点火直後(1〜2秒)ジェットから気化ガスが噴出し始めます。バスタブの炎がジェット孔に届き難いので、ちょっとだけ手で煽ってやると3〜5秒以内に本燃焼になって、即座にポットやケトルを載せられます。
多分「ジェット噴射タイプ」のサイドバーナーで世界最速です。どんなサイズのクッカーを載せてもオーバーフローしません。快速安全なサイドバーナーです。
改善点とか
ジェット孔とクッカーの距離を確保するために、トップピース(上側パーツ)を 15mm 高で切り出しましたが、もう 2〜3mm(12-13mm 高)低くても良かったと思います。またジェット孔径が 1mm x 16 個なのを、0.8mm まで落とした方が燃焼時間を長く取れると思います。それと上端のヘリにエア抜きの窪みを付けといた方がいいかな。
サイドバーナーについて
何度も表明してますが、私は個人的にサイドバーナー否定論者です。サイドバーナーは、そもそもポット中央部が熱せられることがなく、"ブラックスポット"とか"コールドスポット"と呼んでいる非加熱エリアが存在する。ポットに当たった炎は必ず外側へ逃げて再び中央へ集まることは無い。まあトランギアみたいな形式も理想的じゃないんですけどね。サイドバーナーは数あるタイプの中でも、最低の加熱効率じゃないかと思ってます。中央集束型炎が一番良いというのはリンナイとかイワタニが自社製品で証明してますしねえ。
ヒマワリ型炎がポット・ハンドルを炙りやすいというのも嫌いな理由の一つです。あっ、CFでハンドルカバーを作る案・・・私は却下。CFの粉(炭素繊維)が舞ってポットに入るのが嫌で嫌で仕方ない。
ポットの上げ下ろしの際にストーブをひっくり返しやすいのも難点の一つですね。
「じゃあなんでサイドバーナーなんて作ったんだよ」という声が(笑) アメリカ人対策が最大の理由かな。"サイドバーナー讃歌"みたいなコメントが結構寄せられるんですよ。連中ほんと好きだなあと。で、相も変わらず火達磨予熱とか予備燃焼に 1 分とかをやってるんで、CHS 技術を応用したら革新的で既存サイドバーナーなんて使ってられなくなるよというメッセージです。さてさて何人が有用性について正しく理解できるでしょうね。
戦いを挑むというか
、ぜひ、先進的な発想を好む、アメリカの人たちに、、、
こんなにも、熱効率良いストーブがあるんですよ、と
広く知ってほしいですね。
ps:こんなに熱い真夏に、頼まれたわけでもないのに
ほんとにご苦労さんです
天動説を地動説に変えるぐらいの、気持ちで
辛抱強く訴えて行きましょう。ヤマが動くまで(笑)
自分自身が否定的に考えているモデルを作るのは、モチベーションが上がらず時間がかかりました(笑)
「あそこのは1分だ」「これは30秒だ」なんていう不毛な会話に終止符を!! 動作原理が全然違うのよ、悔しかったら超えてみろよ、という気持ちが唯一の推進力。
BPLのフォーラムとか、ZenStoveで解説付きで掲載されるとかしないとなかなか広まらないのかもしれませんね。広まる頃にはもっと先へ行っていたいものです。
世界中のスポーツカーが、ピストンの中央部を
燃焼ガスから隠していないという事実から考えても、、(笑)
ポット中央部を炎から隠す作法は、誠に 唯我独損!
過去の遺産にしがみついたまま。
新しい爽やかな風に吹かれてみようともしない。
それでは、、浦島太郎になっちゃうぞ(笑)という意味を
コリン・フレッチャー氏が
「遊歩大全」のp45で述べています
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前略)
その道のエキスパートと呼んでくれるようになり
本を出版しないか という話を持ちかけられるような年齢に
なるころには、自分自身が相当の時代遅れになっていることに
気づく羽目に陥らないとは、誰にも言い切れないのである。
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なぜ歩くのか、注意書き として
厚い著作本の冒頭に別項目として登場しています。
深くて、普遍的な意味を持っていますね/JSB
それほど五徳を別途持ちたくないなら、ストーブにファインメッシュを組み込んじゃえば済むと思うんですけど。
とは言え、ファインメッシュの入手が簡単じゃないですね。どこか安く切り売りしてくれるところ無いかしら。