2018年07月20日

JBWeldを使わないコイル/パイプジェット型アルコールストーブ その1 背景

ジェット炎を銅/真鍮パイプに当てる方式について、これまでも問題点を提起してきました。

昔のパイトーチのように丸めたパイプからジェットを噴出させる方法や、ブラストバーナーのようにタンクから噴出させたジェットをパイプで受ける方法などが含まれます。
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パイプからジェットを噴出させる例

最大の問題点はパイプの固定および隙間の密閉に使われる接着剤にあります。有名なJBWeld(オートウェルド)の耐熱温度は300℃ですね。炎の温度は500〜1000℃くらいでしょうか。アルコール炎もバスタブやカーボンフェルトからただユラユラと上がる温度と、内圧をかけてジェット噴出させた温度が異なります。試しにアルミ素材(融解点は約660℃)を炎にかざしてみてください。溶け方で違いがわかると思います。

さて、アルミも溶ける700℃は超えていそうな場所からパイプ続きで2〜3cm離れた接着場所の温度を想像してみてください。軽く300℃は超えていそうですよね。ただしこの温度は周りからの輻射熱、燃料残量、ストーブ筐体のマスの大きさなどに大きく影響され、一定ではありません。もちろん内圧が上昇して噴出が強まれば温度も上がるわけです。ある特定環境での試験結果が、様々な環境や状況での結果と同じではありません。
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タンクから噴出させる例1

以前も書きましたがブラストバーナー開発時に、JBWeldから始まって耐熱1200℃くらいまで一般に入手可能な接着剤を片っ端からテストしました。耐熱温度が上がると固定力(接着力)や強度が弱まる傾向があり、必要な耐熱と強度を両立するものがありませんでした。ちなみにJBWeldは炭化してひび割れて隙間からガスが漏れ出て引火します。(FREELIGHTは接着剤メーカーと協業して解決しているので念の為)
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タンクから噴出させる例2

遅かれ早かれJB-Weldは ↓ こうなります。
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焦げて割れてボロボロになったJB-Weld

まあ個人で作って楽しむ分には、特性を理解して気をつければいいし、寿命が来たら作り直して愉しめば良いと思いますよ。これぞDIYやMYOGの醍醐味ですからね。でも耐久性もなんとか持たせたいと考えますよね。耐熱1500℃とかで接着力が今と同じの「スーパーJBWeld」が出てこないかなあ(笑)

とまあ背景がかなり長くなりましたが、次回は私なりの一案を公開したいと思います。
posted by tetk at 06:13| Comment(0) | Diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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