
Petal Stove と Hoop Stoveをフィールドで並べた結果、より美しいトルネードは Hoop Stoveであることがはっきりしました。パイプが突出する構造の Petal だと、パイプ下の隙間を抜ける風でバスタブ炎が棚引いて、炎のシルエットが崩れます。さらにそれがパイプを熱するようです。その代わり火力は十二分。一方の Hoop、ジェット孔が塀に囲まれているから影響を受け難い結果でした。受熱もしにくいようで、低いながらも安定した火力を維持していました。
JSB さんの表現を借りれば「火遊美(ひあそび)」なので、ビジュアル重視の自分が目指す方向はやはり Hoop の火力アップです。現場でのユーザビリティを損なうことなく実現することが目標です。
過去に試した方法のおさらい
● 輪っかにジェット炎を当てて熱帰還を増やす
2 階建て構造で試した。火力は確実にアップする。しかし Autoweld の耐熱温度を超えるため実用性 NG。
● チムニー穴を開けて輪っかを熱して熱帰還を増やす
火力調整も可能じゃないかと思って試した。火力は少しだけアップ。しかし本体に開けた穴のせいで燃料を入れ過ぎると漏れ出すことと背が高くなる欠点があって NG。
● スチールウール・ウィックを輪っか内まで詰める
吸い上げ力が弱く、パワーダウンかつ予備燃焼時間の増加を招いて NG。
あと思い付くのが CF ウィックを hoop 内まで詰めること。熱帰還によって CF 暴走を引き起こし生アルコールが飛散するのではないかと考えて、今まで避けてきた方法です( Petal だと暴走するでしょう)。これまでの実験で Hoop Stove の熱帰還が Petal より少ないことが判明したため、禁断の hoop 内 CF にトライと相成りました。

珈琲ボトル缶利用のバージョンでは、太缶トルネードに最適な 10 ジェット( 0.8mm 径)を採用。パイプ当たり 2 ジェットなので 5 パイプ仕様。ペプシ・ミニ缶利用のバージョンは、4 パイプ 8 ジェット( 0.7mm 径)を採用。

どちらも外観は内炎式オープンジェットと同じですが、圧倒的に速い立ち上がりと充分な火力です。バスタブ燃焼が抑制されているから燃費も悪くありません。
さて肝心の火力、ジェット炎が大きく力強くなったのが確認できます。生アルコールが噴出する CF 暴走現象も今のところ発生していません。カルデラコーンと組み合わせた過酷な環境でも大丈夫だから、きっと平気なんでしょう。
太缶 | 細缶 | |
最大燃料 | 50cc | 40cc |
燃焼時間 | 15分30秒 | 15分00秒 |
給湯時間(点火から) | 4分50秒 | 5分30秒 |
重量 | 20g | 12g |
パイプ数を半減しても大丈夫な気もしますが、とりあえず Hoop Stove はこれで良しとしましょう。マイクロフープは riku さんにお任せ(笑)
作り方その1
トラディショナルな見た目なのに中身が最新式!
作り方その2
JBウェルドを塗りやすく、かつ、かん合も簡単な構造。ファインメッシュ利用の五徳を上に置くこともできる。ただし使う内に黒変した接着剤が見えるのが美しくないかな。
立ち上がりを短縮出来てグットでした。
液面が下がる頃には缶は熱くなり
途中から、縁切りになっても 善し(笑)
CFは控え目に設置スベシ
使いすぎは、CMになるよね (爆)
単純明快な方法ですね。点火直後の立ち消え現象防止にも役立ちそうです。
輪っかにCFウィックを詰め込むと、噴出ガスの温度がCF無しより下がるみたいですね(測っていませんが)。太缶版で立ち上がり時の赤火が顕著でした。
私も、そう思います。
3mm厚みのCFを3mm幅で切り出して、焼き鳥用の串で
チマチマとツンツンとやっています。hoopにも同じく
3*3mmのCFをサラダを添えるような気持ちです(笑)
詰め込む、というよりも、手芸みたいな感じ
そういえば寺澤さんの出版記念パーティ会場で兎村さんと
いう主催者さんにお会いしました。彼女は勢い余って手芸部を
立ち上げたそうです。
キャンプしながら編み物も愉しむ、せ、繊細 ね
そういえば、hoopに吐息を吹き込むと湿度も多いためか?
復帰に2秒ほど要します、明らかに温度低下になってしまいます
吹いているときは、抜群に火力は3倍に至りますけど
この事項は 部外秘扱い鴨 旨味も、たっぷりです
CFミニスカート
これは”隠れキャラ”として活用。
次作品は内壁に垂直に CFを貼り付けて
、立ち上がり7秒!の実現を目指します(爆)
hoop の火力アップ、ペタルみたいな逆J字型パイプで輪っかの上側から気化アルコールを供給したら、hoop 内にcf 詰めなくても行けるんじゃないかなと。ただし点火時の立ち消えが起こり易くなると思いますが。
隠れているからミニスカートよりペチコートかも(笑)
この機種を作成する場合の
教科書的な存在になると思います。
新しい型式、ついに完成の域に達して
応援する一人としても、とてもうれしいです
細かすぎると思うんですが、毎度おなじみの質問が多くて、見りゃわかるだろうというのを意識した結果でした。寸法とかも自分が再製作するときの備忘録・・・ビデオで残してない過去作は2度と作れない(笑)
ちなみにもう一本、輪っかの構造を上下逆にしたバージョンもアップする予定でいます。
なで肩のスクリュウトップ缶を使った hoop stove ver1.3
については
、JSBが 動画を作っても良いのかな?
個人的に、円錐形が気に入ってしまいました(笑)
25mm高さ、31ml最大容量、風防併用で
3分40秒で 200ml給湯
7分10秒で 400ml給湯
14分間 燃えていました
タンク内壁の立ち上がり用のCFは
結局、剥がしてのデータです(爆)
> 、JSBが 動画を作っても良いのかな?
是非是非。youtubeにもコピーしてくれている人がいて嬉しい限りです。
かなり大人しい燃焼バランスにしたんですね。ワビサビを感じる(笑)
最近思った事がありまして、アルミパイプは必要なのか?と。
ストーブ上部にHOOPは作りますが、そこから下に垂らすCFは、アルミパイプは無しでも良いのではないか?その変わりに副室加圧式と同じような内側に壁となる輪っかを設置すればいいのではないかと。
と、ここまで考えて、教えて頂きたい事があります。
CFはどちらで入手されていますか。ネットで調べれば出てくるのですが、1m×1mで購入されているのでしょうか。
まだ購入した事がなく、思考だけで手が止まっております。
基本的すぎる質問で申し訳ありません。
私もフープからCFを垂らすだけでいいんじゃないかと考えたことあります。
若干の圧力低下と、CFが油面から上で燃えてしまうと思って試していませんが・・・。それとCFの体積を大きくすると微量アルコールで点火できなくなるんで、副室にCFを閉じ込める案もやってません。
CFは楽天でロールで買いました(笑) たしかtrusco中山だったかな。
仰るとおりの欠点が出てきそうですね。
何事も勉強なので、CFを購入してから遊んでみます。
ロール買いですか。流石です。
色々とありがとうございます。