2023年03月31日

Walrus に関する備忘録

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Bob Swanson (ボブ・スワンソン)とGeorge Marks(ジョージ・マークス)によって1984年に設立されたアウトドア・ブランド。1965年に Sierra Designs を創立した2人でもあります。いわばアウトドア業界の伝説的な2人。60/40マウンテンパーカもこの2人によるものです。主にボブが開発、ジョージがセールス分野を担当していたそうです。80年代半ばに大きくなりすぎて自由に開発できなくなったシェラを辞めて、再び製品開発に集中できる環境を求めてWalrus, Inc.を創業したんです。ちなみにWalrusとはセイウチの意味で、髭面のジョージの愛称から名付けられているんですよ。

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ただビジネス的には苦戦していたんじゃないでしょうか? 1993年に小売業のREI社へ買収/吸収されました。そこから暫くの間、ボブはREI社がファミリーやオートキャンプ向きのテント・ブランドとして作ったArmadilloでデザインを担当しています。REI社は吸収したWalrus、Mossそして自社で作ったArmadilloのテント・ブランドをEdge Worksという子会社にしていたみたいですね。2000年に同じく傘下だったMSRにEdgeWorksを経営統合させ、翌2001年にMSRごとCascade Designsへ売却して現在に至ります。MSRのテント製品の多くは、mossよりもWalrusの影響や面影を強く残していると思います。

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Bob Swansonは2005年にBig Agnes社へTent Line Managerとして参加します。MSRとBig Agnesのテントに三叉式のポールワークが多用されているのは、発明者であるボブの影響なんですよ。まさにボブの異名でもある”ザ・テント・ガイ”の面目躍如ってところですね。残念ながら2016年にボブは亡くなります。いまでもアウトドア用品のアチコチに影響を残しているBob Swanson・・・レジェンドですね・・・ありがとう。

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参考リンク集:

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posted by tetk at 17:57| Comment(2) | TrackBack(0) | Diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

太缶で作るパイプジェット・アルコールストーブ

前回は細缶だったんで次は太缶。

Petal Stoveトルネードウィックジェットで散々やってきたから軽くできるって考えてたら、予想外に時間がかかってしまった。10年前と今じゃ満足のハードル高がだいぶ違ってきてんだろうなと。まあ中毒度が進行してしまっているわけです。

PROTO-1
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ちょっとやそっと炎じゃ面白くないだろうから、5mm径パイプを7本突っ込んでみた。パイプの曲げ径的に限界に近く、これ以上小さくしようとすると折れ曲がってしまう。ウィックはスチールウールを詰めている。ついでに"ターボ孔"も穿ってみた。

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激しいことは激しいんだけど、とっ散らかった炎に見えて好みじゃないかも。当然燃料消費も尋常じゃないくらい。主室開口径が大きすぎるのが原因で、ターボ孔を塞いでも調整幅は微々たるものだ。

PROTO-2
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パイプを一本減らして6パイプへ変更。それにともなって主室開口径も55mmから41mmへ大幅削減。

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燃焼自体はそんなに悪くないけど調整幅は予想より小さい。トップのパーツの使い方が火力調整タイプには向いていないのだと思う。

PROTO-3
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PROTO-2より曲げ径を1mm大きくして、主室開口径を47mmにした。シルエットは良さげ。

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燃焼は良い。ターボ孔が無いから大人しく見えるが、世間的には十分すぎるくらいの炎と火力を確保できていると思う。ただしターボ付きなら弱火相当だ。トランギアなんかより強い火力のくせに弱火なんて言えないよなあ。

FINAL
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PROTO-3のパイプ曲げ径(R=15)を1mm小さく(R=14)した。ターボ孔を開けた上で燃料容量を確保するために、パイプ長を10mm延長して90mmとした。開口径は42mm。パイプ長を短くすれば開口径も小さくなるから、弱火志向に振ることもできるだろう。

thickpipe09.jpg
うん、なかなかよくできたと思う。強火での給湯時間は着火から約3分(400ml 13℃)。実用的火力のアルコールストーブの中で最速の部類だ。ただしこのストーブの弱火は一般的な強火に相当するからそれほど実用的じゃないかもね。


posted by tetk at 09:02| Comment(0) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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