2009年12月27日

登り納めの雲取山

今年最後の山行きとして-、雲取山へ埼玉県側のルートから登ってきました。

2009年12月26日
07:15 三峰駐車場 標高 1050m
雪が微かに舞う中を出発。登山口の鳥居で入山届を出し、奥宮へ分岐する鳥居を過ぎるとなだらかな登山道になります。ここから30分くらいの炭焼平まで、段差らしい段差の無い優しい道でした。
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08:25 地蔵峠 標高 1500m
凍った地面に落ち葉の積もった道を登ること1時間で地蔵峠に到着。ここの手前から昨晩パラついた雪がうっすらと登山道を覆っていました。下山時にはすっかり溶けてなくなっていましたけど。
ここで休憩しましたが、5分も進めば霧藻ヶ峰でした。
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08:50 霧藻ヶ峰 標高 1523m
休んだばかりなのでそのまま通過。ここからアップダウンを繰り返すこのコースならではの登山道になります。
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09:00 お清平(お経平) 標高 1450m
せっかく登った 70mを吐き出してお清平に到着。「悲恋に泣いた炭焼き娘お清にちなんで」お清平と呼ばれるとか、「僧がお経を小石に書いて埋めたのにちなんで」お経平と言うとか。わざわざこんな山奥で?と疑問に思っちゃいけないのがマナー(笑)。
この先コース最大傾斜となり、先週の雪が踏まれて氷になっています。
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09:50 前白岩の肩 標高 1580m
何度か滑りそうになりながらここまで来たけど観念してアイゼン装着。今回の"クランポン・ポイント"です。帰路では素直にここの下まで履いてました。
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10:20 前白岩山 標高 1776m
確かにお清平から急坂でした。でも記憶にあまり残ってないんですよね。延々と続くわけじゃないからかな。
天気予報どおり徐々に晴れてきて、奥武蔵の山々が良く見えてきました。鴨沢からの登山道だと延々と樹林帯の中を登るから展望が無いけど、このコースは基本的に尾根筋だから景色が良くていいですね。
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10:45 白岩小屋 標高 1760m
無人の小屋を借りて早い昼食。風が弱くても外は凄く寒いし、小屋の中もしんしんと冷えます。
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小屋裏からの眺め(合成です)(クリックで拡大)
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12:10 白岩山 標高 1921m
コース中 2 位の高峰です。この山頂前後が一番積雪が多く残ってました。なだらかな山頂で雪中泊なんてのもいいかもしれませんね。
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12:55 大ダワ 標高 1720m
大ダワ手前に雪崩の名所みたいな場所が一箇所ありました。降雪後はサッサと通過しないと怖いですね。
大ダワは鞍部で日差しもあまりなく風の通り道になっているようで寒いです。200mも下っていたんだとこれを書きながらショックを受けました(笑)。
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13:30 雲取山荘 標高 1830m
出発から6時間強、標高差800m程度だけど累積登高だと1400m近くになっているからここで泊まってしまおうかと考えつつしばし休憩。天気もいいし奥多摩小屋まで行くことに決定。
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14:15 雲取山 標高 2017m
「東京都最高地点」と言われる事の多い雲取山ですが、東京山梨埼玉3都県にまたがっています。今回は埼玉コースで登ったので、次回は山梨コースで来てみたいかな。
午後の逆光で墨絵みたいな富士山が待っていました。山頂は風も無く暖かい。石尾根の雪もほとんど溶けていました。やっぱり北尾根は寒いんですね。
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15:30 奥多摩小屋 標高 1750m
雲取山頂でアイゼンを外して奥多摩小屋へ。日の当たる雪が消えた地面はドロドロ。そのせいでテントを張ることのできる場所が限られてしまっていました。
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運良く平らな草の上に設営を終えると、あたりは夕焼けに染まっています。
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奥多摩小屋の水場は凍らず生きてて助かります。今回の火器はアルコール・ストーブ。内圧型と駐禁型のツーバーナー体制で、実際にフィールドで使って入魂します。天気が良くほぼ無風だったことも手伝って、すこぶる快調でした。雨の室内燃焼以外なら充分実用になりますね。
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半月がとても明るくライトも要らないくらいの夜。放射冷却で気温がかなり下がるかと思ったのですが、朝 6 時のスント計測でテント内 -2℃。12月末の山とは思えないほど快適で、20年選手のバロウバッグ #1 じゃ暑過ぎました。

