2009年08月06日

西穂キャンプでハイキング

毎夏恒例の家族登山で、北アルプスの西穂高方面へ出掛けてきました。天気予報とにらめっこしながら出発日を決めましたが、幸い3日間とも行動中に降られることも無く、避暑キャンプとハイキングを堪能できました。

1日目 2009年8月4日
新穂高ロープウェイで一気に2,156mまで標高を稼ぎます。

西穂高口駅展望台から見た笠ヶ岳。美しい山容で、登ってみたい山になりました。
09nishiho01.jpg

西穂高口駅展望台から見た焼岳。ときおり噴煙と思しき煙が見えます。
09nishiho02.jpg

西穂高口駅展望台から見た槍ヶ岳(左端の尖塔)方面。槍〜奥穂の尾根歩きもやりたいなと思いつつ20年が経ってしまいました。
09nishiho03.jpg

入山届を投函して08:00出発。よく整備された道をゆっくり進みます。しばらく続く下り坂に、子供達は「せっかくロープウェイで昇ったのにもったいない」を連発します。20kg以上を背負った親は、君達以上にその思いが強いんだよ〜(笑)。

2時間弱で西穂山荘へ到着。立派な山小屋ですね。アイスクリームまで売っていることに驚きました。でも水が高いですねー、1リットル200円。基本的には雨水で、飲料水だけ下の沢からポンプアップしているそうです。

山荘前から丸山を見上げる。これからここを登って独標まで行きます。
09nishiho04.jpg

お約束の一枚。下調べだとテン場が狭くて強烈に混むみたいでしたが、ウチ以外に2-3張りあるだけでした。
09nishiho05.jpg

"Hotle LittleDipper"に荷物を放り込み、子供のザックに必要装備を詰め替えて、独標を目指します。山荘からすぐに森林限界を超えた尾根歩きで、左手に笠ヶ岳、右手に上高地を見下ろしながら、快適に進みます。
独標手前あたりで上の子が高山病の症状を訴えましたが、安全に待っていられる場所も無かったので一緒に上へ。ついでにどうやらハイマツに対する花粉症もいっしょに出てたみたいです。下の子(小4)は去年の塩見岳でのへっぴり腰がウソみたいにスイスイ登ってしまいました。子供の1年の成長には驚きますね。
09nishiho07.jpg

登ってきた道を独標から見下ろす
09nishiho06.jpg

独標頂上
09nishiho08.jpg

ここから西穂高岳方面へは、やはり急な岩場を下ってから進みます。子連れだと不安でも自分ひとりなら問題無さそうです。西穂高岳へも近いうちに行ってみたいですね。ガスが取れた瞬間に見えた前穂/奥穂も雄大でした。10数年前に岳沢経由で登りましたが、ここから見るととんでもない急登で、よくまああんなところを登ったものだと(懐) 北アは山がホント急峻ですね。

下山開始直後に今度は下の子も高山病。「下りたら治る」「凄いねー」「歩かないと凍えて死ぬよ」などなどと、褒めたり脅したりしながら下ります。去年の塩見岳より標高は低いけど、体調とかロープウェイで一気に登ってしまったのが影響しているんでしょうね。上の子は、標高が下がると共に元気になってベラベラ喋り出す(笑) わかりやすい奴です。

丸山まで降りたところで大休止。歩いてきた道を振り返ります。
09nishiho09.jpg

西穂山荘へ15:45に帰着。子供二人は結局ダウンで翌朝までグッスリお休み。この時点で明日の焼岳往復は断念することにしました。

2日目 2009年8月5日
自分から起き出して来るまで寝かせておいたら、すっかり元気を取り戻してくれました。きのうより雲は多いものの天気も良さそうなので、ハイキングのつもりで焼岳方向へ出掛けます(08:00出発)。

上高地へ下る登山道との分岐を焼岳方面へ進むと、左手に幻想的な雰囲気の西穂池が見えてきます。
09nishiho10.jpg
自分の持っている20年前の地図だと「西穂池」、最近は「きぬがさの池」と紹介されるみたいですね。流れるガスとあいまって神秘的な様子です。アニメの犬夜叉御一行様が水浴びでもしていそうな場所だねと言ったら子供達がウケてくれました(笑)

