2011年10月02日

リンゴから派生した予熱方法

加圧型アルコール・ストーブの炎って力強くて格好良いですよね。だから好きなんですけど予熱が厄介。リンゴ・ストーブもそれを解決する一つのトライでした。ただ安全方向へ振り過ぎて予熱に 2 分 30 秒以上・・・その時短を考えていて生まれたのが『気化ガス帰還型』の方法です。

gas_feedback01.jpg

加圧型ストーブのトップへ穴を開け、J 字型に曲げたパイプを突っ込みます。パイプへウィック(CFコードやスチールウールなど)を通して、足の長い方だけ外へ垂らします。

gas_feedback02.jpg

ストーブ上面の窪みに溜めたアルコールへ着火すると、その炎がパイプを熱してウィックで吸い上げたアルコールを気化させます。もちろんパイプがタンク内へ熱を直接伝える役割も果たしてます。ある程度温度が上がるとジェット孔から出て着火。その頃に上面のアルコールが燃え尽きてしまうけどジェット炎で効果が継続。逆に予熱燃料が多過ぎても炎上することがありませんでした。



必要な帰還量とタンク容量が比例関係にあるようです。ビデオのモデルだと内径 4mm パイプ x 2 で燃料 40cc まで賄えます。50cc だとあと数秒ってとこで消えてしまいました。7mm とか 8mm 径の太いパイプ一本より、細いパイプを複数インストールした方が効果的です。

これでウッドテーブルの上でも気軽に使えますね。加圧型アルコール・ストーブの予熱方法として画期的と思うんですけど、どうでしょ?

gas_feedback03.jpg

スペース面と CF 交換の容易性がスポイルされて、リンゴ・ストーブへ適用できないのが残念。それと AUTOWELD の耐熱温度を超えることがあるみたいで耐久性に不安が残るかな。とりあえず数10回の使用で問題無しです。
posted by tetk at 17:47| Comment(14) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
曲がったアルミパイプがマニホールドみたいで?
見た目も、そそりますね!カッコイイ!
どうやって?こんなに細い!アルミパイプを曲げるのか?スゴイ!
Posted by gino at 2011年10月02日 18:07
ginoさん どもです。
手曲げだから内側ガタガタですよ。
焼きなまして砂詰めて、別の太めのパイプに押し付けて曲げてます。

お会いできた時に持っていれば差し上げますので声かけてくださいねー。
Posted by tetk at 2011年10月02日 19:46
やっぱり!手曲げなんですか?この曲率は、スゴイですね〜!意志を持って曲げられたパイプというのは?何とも有機的で、魅力的ですね!もはや?内燃機関に?なりつつありますね!サイコー!
Posted by gino at 2011年10月03日 06:36
こんにちは。

う〜ん・・・実に面白い!
しかもカワイイ。
RINGO PROJECT 良い方向に完結しそうですね。

熱の関係で無理かもしれませんが、こいつにPOPな
ペイント施した一点モノつくったら世界中でウケそう。
Pooが塗り絵したいと騒いでました。笑。
Posted by B.J at 2011年10月03日 17:10
ginoさん
ただ燃やすだけじゃつまらなくなったんですよ。
いまはどう燃やすかがテーマですかねえ(笑)
Posted by tetk at 2011年10月03日 19:50
B.Jさん
どこのメーカーも加圧型ストーブの火達磨予熱から脱却できてないんですよねえ。
これが100点の解決策だとは思いませんが、ユーザの裾野を広げるためにも必要なことですよね。

ペイント・・・絵心があったら面白いでしょうね。
Posted by tetk at 2011年10月03日 19:57
こんばんは!

この予熱方法は画期的ですね。
ウッドテーブル愛好家の救世主となる
ストーブではないでしょうか。

実物を拝見出来るのが待ち遠しいです!
Posted by 蕎麦処 at 2011年10月03日 21:05
蕎麦処さん
熱帰還だけじゃ本燃焼時に暴走しがちなので、ガスと熱に分けて帰還することでうまくいきました。
気温や風とかで足らないこともあると思いますが、解決方法の一つになっているかなあと。
今度見てくださいね。
Posted by tetk at 2011年10月03日 22:41
完成度が素晴らしいです!

新型が省エネ(笑)だし安定感が抜群みたいですね。

この先もどうなるか?とても楽しみです。
Posted by Diro at 2011年10月05日 11:00
こちらは、ハンダ付け除去の平らな編み線を試用してみます
潰したパイプに入れて(笑)
Posted by JSB at 2011年10月05日 11:19
Diroさん ありがとうございます。
安全に力強い炎をどう得るか・・がテーマなんですよ。

他のストーブにもターボ装置を組み込んでみようと思ってます(すでにやってますが)。
Posted by tetk at 2011年10月05日 19:43
JSBさん
同軸ケーブルの外皮でも行けそうですね。筒状の形状を活かしたものもできないかなあ。

熱を伝えないCFより金属の方が熱帰還も得られる分効果的なんでしょうね。
Posted by tetk at 2011年10月05日 19:49
なるほど、ウィックジェットのジェット孔なし版ですね。 やっと構造を理解しました。

この構造のもっと簡便な奴を試してみようと思います。
加圧式の燃料注入用トップホールを省略しただけにしてトップボウルにアルコールを注いでプレヒート用にしてみようかと思いつきました。
注射針をつけたポンプで周囲のジェット孔から注入するか、この例のように注入孔を設ければいいことですからね。
Posted by こでら at 2011年10月10日 00:22
こでらさん
わかりにくくて恐縮です。

効果は太いパイプ一発より、細いパイプ2-3本の方が高いです。
詰め物の芯の種別で変わるかまで試験してませんけど、ビデオの作例はけっこうフィールドでも使えましたよ。
Posted by tetk at 2011年10月10日 18:45
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