今から約20年前、1990年台のウォーラス・ゾイド2.0。2001年にMSRへ吸収されるブランド末期までカタログモデルでした。1980年台中頃に Orbit から始まったWalrusのテントはビジネス的に少し苦戦していたようで、90年代に縫製工場を韓国へ移します。白/黄または白/緑のフライシートで黒のフロア生地のモデルは、韓国製と思って間違いありません。
ZoidはMSRになってからも2007年頃まで名前を変えず、いくつかのコストダウンと変更が加えられてラインアップされていたモデルです。「ウルトラライト・シリーズ」という製品グループで、まあ当時としてはそこそこ軽量な部類でした。でもダブルウォールで1kg未満のテントも当たり前になってきている現在では特筆するスペックじゃないですね。
ZOID | |||
1.0 | 1.5 | 2.0 | |
フロア面積 | 1.86u | 2.42u | 2.79u |
前室面積 | 0.65u | 0.63u x 2 | 0.67u x 2 |
最大高 | 81cm | 86cm | 99cm |
足元高 | 38cm | 41cm | 41cm |
重さ | 1.53kg | 1.81kg | 2.13kg |
Zoidには1.0、1.5、2.0の3種類があり、2.0が一番大きな2人用です。今更この重さと仕舞寸を担ごうとは思わないので、居住性が一番良い2.0を入手。
足元2箇所のペグを打ってないけど8角形のフロア形状。ペグ打たなきゃ立てられないし(ビビィ型だから当然だけど)、必要本数も多いから、簡単だけど面倒な設営かな。
ポールはDAC。
ZOIDの良いところは横側に出入り口があること。1.5と2.0は左右両側にドアを装備。
MSR版では頭側のフック(下写真の奥側)の上側2個が省略されてますね。それと足元側(下写真の手前側)のフックの位置も変更されています。
マットは半身用。2人でも充分な広さ。ただし高さ的には厳しいかな。
ジョージ〜〜〜!
山のテン場じゃスペースを取り過ぎて正直迷惑だろうと思いますよ。
雨には弱いと思う。スリーブの高さの割にフライと幕体の隙間が狭い。ちょっとした風で接して結露した水滴がメッシュを通して落ちてくるでしょうね。フライのシームテープはバッチリだけど、メッシュテントの宿命。
後ろにもジョージが(笑)
トンネル型テントの中じゃ格好良くて使い勝手も良いと思いますよ。
前室は広そうに見えるけど、閉めた状態でのスペースはあまり無い。
頭側左右下のメッシュポケット。
頭側上部のメッシュポケット。MSR版はここにジッパーを付けてフライシートの通気孔を触れるように変更されています。
ボブ・スワンソン(2016年没)がBig Agnesのテント・ライン・マネージャをしていたけど、トンネル型は作らなかったですね。
コイツの中だけで完結する、車で行くミニマルなキャンプってのをやりましょう。以上縁あって我が家へやってきた極上コンディションのZOID2.0の紹介(自慢とも言う(笑))でした。
インナーの配色やデザイン格好いいですね。
ハハハ角度によってはそうですね(笑)
落ち着いた感じは薄緑バージョンなんでしょうけど、ちょっとビビットで山岳色な黄色も気に入ってます。