泥濘の悪路を進み槍見台(2,250m)に着いたところで昼食。ここは標識も何も無い所でしたが、見下ろす上高地と正面にそびえる霞沢岳の景色が良い場所です。残念ながら槍ヶ岳は雲で見えませんでした。
09nishiho11.jpg

お昼休憩中の作品
09nishiho12.jpg

ここから進んでも焼岳も見えないので、きのう食べられなかったアイスクリームを目指して引き返しました。小屋前で夏休みの宿題用に草花の観察(スケッチ)をしたり、小屋の人に花の名前を教えてもらったり、小屋のスタンプを押したり、楽しく午後を過ごしたみたいです。

下の子の撮影写真
09nishiho13.jpg

3日目 2009年8月6日
2日とも雨は夜に降っただけで、朝は気持ち良い日差しでした。きょうは帰るだけなので、テントがほぼ乾くまでノンビリ時間を過ごして09:00に下山開始。
09nishiho14.jpg

ロープウェイしらかば平駅にある「神宝乃湯(かみたからのゆ)」は石鹸を使えないとのことで、車で少し下ったところにある「ひがくの湯」で汗を流しました。

山で降られる事を覚悟していましたが想像以上に好天で、涼しいキャンプと森林限界を堪能できて良かったです。帰路の沢渡あたりは土砂降りでしたよ。
ラベル:登山 北ア
posted by tetk at 23:45| Comment(10) | TrackBack(0) | 山行系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
暑中お見舞い申し上げます。
初日、2日目は天気もよく、写真もきれいですね。
見ているだけて少し涼しくなりました。
自分も冬に向けて、そろそろ山でも登ってトレーニングしなければ。。。
Posted by nkd at 2009年08月07日 22:35
nkdさん
予想に反していい天気の山を満喫できました。
今回は体力低下でとても登れないと思ってロープウェイ登山に切り替えてしまったんですよ。当初は南アに登る気だったんですけどね。雪山はもう身体的に厳しいかもしれないです・・・。
Posted by tetk at 2009年08月07日 23:00
天候に恵まれて良かったですね。

こちらも、なんとか梅雨明けしましたが、今度は連日の猛暑です。

こんな涼しげな場所でマッタリしたい気分です。

しかし、小学生位の子供の成長の早さには驚きますよね。一年間で10センチも身長伸びたりしますから。

そのうち、オヤジ!遅いよ。なぁ〜んて言われるかもですね(笑)
Posted by Drake at 2009年08月08日 09:45
Drakeさん
毎日新穂高ロープウェイのライブカメラをチェックしてますけど、私の行った3日間はまさに奇跡の好天だったみたいです。
山は日差しが暑くても風が涼しくて天国な気分になれますよね。だから普通は日帰りや1泊のところでノンビリ2泊なんです。

子供の脚・・・すでに下の子が一番速いです。先頭を行って待っててくれますから。
Posted by tetk at 2009年08月08日 10:47
山行も、お子さんたちは
tetkさんのDNAを継いでらっしゃるのですね。
とても楽しそうです。
このうち渓流デビューもありですか?

Posted by takapon at 2009年08月10日 10:03
takaponさん
細かくてマニアックなところは似てるかもしれないですけど、山好きなところは似てないかもしれないですね。
釣はルアーに連れて行ったことがありますが、観光釣り堀みたいな"釣れる釣"じゃなきゃ嫌みたいです。渓流だときっとダム作りに精を出してるんじゃないかな(笑)
Posted by tetk at 2009年08月10日 20:41
北アルプスの山々には前から憧れていて、いつかは登ってみたいです。
家族登山は、子供の健康状態と当日の天候が気になるところですが、お子さんも大事なく天候にも恵まれて最高でしたね。
Posted by yone at 2009年08月11日 09:53
tetkさんお疲れ様です!!

天気が良くてよかったっすね!!お子さん達も楽しかった事でしょう!
でも自分的にはやはりMOSSリトルディッパーがひっじょ〜〜に気になります
Posted by 91 at 2009年08月11日 12:40
yoneさん
今回のコースは筋肉痛にならないくらいのファミリー向けで、気楽に登山キャンプができました。子供の高山病がかわいそうだったんですけどね。天気については戻って来てから「奇跡の3日間だったね」と話してました。
Posted by tetk at 2009年08月11日 20:30
91さん
あと2-3年は家族で幕営登山を続けたいですね。
山の上だとmossはますます映えるでしょ。
Posted by tetk at 2009年08月11日 20:34
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
Google+