このプロジェクトで使った試験機(アルコールストーブ)をヤフオク出品中です。
https://auctions.yahoo.co.jp/seller/tetk
3分切りを達成した Vol.8 機をそのままスケールアップしようとした試験機です。
5mmΦパイプを10本、通気用孔も10個にしています。
燃焼はなかなか勢いよく、たまにジェットが千切れ目になるくらい。(ただし点火後1分を越えたあたりからボヤっとした燃焼に陥ってしまいます・・・記事の最後の方で原因を探ります)
結果は 2 分 45 秒(165秒)
前回より平均で5秒短縮となりましたが、短縮率がかなり悪いと思います。
これもパイプの詰め込みすぎに起因する現象のよう・・・。
バスタブ内が沸点に達すると現れる現象です。端的に言うと「チムニー効果が薄れている」。通気口付近を観察すると、炎が内側へ引っ張られていません。穴の周りでボヤッと燃えている感じです。パイプ間が密で、空気の通過抵抗が大きくなって、上方へのエアの"抜け"が悪くなっていると考えられます。チムニー効果を加速するために"延長煙突"をかぶせてみると、通気口のぼやっとした炎がしっかり内側へ引っ張られます。同時に火力も凄いことに。
このあたりが難しいところですね。単純にパイプ数を増やすと別の問題が出てくる。通気口を増やしても、出口へしっかり誘導できなければ効果が発揮されない。パイプ数を減らして、チムニー効果を常に確保して、各ジェット速度を千切れるまで上げてやる・・・というのが sub150 への解かもしれません。
2022年08月28日
爆速給湯チャレンジ - その8 - sub180秒機登場 - #Sub150 #FastBoilChallenge
このプロジェクトで使った試験機(アルコールストーブ)をヤフオク出品中です。
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Vol.5/6/7では、パイプの詰め込み過ぎによる各パイプへの加熱不足が見られました。これが課題と言っていたものの正体です。2重に配置したVol.5/6では特に外側のパイプからのジェットが弱く、あまり仕事してない印象すらありました。Vol.7は13本のパイプを横並びに配したので、パイプ間の差はありません。しかしパイプのポテンシャルを引き出しているとは言えないものでした。
このVol.8ではパイプ数を減らしました。減らした分はパイプ径を4mmから5mmに太くして気化量を確保しようという発想です。そしてパイプの外周側へもしっかり加熱できるよう中央寄りに集め、さらに外壁にチムニー型のような通気口を穿ちました。
5mmΦパイプ X 8 本、0.7mm ジェット X 2 / パイプの合計 16 ジェットです。
効果はテキメンで、トルネードもかなり高く上がります。
複数回の計測で、2分40秒〜50秒に入ってます。いよいよ 2分台、sub180 突入です。
結果は 2 分 50 秒(170秒)
トルネードでsub180達成です。
さて、ここで重要なことを発表します。
ジェット炎の火力を通気制御で調整できる
パイプジェットとチムニー型似の筐体を組み合わせると、通気孔の開け閉めで火力を調整できるのです。これは新発見ですよ。すでにプロジェクトと並行して試作機を作っていますが、昔チムニージェットで火力調整に挑んだ時よりずっと広い調整幅が実現できています。
ジェット孔を塞いで火力調整なんて言ってるのはつまらないでしょ? トルネードはトルネードのまま強弱できた方がずっとずっと面白いでしょ? ・・・と、大風呂敷を広げる・・・(笑) 自分へのプレッシャーでもあります。
とりあえず本テスト機は、ジェット可変式の空き缶アルコールストーブが製作可能なことを実証した記念碑的なモデルです。
爆速給湯チャレンジなんていうバカな企画もやってみるもんですねー。このチャレンジのお陰で発見できた♫
「チムニー型(あるいは低加圧サイドバーナー)アルコールストーブのような通気口を持つ筐体とパイプジェットの組み合わせでジェット炎の火力を調整する」
っていうのが私の発見とアイディアです。習作はいくらでもどうぞ。でもフィードバックをお願いしますね。楽しいストーブを作っていきましょう。
