ウィック/パイプジェット型のアルコールストーブを密閉化するにあたり、いかに安定してパイプを加熱するかが肝心だということがわかってきました。前回の失敗で、ある程度の熱量も必要と学習しました。
そこで自己加熱方式に見切りをつけ、パイプをウィックで加熱してしまう方式をトライします。ハリケーンランタンや理科の実験で使ったアルコールランプの芯を細くして、必要な熱量を得ようというわけです。
芯の保持に使ったのがコレ ↓

なんだかわかりますか? 自転車、特にロードバイクで多く使われているフレンチバルブです。コイツを切って中へウィックを通しました。
で、出来上がった試作機がコレ ↓

パイプ直下に仏式バルブを使った加熱用芯があります。ジェットはパイプに4個開けてみました。ジェット噴出部と加熱用炎の風防としてチムニーを装着しています。加熱用の炎はフラユラとした火なのでアルミパイプでも溶けません。ジェット炎を当てると溶けちゃいますけどね。
テストの結果、もちろんまだ給油時オーバーフロー問題と高内圧問題が残ってますが、この方式に可能性がありそうです。それとジェット4個は火力強すぎ、加熱用炎も仏式バルブの直径じゃ太すぎるみたいでした。

ボトムピースを外して中身をいろいろイジって・・・

とりあえずの給油時オーバーフロー対策としてエア抜き穴を開けてみたり。
何パターンも中身を変えている時に、オーバーフロー対策を発見。後から考えりゃ「なあ〜んだ」ってなものですが、これで実用化の目処も立ちました。
ここからはジェット数/直径や加熱炎強度のバランス点を探り出す作業に入ります。
次回で多分最終回