2013年07月06日

micro CHS

久しぶりのアップです。ここんとこずっと CHS の燃焼時間延伸に取り組んでいました。
micro_hoop01-2.jpg

キャピラリフープは、一般的なオープンジェット型(副室加圧型)の常識が通じない性格です。
● 主室開口直径が燃費に与える影響は軽微
● 主室開口直径が起動時間に与える影響が大きい
  ヒサシの張り出し長が1-2mm違うと10秒単位で時間がかかる
● クリース数が燃費に与える影響もそれほど大きくない
  ジェット数の1.5倍くらいまでならあまり変わらない
● クリース数を減らすと工作難易度がグンと上がる
● 缶の直径でおよその火力が決まる
  小径缶 < 大径缶
● ジェット数/径は燃焼時間に影響する
ミニ缶(53mm)で悪戦苦闘してたんですがほぼ断念。加工しにくくて避けてたウコン缶(44mm)へ逃げました。

試作 1 号
micro_hoop02-2.jpg
少しヒサシを残したんで起動に10秒もかかってしまいました。燃焼時間は25ccが8分45秒。12クリースでトライしたものの、ミニ缶に比べて肉厚なウコン缶の素材のせいもあって、かん合時にクリースが内側へ大きく変形してしまいます。工作再現性が最悪ですね。

試作 2 号
micro_hoop03-2.jpg
ヒサシを極限まで削減した結果、起動は4秒。肉厚小径缶のため、容積に対する質量が増えているのが3秒台に突入できない原因と考えています。燃焼時間は25ccで7分30秒。20クリースは流石に多過ぎ。工作的には良いんですけどねえ。

試作 3 号
micro_hoop04-2.jpg
クリースを減らしつつ、かん合時の変形を防ぐ方策を取り入れたバージョン。0.6mm X 7ジェット、7クリース+7スリット。起動4秒。燃焼9分。13℃ 400mlが5分40秒で沸騰。性能的には良いんじゃないかと思います。

micro_hoop06.jpg

はじめてHD動画をアップしてみた。キャプションのギザギザとかが消えてやっぱり綺麗なのね。そのかわり自分のPC環境じゃCPU処理性能が追いついてなくてスムースじゃない(泣)
posted by tetk at 15:26| Comment(8) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
1、内缶の側面も焼きなましをしておく。
2、ヘアピンの断面になるように
   爪先で押さえて上下する V形→I形になる
3、それでも気化量過多のときは、上端部を爪で潰す
などをやっています。爆沸も抑え込める工法です
潰しすぎたら外から押し返して、再調整出来る(苦笑)

高さを低く作ると、、爆沸を起こしやすいし不安定(痛)
28mmhは、ダメでした。35mmh以上をお薦めします。

FREVO stoveの場合には
背高35mmでドライブが掛からなかったので、それ以下で
28mm以上の範囲で最適値が存在するのかもしれない。
爆沸し易い傾向はあるが、3秒立ち上がりと火力は利点かも

Φ48mm直径は作りにくい割に、大差ない燃焼結果だった
ただし、缶蓋部品を流用する道筋は開けたように思う
外壁は板を重ねて、内壁は、内側にヘアピン形に折り曲げて
気密加工が可能だったがHOOP容積を大きく出来ない難点ある。
これは、珈琲ミルPORLEXに内装させるための試作です。
実際は44mm径が適するだろうなぁ(汗)

こうやって、、試作駄作失敗などもアーカイブして
公開しておくと、捨て駒にならず、何時かまた、活用出来る
Tipsになると信じています

Posted by JSB at 2013年07月07日 00:19
44mm径の内側へ収めるストーブ径、として
葉巻のアルミケースが、少し気になっています(笑)

ボトルキャップよりも 薄肉、美形、淡麗 なんです
そもそも、殆んど 出会う機会もないけど(爆)
Posted by JSB at 2013年07月07日 00:25
JSBさん
ジェントルに燃えるCHSができました(笑) どうにも危うい感じのジェットが好きなもので、それからしたら大人し過ぎてつまらないのですが・・・。一般的にはこの性能が程よいんじゃないかと思っとります。

細いアルミ缶としては、ガスライターのボンベもありますね。極細タイプならマジックマーカーもある・・・どうフープを構成するか問題かも。

今回に至る一連の試行錯誤で、スリットを綺麗に入れるノウハウが貯まりました(笑) 写真を撮り忘れたのがイタイ! もうウコン缶の備蓄がありません。
Posted by tetk at 2013年07月07日 08:44
1 by 1
ひとつのスクリュートップ缶から、ひとつのストーブを作る
厚肉材なので、立ち上がりの点では不利ですが
65mm缶、44mm缶 共に作ってみました

缶直径と火力との相関関係は明らかに強いですね(爆笑)
65mmでは、jet穴加工も追放しようとして 敗退
 単にJSBのテクニック不足でした(痛)

FREVO stove 型式の物づくりを更に改善中です
Posted by JSB at 2013年07月08日 15:53
tetk師匠
夏休みでようやく自由になる纏まった時間を手に入れましたのでストーブづくりに着手致しました。

なかなかtetkさんのようにうまくいかず、9クリース、6スリット、7ジェット孔でトライしましたが、かなりの沸騰時間を要しているような状況です(>_<)。

なかなか思うようにはいかないものですね^^
まだまだ調整が必要みたいです。
Posted by しの at 2013年08月13日 20:08
しのさん
試行錯誤してるときって自作の醍醐味ですネ!
楽しい夏休みになることを!!

上下パーツの接着を、2cmくらいの高さに切った筒へ入れてやると楽ですよ。↓はちょっと筒が高すぎますけど、ご参考に。
http://instagram.com/p/cdswC8RCf1/

それとジェット孔0.5mmは小さすぎて、噴出"抵抗"が大きいと思います。0.7mmまで広げたら、燃焼時間も短くなるけど火力がアップしますよ。
Posted by tetk at 2013年08月13日 21:04
早速、私のblogにもおこし頂きましてありがとうございました。

なるほど、アドバイスありがとうございます!
やはり沢山の作品を仕上げていく中で色々と工夫されていらっしゃるのですね。

筒のやり方、目から鱗です。
オートウエルドって固化が始まるまでがユルユルじゃないですか^^。すぐずれるものですからずっと見守っていた^^のですが、確かに筒へ入れればずれませんね。

ジェット孔はちょうど0.5mmのビットが折れましたので^^、0,7mmにしようかと思います。
ただ嵌め合わせた後だと外筒にも孔を開けてしまいそうで難しそうです(>_<)。

動画でも十分すごいのですが、実際に作成してみるとtetkさんの凄さが本当によくわかります。
これだけ大変な作業量をいとも簡単にこなしていらっしゃるのですから・・・
Posted by しの at 2013年08月13日 22:27
しのさん
後加工の穴あけでアウターまで貫通・・・ハハハよくやります。そんな時は慌てずJBウェルドで埋めちゃいましょう。

ビデオって便利ですよー。失敗シーンはカットできるし、何回でもやり直しが利きますからねえ。たいてい2セット作りながら撮影してるんですよ。

しのさんも是非youtubeデビューしてください!
Posted by tetk at 2013年08月14日 08:44
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