2008年09月16日

白根三山縦走 1日目

何度でも行きたい白根三山(白峰三山と書くこともあるらしいですね)へ2泊3日で登ってきました。

1日目
芦安駐車場―広河原―二股―八本歯のコル―北岳山荘

金曜夜に自宅を出て芦安駐車場へAM03:00頃に到着。05:10発の便に乗るために04:30頃に出ると既にタクシー券は完売で、バスの列に並ぶことに。
車掌さんの話では、きょうの人出はシーズン最初のとき以来だそうです。今年の夏は天候が安定しなかったから、大挙して押し寄せることが無かったんでしょうね。
それと驚いたのがアルペンプラザ広河原が、きれいサッパリ無くなって更地になっていたこと。ここで水を調達するつもりだったのに、思惑が外れました。

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遠く高くそびえる北岳は、何度見ても出発前から不安を増大させてくれます。

06:30 バスを降りた集団が、蟻の一列縦隊となって大樺沢を登っていきます。こういう集団の中って自分のペースで歩けないからキツイですね。特に歩き始めは堪えます。1時間くらいするとようやく集団もばらけて来て、好きなペースで歩を進めることができました。

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1時間程度歩くと現れるクリーク。これを写真に収めるために三脚と二眼レフのオートコードを持って行きましたが、この後オートコードが壊れました。シャッターも切れないし巻き上げも不能。使えないカメラは筋トレの意味しか無い鉄の塊です(泣)。写した数枚は救えるのでしょうか・・・。

shirane_03.jpg
歩き始めて2時間半、二股を通過します。結局今年は雪が消えることがなく根雪になってしまうんですね。

毎回右股コースを行こうか八本歯を行こうか迷いますが、帰路に八本歯のコルと大樺沢上部を通りたくない気持ちが勝って、右股コースを帰路に残すコース取りを選んでしまいます。ただ大樺沢を詰める登山道は急登の連続で、落石の危険が常にあって安心して休むことができる場所がほとんどありません。大休止せず、ザックも下ろさないで水だけ飲んで呼吸を整え出発・・・を繰り返します。
大樺沢を登り詰めると木梯子が連続する難所です。ハシゴが現れると八本歯までもう少しという嬉しい気持ちと身体のキツさがごちゃ混ぜに。いったい幾つあるんだよと思って数えながら登ると多分20基(誤差アリ)。

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天国に伸びるような八本歯のハシゴ。

12:00 ようやく着いた八本歯のコルで大休止。登る前はあわよくば間ノ岳を越えて農鳥小屋まで行こうなんて考えてましたが、軽い高度障害も出始めてるし身体も辛く、速攻計画変更して北岳の山頂へも寄らずそのまま北岳山荘へのトラバース道へ進むのでした。
トラバース道を行くうちに周りはすっかりガスの中。時折消えますが展望はダメですね。

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14:00 北岳山荘着。

立派なバイオトイレまで完成していて驚きました。そん所そこらの山小屋より立派な建屋です。このトイレのまん前にテントを張っている人も多く、一晩中臭いと音に悩まされるんじゃないかと思います。多少不便でも山荘から中白根側に設営したほうが静かでのんびりできるはずです。ちなみにきょうの山荘は布団一枚に2人だそうで、トイレもきっとオーバーワークになってるんでしょうね。

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18:00 標高2,900mの夕焼け。

明日の長丁場の行程に不安を感じつつも、ベシカピシスを見上げる内に眠っていました。
ラベル:登山 南ア
posted by tetk at 23:14| Comment(4) | TrackBack(0) | 山行系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
カメラが使えないと・・・意気消沈ですね。

けど、雲海の夕焼けが綺麗!フルサイズで見たいです。


しかし、凄い人です。

不便でも、私も離れた所へ張りますね。
Posted by Drake at 2008年09月17日 00:12
沖縄の地では決して拝めない雲海・・・
きれいです。
一度は見てみたいと思うものの
山行はとてもハードそうですね。

体力をつけるために
トレーニングしなきゃデス。私の場合(笑)
Posted by takapon at 2008年09月17日 10:19
Drakeさん
南アは北アに比べて静かですよー。
人が多いのは北岳、千丈、甲斐駒くらいなもんです。

夕焼け写真、ちょっと大きめなのに差し替えました。
Posted by tetk at 2008年09月17日 21:31
takaponさん
ゆっくり歩けば誰でも行けるコースですよ。
海の無い長野県育ちなんで、山に居るとホッとするんですよねー。
Posted by tetk at 2008年09月17日 21:38
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