単室密閉加圧型アルコールストーブ、通称ペニーストーブは、バスタブ燃焼がなく炎が綺麗で燃焼時間も長いです。私にとって"炎が綺麗"というのが惹かれるところ。
でもペニーストーブは、周囲に燃料を垂らしてストーブごと火だるまにして、中の燃料を沸騰させなきゃ燃焼が始まりません。アルコールストーブ使用禁止になったアメリカのトレールもあるそうで、多分ペニーストーブの予熱のせいで山火事に発展したとかが原因じゃないかと思ってます。
予熱の危険性だけでなく、燃焼中も過加熱で熱暴走する悪しき特性もあって、まさに使う人を選ぶ上級者向けアルコールストーブなんじゃないかと。
そんなペニーストーブを、安全簡単な予熱で、熱暴走の耐性が高く、氷の上でも使えるようにしたい!という夢に取り憑かれています。
いうわけで2024年現在の中間報告です。
過去作との特徴を比較するとこんな感じになるかと。
今回も内部構造は非公開にさせてもらいますが、2020版に近いです。燃焼特性は、ペニーストーブのそれに近いものがあります。だから内部燃料が沸騰するまでの燃焼力は弱く、周囲からの輻射熱や反射熱に影響も受けやすいです。動画では炎を撮影するために風防を使っていませんが、使うと火力が上がります。逆に2020版で見せた氷水の中でも燃焼し続けるなんてことは無理で、ペニーストーブと同様に消えてしまいます。熱暴走へのある程度の対策は施してありますが、限度を超えるとジェット穴から液体の燃料がオーバーフローしてくる現象が発生します。まあそれでも結構高い耐性は持っていると思います。
2020年版
2021年版