2009年07月04日

SONYの山ラジオ「ICF-R100MT」

「今さら」という感じがしないでもないですが、ラジオを買いました。昨年の熊接近遭遇事件(笑)から、ラジオを流しながら歩くのも回避策の一つだよなと考えていたんですね。携帯電話は自分の行く山域ではそもそも使い物にならないし、アマチュア無線機内蔵のラジオじゃ仰々しすぎるし万一の時のバッテリー問題もある。過去に使って来た「ミリバール」も現代となっちゃデカくて重いというわけです。

そこで昨年発売されたソニーの山ラジオとなったわけですが、コレって通勤親父向けナイター聴取ラジオと同じですね。外見はただの色違いだし、エリアコールに山域を追加しただけの、言わばアイディア商品という感じ。でも"企画の勝利"だと思いますよ。団塊の世代登山者もきっと買うでしょうね。

ICF-R100MT
ICF-R100MT.jpg

ミリバール ICR-3000(1987年発売)
ICR-3000.jpg

ミリバール ICF-S73(↑より後)
ICF-S73.jpg

ミリバール(1987年発売)から20年以上を経て発売されたラジオなんで、軽く小さくなっていて単4電池込みで69g。PLLシンセサイザ方式のチューニングで、メモリ機能と組み合わせた「山エリア」を選択できる便利さが特長です。

しかしミリバール時代にあった
●ザックの中でも潰れない堅牢性
●天気図が書ける簡易照明
●JIS防滴II型構造
という機能はもちろんバッサリ切り捨てられています。そもそもミリバールは山専用ラジオを目指して開発されていたのに対して、R100MTは通勤ラジオを山向けにソフトウェアを変えたというものですから、違っていて当然でしょう。そう言えばミリバールの開発秘話で、企画担当者が開発スタッフに重いザックで登山させて、頂上に着いたときに「ほら、軽いラジオが必要だろ」と言って必要性を納得させたなんて話をどこかで読みました。

丈夫さについては結構大袈裟なキャリングケースで対応してるつもりなんでしょうけど、見て持った瞬間に要らないと思いました。コンパクト・デジカメ用ハードケースくらいのサイズで、大き過ぎますよ。これを持つならミリバール持って行きます。
照明はヘッ電あれば済む話なんで無くても構いません。
防滴性能も使う時に気をつければ良いかなと。

問題は受信性能でしょうね。実際の山じゃなくて部屋の中で比べてみただけですけど、ミリバールの方がアンテナが大きい分良い気がしました。
それよりもミリバールみたいなアナログ選局だと、良く聞こえる局に合わせて天気予報が始まると、とんでもなく遠くの局だったなんてことがありますが、その点はデジタル選局のおかげで間違いないですね。そのかわりスピーカーは少し音量を大きくすると割れてしまいます。イヤホンで聴くならR100MT、スピーカーで聞くならミリバールです。

MT-Radios.jpg

熊対策にスピーカーから音を出しながら歩くという目的には向かないラジオでしたが、装備の軽量化には貢献してくれそうなラジオでした。

2009/09/29 追記
この山ラジオを入手してから数ヶ月、何度かの山行きに携行して使ってきました。スピーカーの音が聞くに堪えないところや、山エリアが何番なのか用紙無しにわからないところといった不満はありましたが、まあイヤフォン使ったり事前に設定していけばなんとかなるかなあという感じだったんです。

しかし、たまにしか使わない「山ラジオ」として考えたら致命的とも言える欠点を発見しました。それは電源 OFF でも電池は減り続けて数ヶ月で空になるということです。
「不要な電池消費を防ぐためにオートパワーオフ・・・」なんて説明文があるくせに、電池を入れた途端、電源 ON/OFF に関わらず表示され決して消すことのできないデジタル時計・・・これが犯人です。最初見たときは「ふーん、消せないんだ」と軽く考えてましたが、これほどまでに電池消費が激しいとは思いませんでした。カタログや仕様表に AM 連続 72 時間稼動と書くなら、同時に電源 OFF で何日間と書いておいてくれよって思います。

これをソニーが聞いたら「そのためにキャリングケースに予備電池を入れて置けるようにしている」って回答するでしょうね。でもそれって本末転倒も甚だしいんじゃないですか? 電池一本でも重量増でしょ? キャリングケースは重過ぎるでしょ? そもそも山ラジオに時計表示が必要ですか? 山で必要なことを煮詰めて設計されたラジオじゃないことがここでも証明されてしまった感じですね。昔のミリバールは、電池が潮を吹くまで何年でも電池がもったのに・・・。お願いだから時計表示も OFF して消費電流完全ゼロのボタンをください。

というわけで、山から帰ってくる度に電池を抜いて保管するようになりました。
タグ:アクセサリ
posted by tetk at 18:14| Comment(4) | TrackBack(0) | 道具系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ラジオは昔のがスキですね〜

何となくですが、雰囲気があります。

今のも小さい事は良い事ですが・・・それ以外の利点が少ないのが欠点では無いでしょうか。

やはり、見てくれも大事ですよね。
Posted by Drake at 2009年07月07日 01:25
Drakeさん
そうなんです。持って嬉しい気持ちにはならないんです。軽いだけのX型フレーム山用テントみたいな感じと言うんですかね。

人間も少し小太りの方が長生きするらしいですけど(わたしゃメタボで早死タイプですが)、道具もちょっとくらい贅肉があった方が楽しさも増すってもんですよね。
Posted by tetk at 2009年07月07日 23:06
はじめまして。
私も同じラジオ持ってます。先日ICF-S73が照明が切れてしまい困ってました。ソニーに注文しましたら何も問題無く在庫ありました。どう見ても当時の在庫品ようです。まだ在庫があるとはソニーは凄い思いました。
照明のボタンを押した時の「プチ」ノイズ入るのも良い雰囲気ですね。同じラジオ持ってる方がまだいて嬉しいです。
Posted by みうら at 2009年07月21日 21:44
みうらさん はじめまして
ラジオNIKKEIになって天気予報もなくなってしまったので、ICF-S73でテント前でFMを聴いてることが多いですね。ウルトラライトに拘らなければICF-S73が今でも現役です。いつまでも使い続けたいですね。
Posted by tetk at 2009年07月21日 22:36
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