

タンクは往年のColeman Peak1 400系、バーナーヘッドはOptimus、MSRやPrimusのような形状で、当然のごとくうるさい。クリーニングニードルは内蔵されず、マルチツールに付いている。ヘッドキャップを外さないとクリーニングできないことと、ニードルが折れても交換できない構造なんで、早々に灯油ドライブは諦めた。
バルブは一箇所でいわゆる「シングルレバー」。ジェットの近くにバルブが位置しているので、レスポンスはそこそこ早い(MSR WhisperLite や Primus MFS のように、タンク側にバルブがあると火力調整のタイムラグが気になる)。バルブ形状は MSR のツマミみたいだ。



コールマンは「マルチフュエル」と言っても赤白ガスが使えるだけの、ある意味"まがい物のマルチ燃料"。一方これは、世間一般で「マルチフュエル」と言えば思い起こすような油種を一通り押さえている。
白ガス 灯油 赤ガス 軽油 ブタンガス
今や完全に絶滅してしまったタンク一体型マルチフュエル・ストーブだ。生きる化石?・・・と言うかジェラシックパークみたいに新しく復活させたってところだろうか。しかしブタンガスと言われてもタンク内に充填するのかホースでつなぐのかも不明。実際使えないんじゃないか? ニップルも一種類だけで灯油/軽油でちゃんと動くかも甚だ疑問だ。この手に付き物のプレヒートはもちろん必要。
使い方はラベルに書かれているが、製品名とか型番の類はどこにも書かれていない。そのラベルも曲がって貼り付けられている。Peak1を真似た脚も一本曲がっていた。見た目より軽く感じる。バーナーヘッドはSVEA123 や Optimus 8R と同じ方式だが、燃料パイプに炎が当たるようになっているので、灯油も使用できるのであろう。お皿に燃料受け布も付いている。バルブは随分まわさないと燃料が噴出してこない。正直使いにくい。火力調整はあまり意味をなさない。「強火の大中小」が変えられる程度である。バルブを締め切っても、いつまでも"種火"が消えない。
このストーブ唯一の美点は、割と最後の方まで燃料を吸い上げてくれること。Peak1 ストーブは燃料がかなり残っているのにガス欠するけど、コイツは分離型ポンプの吸い上げチューブ式と同じらしく、残量は少な目。ただこれも Optimus みたいなウィック方式に遠く及ばない。

悲しい品質の収納バッグと使いにくいマルチツールが同梱されてくる。怪しさ満点で他人とかぶることの無いレア度が高いストーブかな。
ラベル:ストーブ
ランタンですきなのは200Aなんです。
その後はコストの問題なのかわかりませんが
作りがチャッチクなりましたよね。
中でもがっかりさせられたのが
200Bのベンチレーター内にあるホヤうけ?
新品の状態でがたがただったんです(TqT)
私も400A(比較写真の)を担いでずいぶん山へ行ってましたので、思い入れが深いです。
シングルレバーでつまらなくなって、持ってた物も全部処分してしまいました。やっぱりストーブは2レバー時代の物がいいですね。
200系ランタンはもう何年も使ってなくて、たまにPeak1を持ち出す程度です。200も222も稼働時間の短さが不満じゃないですか?
最近はやけに大人しい(音無しい)奴ばかりでちょっとさみしい限りです。
コールマンは貧乏学生にマッチしてました。
入門用としてはまあ良いストーブでしたね。
ポンププランジャーがプラスチックになってから、まったく興味がなくなりました。
って感じでしょうか。
けど、実物を少しだけ見たいような・・・
>ポンププランジャーがプラスチックになってから、まったく興味がなくなりました。
あぁ〜同感でございます。
昔のモノが材料も上等だし困った進化ですよね。
それにしてもコレを取り寄せるTetkさんは、やっぱ凄いです!
です、です。まさに怖いもの見たさでした。
B級グルメならぬB級ストーブ、それもBの下ですかねー。でも、こんなヘンテコな物を作っちゃうところが存在する事が楽しいですね。