遅ればせながら、去年2013年の Alcohol Stove of the Year です。もちろん大賞は CHS。
即効性を求めてパイプを使ったウィックジェットへたどり着き、円環状のパイプと同等な hoop を導入し、フープへ燃料を送り込む方法を模索して・・・。3年以上の月日をかけた集大成です。いろんな人から刺激を受けていますけど、いま考えると最も大きく影響されたのは、パイプ(ウィック)ジェットのyodogawanagareさんと、毛管現象のjonfong57さんのお二人でした。
毎年Alcohol Stove of the Yearのビデオを作る度に言ってるんですが(笑)、これ以上の方法を思い付かない。理論後付けですけど理に叶った燃焼になっていると考えています。今年はバリエーションを増やしたり製法を変えたりしながら進むのかなあ。まあその中で新しいヒントに出会えれば良いと思っています。
2014年01月29日
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無弁燃料噴射、渦流燃焼、内向き燃焼 →☆三つの特徴
何れが欠けても熱効率が低下していく
予熱不要とか、超軽量などは 副産物的な利点です。
CHSは燃焼理論の真理をたゆまず追究してきた結果です。
特に内向き燃焼は
素人見た目が地味です。
、外向き燃焼に対して→→派手さで 負けているね(笑)
一旦、燃え始めてしまえば、燃焼に関しては、上のフープだけで完結しているのですね!
そうですね。ウィックジェットの動作をウィック無しに実現したところが最大のブレークスルーと思います。
ジェットの向きは、ガスコンロで見慣れた外向きヒマワリ型を好む人が多いのも理解できるかな。効率を無視すれば内炎・外炎どちらでも対応できるのがCHS燃焼なんで、バリエーションの一つとしてヒマワリも展開して行きます。
CHSはまぎれも無くあのダミアン的トルネードウィックジェットから進化した型式ですヨ。TWJがスタート地点だったのは間違いない。
まあ手で持てると言っても、タンク内燃料が熱くなる前の話なんですけどね。急にタンクを冷やしても燃焼し続けるところが特長です。ダミアンだって持てるはずですよ。
これをひとつのテーマに探求していこうと考えています
羽根なしポットの場合+15mmで良いのか
それとも
+40mmぐらい高くして充分な燃焼後に衝突させるのが
燃焼理論に基き忠実なのか?
其のあたりの もやもやをハッキリさせたいです
ヒートエクスチェンジャがちゃんと「外→内」の方向へ伝えて集熱してくれるには、常に炎がフィンに当たっている必要がありますよね。そうじゃないと「内→外」方向の放熱器として作用してしまう。
するとジェット孔から鍋底まで3cm前後になるんじゃないかというのが私の予測。というわけで30mmに一票一点掛けします(笑)
内壁の毛管底の部分から泡が出てきますが 空気が漏れているのでしょうか?
(アルコールが沸騰している見たいに…)
隙間には耐火パテを詰めています。
もう1つのCHSには、泡は出ません。
こちらも耐火パテで隙間を詰めています。
それは「ブローバック」ですね。ジェットから噴出されなかったフープ内の余剰気化ガスが、タンクへ戻って来ている現象です。
毛管現象自体はクリース内で起こっているのではなく、密着してると思っているクリース間の平らな部分、あるいはクリースの両側で発生しています。で、余剰ガスがクリースを下ってくるんですね。
一個で発生してもう一個で発生しない理由は、@クリース数が同じでも折り曲げ方が微妙に違って気化量に差がある、Aジェット孔の大きさが微妙に違って排出量に差がある、のではないかと思います。
もちろんクリース数によって発生し易い/し難いもありますけど、同じように作っているなら前述の@かAのどっちかでしょう。
ブローバックする方が少し燃焼時間が短いということはないですか? タンク内のアルコールが沸騰前なら、ブローバックしても冷やされて液体に戻ります。でも燃焼後半で沸騰状態だと、バスタブ燃焼が増える要因になります。この観点で言うと私自身はブローバックが少ない方が良いと考えています。まあ完全に無くすのはなかなか難しいですけどね。
確かにクリースをキレイに折り曲げる事が出来た方が泡が無くて jetの威力も強いですね
20mlで300ccを比較した所、約1分の差がありました。
(4分40秒と5分50秒)
次回作る時は 気を付けてやってみます
また宜しくお願いします。
FREVO φ66mm缶では、噴出すまで 3.5秒
どちらも、12℃の気温でのデータです
大雪に缶の首まで埋め込んで、燃焼テストを行いました
着火さえ出来たら、6秒後には噴出が起きて
その後は通常の噴射燃焼が最後の一滴まで可能でした。
TETKさんのビデオにありました、氷水に浸けた実験と
立ち上がりに少し時間差はあるかもしれませんが
青い炎の燃焼は同様でした。
今更ながら、缶底付近の低い温度に感嘆しています。
ブローバックが強力な負帰還となり火力が安定している
理由です。無くせない(笑)
昨秋辺りから、ずっと気になっているのが、「二重螺旋」
生命体の究極の設計図とも呼ばれているアレです
20個以上の作例を通して得た感触は、微妙な捩れ噴出を
二連星のように3mm以内の距離で二つの少し異なる方向に
jetを噴くと、お互いに引き合いながら捩れ寄り添い
10mm先でひとつになる。神経質な炎ですが
二重螺旋炎は、研究テーマとして面白い
同じ方向に噴かせると、帯状の炎を得られる。これは
オーロラのようなキレイなものです(笑)
上から見て卍形に噴出させると、空気層と噴出ガス層の
千鳥模様を形成出来ます。きっと混ざり具合も向上している
と期待しています。データでは判然と現れていませんが
、、、、
(続く)