2009年12月27日
朝焼けの富士
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日の出
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今回の宿
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08:45 奥多摩小屋 標高 1750m
あまりの景色の良さにすっかり遅立ちになってしまいました。巻き道で雲取小屋へ直接行こうと考えてましたが、目前に迫る快晴の山頂をパスすることができませんでした(笑)
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09:30 雲取山 標高 2017m
順光の富士山に続いて南アの山々がよく見えます。来て良かった。
頂上からの眺め(合成です)(クリックで拡大)
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しばらく景色を堪能したら、クランポンを装着して下山にかかります。

10:30 大ダワ 標高 1720m
頂上は上着不要なくらい暖かかったのに、ここはやはり寒いです。小腹が減ったので早昼食にしましたが、外に置いたプラティパスがますます凍っていく。メシ食ったのに身体が冷え切ってしまいました。
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12:15 白岩山 標高 1921m
大ダワからフリースを着込んでいたのを脱ぎます。ここの積雪はコース中一番ですけど暖かくていいですね。
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12:45 白岩小屋 標高 1760m
きのうから数えて3頭目の鹿に遭遇。
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13:10 前白岩山 標高 1776m
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14:10 霧藻ヶ峰 標高 1523m
前白岩の肩の下部でアイゼンを外し、お清平もそのまま通過、霧藻ヶ峰でしばし休憩。ここまで来れば残すところ小一時間だし急坂も無いし一安心です。両神山の右上に見えるのは浅間山かな。
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14:50 炭焼平
天気も持ちそうだし、下山を惜しんでダメ押しの珈琲タイム。今回のクッカー/火器一式です。
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450mlカップの中に、ストーブ2個/五徳/下皿/風防を収納。550mlクッカーの中に、450mlカップを収納(上がはみ出すけど)。GSI PINNACLE SOLOISTのカップに550mlクッカーがスッポリ収まります。
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16:00 三峰駐車場 標高 1050m
7時間強の行動で無事下山。午後3時を回ると一気に冷えてきますね。
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もっと寒くて雪も多いのを想像して入りましたが、予想に反して年末とは思えないくらい快適な山行きでした。一回降れば状況は一転してしまうでしょうね。残雪季にもまた行こうかな。
posted by tetk at 23:31| Comment(8) | TrackBack(0) | 山行系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
良い天気ですね〜!
私も年明けにそのあたり歩こうと思っております。
天気・気温が穏やかだといいのですが・・・。
火器はカーボンフェルトで。
Posted by ちん at 2009年12月29日 01:39
ちんさん
ホントいい天気で心行くまで堪能してきました。
年末年始に少し荒れるそうなのでコース状況は一変してしまうでしょうけど、降雪後の山も気持ちいいですよね。

CF 行っちゃいましたか! サイドバーナー・タイプなのかな?
Posted by tetk at 2009年12月29日 10:09
山のいろんな表情を堪能し
静寂の中で一泊する・・・
う・・・ん実にすばらしいです。

私の12月は魚くさかったです(笑)

来年もtetkさんにとって素敵なとしでありますように!
Posted by takapon at 2009年12月29日 13:04
takaponさん
魚くさい・・・ちょっと羨ましい(笑)
1年いろいろありがとうございました。きっとtakaponさんの来年は魚に囲まれた年になるんでしょうね!
Posted by tetk at 2009年12月29日 14:00
こんにちは。
以前、Dana Design Wet Ribにコメントした者です。
私は元旦に三峰から長沢背稜を歩こうと思っていましたので参考になります。
元旦の朝に仕事があるので、時間的に白岩小屋でツェルト泊となりそうです。
Posted by naka at 2009年12月29日 19:04
山歩き、良いですね〜
最近、山歩きとU.L.な道具に興味津々です!
来年あたりから少し歩いてみようかなと思ってます。

来年も宜しくお願いいたします。
Posted by peak1 at 2009年12月29日 19:28
nakaさん ご無沙汰してます。
白岩小屋周辺は雪の中ですね。冬季開放されていたのでいざとなれば避難できるでしょうか。
御気をつけて新春登山を楽しまれてくださいね。
Posted by tetk at 2009年12月29日 20:20
peak1さん
古いテントや火器を持って行きたい気持ちはあれど、体力がついていかないところが悩みです。今回シュラフとアイゼンが重くて大きかったのを、他でカバーした感じでしょうか。

今年は新しい出会いをプロデュースくださってありがとうございました。こちらこそこれからもよろしくお願いします。
Posted by tetk at 2009年12月29日 20:28
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