過去に東京から甲府まで8時間とか12時間かかったこともあったのですが、今年の渋滞が始まる時刻は少し遅れているようで、4時間強で奈良田温泉へ着くことができました。

06:00 1時間半ほどの仮眠の後、奈良田(標高約820m)を出発。舗装路を30分弱遡ると奈良田第一発電所(標高約850m)に到着。ここから北岳登山口のある広河原まで一般車通年通行止めで、立派なゲートで塞がれています。ゲート右下にある人間がくぐるための門も施錠されていて、徒歩通行も禁止されている模様です。(写っている人はゲートをよじ登って突破していましたが・・・。)

07:00 林道がそろそろ終わる頃、立派な休憩所が現れます。堰堤工事の様子を説明した写真が展示されていて、それらを見ながらしばし休憩。自由ノートみたいなものが置かれていて、それを見たらここ数年上流域のイワナのサイズが小さくなっていることを嘆く書き込みがありました。堰堤工事の影響とか、釣り人によるオーバーユースが原因なんでしょうかねえ。

07:25 一つ目の吊り橋(写真は下山時のもの)。2年前に完成した凄く立派な鉄製の橋です。揺れるけど怖さはそれほど感じません。

07:35 二つ目の吊り橋。これが一番怖い。渡してある板の隙間が広く感じるし、ところどころ欠けていたり、揺れも一番大きいです。体重と装備合わせて100kg超に耐えてくれるのか不安で、極力支柱が横に渡してあるところに足を乗せるようにしながら慎重に渡ります。

07:45 三つ目の吊り橋(写真は下山時のもの)。取水口の上を揺れながら通過。

スリルとサスペンスの吊り橋を通過すると大門沢右岸の沢筋を登るようになります。沢筋から尾根へ上がって乗っ越すはずが、ここで登山道をロストしました。沢筋に明確な踏み跡と、木に巻かれたピンクのテープ、それと時折現れる赤いペンキに導かれて、沢を詰めてしまったのです。地図とコンパスでおおよその場所を確認して引き返しましたが、結局これで1時間以上の時間と体力を費やしてしまいました。大門沢小屋で会った他の登山者も同じところでロストしたようで、道迷いの発生しやすい箇所みたいですね。メジャーな山域だと五月蝿いくらい標識やら矢印があるんですがこの登山道は割と少ないこと、尾根へ取り付く場所が崩れ気味で解りにくいこと、主に白峰三山からの下山に使われる道であること、釣師用と思われるテープが多いことなどなどが原因だったと思います。
08:50 引き返した地点

10:20 正しい登山道へ戻って再び沢に下りるところまで登り返すと、引き返した地点がすぐ下だったことがわかって精神的ダメージを受けました。でも、無理して進んだら必ずしっぺ返しを受けるから正解だったと自分自身を納得させて先へ進みます。

12:45 まだまだ遠いですねー。

13:20 大門沢小屋(1,776m)へようやく到着。雪上キャンプかもしれないと思って担いできたスノーペグ(レジ袋も含む)やらダウンジャケットやらの冬山装備は完全に無駄になりましたが、初めてのコースなんで様子がわからなかったししょうがないですね。
ここは真正面に富士山が望める抜群のロケーション。霞んでいてハッキリ見えなかったのが残念です。夕焼け朝焼けもダメでした。その代わりテントのすぐ横でウグイスの声を嫌と言うほど堪能できました。
霞み富士

お約束


06:15 行程的に農鳥岳は時間がかかりすぎるだろうから広河内岳かなと思いながら、アタック準備をして出発。しばらくしてようやく残雪が現れ始め、30分程度で沢筋に出ます。ここでアイゼンを装着して雪渓を詰めていきますが全然調子が出ません。10歩進んで立ち止まる・・・を繰り返すといった感じです。腹の具合も良くない感じ。

08:50 標高2,200mあたりまで来ると割りと新しい雪崩痕が広がっていてトレースも無く、尾根への取り付き点も良くわからなかったので、あっさり予定変更して下山することにしました。やっぱり一度は無雪季に歩いてコースを見ておかないといけませんね。これが登山者の多い山ならトレースもしっかりしてるだろうし万一の時も早期発見してもらえる可能性が高いけど、今もし滑落したら誰にも発見してもらえないという恐怖もありました。弱気軟弱トレッカーなのでこの辺が限界です。
デプリ

水平の幹に腰掛けて休憩中

10:30 大門沢小屋に帰着。2泊3日の予定で入山しましたが、さっさと撤収して昼食後に下山することにしました。

12:00 小屋から下山開始。小屋直下の沢にはフライ・フィッシャーマンがいて、沢筋で幕営しながらの岩魚狙いだとのこと。体力的に山頂を目指す登山はきつくなって来てるし、こういう山岳渓流で釣ってみたいですね。パック・ロッドを入手しなきゃ(笑)。
途中の沢(支流)

15:45 奈良田へ到着。朝500m登ってから1,500mを下るのは堪えました。10数年ぶりに入る女帝の湯は相変わらずヌルヌルの肌触りで優しかったですね。

1日早い下山になったので実家へ親の顔を見に行くことにして、埼玉へ戻ったのは4日になりました。強烈な筋肉痛で歩くのが不自由です(泣)。
こちらは、お日様が照っていると真夏の暑さです。
しかし・・・釣り人としては沢≠ェ気になりますね〜
こんな川で岩魚釣りしたいです!
この沢では1,600mくらいが岩魚の生存限界で、数年前まで尺岩魚が多く釣れたみたいですね。
登山やめて岩魚狙いに転向しようかしら(笑)
吊橋。。スリルありますね〜
私は渡れないかもです(笑)
しかし山はいろんな表情を見せてくれるので
いいですね〜♪
スリルは吊り橋の方がありますが、実際の危険度は上流部の丸太2本を渡しただけの木橋が上ですね。
悲しいことに、釣人が少なくなるにつれてゴミも少なくなっていきます。山も釣も好きな身としては、沢も川も山にもゴミを落とさないようにしたいです。