いやいやここまでのめり込むとは想定外でした。単に「アルコール・ストーブを自作したい」というわけじゃなくて、一応目標を持っていたからなのかもしれませんね。その当初の目標というのが以下の 2 つ。
@ 最大 500ml の水を沸騰させられればいい
A 炎がロッキーカップの底面からあまりはみ出なくてハンドルが熱くならない
@はどんなのでもまあ達成できるんですがAがなかなかの課題でした。もちろん密閉型も試してみて、課題を満たしてくれるものの使い勝手の面で不満が残り、以下の目標が追加になりました。
B 予熱が不要
C 燃料注入が簡単
クローズド・ジェットだと強制予熱が必須でテーブル上だと下皿が必要とか予熱が足らないことがあるとか・・・。さらに燃料をどれだけ入れたか目視できないし、注入穴が小さいとチマチマ入れなきゃならなくて性に合わない。炎の形なんかは最高に好きなんですけどねー。
前回試作した駐禁ストーブがいたく気に入ったけど、外径 5mm のパイプを噴出孔の数を増やすために 2 本にしたので製作が面倒でした。そこでもう一回り太いパイプ 1 本で済ませたのがコレ。

外径 7mm のパイプに 0.7mm の孔を 8 個。孔の配置を変えたら噴出する炎が真ん中へ収束するタイプと、四方へ分散するタイプが出来上がりました。




収束型の方が格好良く見えますが、湯沸し競争だと分散型が僅差で勝利。数回試しているので間違いないと思います。噴出したアルコールが一点に集まることで酸素不足を起こしているのが原因なんでしょうか?
どちらも水道水 400ml が 7 分強で沸騰するので、フィールドだと 10 分くらいかかりそう。まあとりあえずこんなもんかな。
老婆心ながら…、メチルアルコールの引火点は摂氏11.1度で、氷点下になると液体への直接着火は大変困難です。下皿のアルコールにも着火しにくいです。“何か”をアルコールで湿らせてからの着火が必須になりますので、何かしらの予熱(着火?)システムの準備をお勧めします。
仕上げに、防風効果が高く、かつ熱暴走しない風防の制作に期待しております(^^)
アドバイスをどうもありがとうございます。厳冬期にキャンプをしないんで、低温対策までまじめに考えてませんでした。メンタム缶の蓋にグラスウールを敷いてやればいいかなと考えてた程度です。
風防は、Trail Designsのを切って高さを合わせてから、パンチで穴をあけて使ってます。今のところこれで不自由ないですね。
一番の問題は、まだ私自身アルコール・ストーブだけで山へ登る勇気が無いこと(笑) まずは日帰りからトライしてみようと思ってます。