
Posted by おき3号 at 2018年09月17日 06:58
おき3号さん
ブラストバーナー開発時に溶接も検討しました。融点の異なる金属で、融点が低い方が極薄な構造になるため実現できませんでした。

コイル状のパイプにジェット孔があるこのタイプなら、パイプを延ばして缶とコイルを10cm以上離すとかすれば300℃未満にできるかもしれません。でもコンパクト性と重量が失われて実用的じゃないですね。
Posted by tetk at 2018年09月17日 10:12
 たびたびすみませんね。
 ええと、コメント書いて投稿をした後に気づいたことですが、エンドキャップに六角M5普通ボルトを使用されている点で、その六角ボルトを、同じM5のイモネジにしてみてはいかがですかね?
 見た目がすっきりします。
 イモネジの本来の用途は歯車とシャフトを固定するための止ネジであり、六角レンチで締めます。
 ただ、銅パイプなのでそのまんまネジを切った以上に、イモネジがネジを切って進んでしまうのが難点ではありますが。イモネジを使ったタイプを、tetkさんの仕様を真似して太田胃散の空き缶があるので試作してみる予定です。かなりデカくてコンパクトではなくなりそうですが。
Posted by おき3号 at 2018年09月17日 19:13
ああ、アレね。たまたま手元にあったネジを使っただけですよ。

量産するなら超低頭ネジが良いでしょうけど、.ただのアイディア具現化だけでしたから、そこまでやりませんでした。
Posted by tetk at 2018年09月18日 08:54
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