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Vol.5/6/7では、パイプの詰め込み過ぎによる各パイプへの加熱不足が見られました。これが課題と言っていたものの正体です。2重に配置したVol.5/6では特に外側のパイプからのジェットが弱く、あまり仕事してない印象すらありました。Vol.7は13本のパイプを横並びに配したので、パイプ間の差はありません。しかしパイプのポテンシャルを引き出しているとは言えないものでした。
このVol.8ではパイプ数を減らしました。減らした分はパイプ径を4mmから5mmに太くして気化量を確保しようという発想です。そしてパイプの外周側へもしっかり加熱できるよう中央寄りに集め、さらに外壁にチムニー型のような通気口を穿ちました。
5mmΦパイプ X 8 本、0.7mm ジェット X 2 / パイプの合計 16 ジェットです。
効果はテキメンで、トルネードもかなり高く上がります。
複数回の計測で、2分40秒〜50秒に入ってます。いよいよ 2分台、sub180 突入です。
結果は 2 分 50 秒(170秒)
トルネードでsub180達成です。
さて、ここで重要なことを発表します。
ジェット炎の火力を通気制御で調整できる
パイプジェットとチムニー型似の筐体を組み合わせると、通気孔の開け閉めで火力を調整できるのです。これは新発見ですよ。すでにプロジェクトと並行して試作機を作っていますが、昔チムニージェットで火力調整に挑んだ時よりずっと広い調整幅が実現できています。
ジェット孔を塞いで火力調整なんて言ってるのはつまらないでしょ? トルネードはトルネードのまま強弱できた方がずっとずっと面白いでしょ? ・・・と、大風呂敷を広げる・・・(笑) 自分へのプレッシャーでもあります。
とりあえず本テスト機は、ジェット可変式の空き缶アルコールストーブが製作可能なことを実証した記念碑的なモデルです。
爆速給湯チャレンジなんていうバカな企画もやってみるもんですねー。このチャレンジのお陰で発見できた♫
「チムニー型(あるいは低加圧サイドバーナー)アルコールストーブのような通気口を持つ筐体とパイプジェットの組み合わせでジェット炎の火力を調整する」
っていうのが私の発見とアイディアです。習作はいくらでもどうぞ。でもフィードバックをお願いしますね。楽しいストーブを作っていきましょう。
2022年08月22日
爆速給湯チャレンジ - その7 - 180秒機登場 - #Sub150 #FastBoilChallenge
このプロジェクトで使った試験機(アルコールストーブ)をヤフオク出品中です。
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Vol.5/6でパイプを14本も詰め込むという暴挙(笑)に出ました。ジェット数を増やせば強くなるだろうという単純な発想です。実はもう1台同じパイプ配列でジェット向きを変えた物もあるんですが、給湯試験をやりませんでした。試点火を一見しただけで性能悪そうだったんですよ。
まあVol.5ができた瞬間に、パイプの詰め込みによる弊害が判明してしまったこともあるんですけどね。配列のせいで全パイプへ均等に熱が伝わらんのですよ。
そこでVol.5/6は2重だった配列を完全パラレルにしたストーブを製作。ルックス完全無視なんて吠えてたけど、やっぱり渦が好きってわけでトルネードだけは実現しようと主旨変え致しました。パイプを14本ブッ込むつもりで作業したんですけど、13本しか入らなかった(笑) というわけで 13 パイプ 26 ジェットです。
26ジェットともなると流石に高くまで火が登ります。
何度か計測しましたが、175〜180秒に収まっています。sub180と言っていいかな。(撮影は一回で、上から撮った動画ファイルが壊れてました。証拠は音で許してくださいませ。)
結果は 3 分 00 秒(180秒)
トルネードなのに 180 秒。やったね。
このプロジェクトを始めた時、3分切りはそれほど難しいハードルではないだろうと思っていました。既存技術の延長線上で十分可能だと。見てくれは置いといて、まあ達成できてホッとしました。
アルコールストーブで火力追求していくと、3分が大きな壁になると感じています。もちろんストーブ径を広げれば容易になるでしょうけど、あくまで飲料太缶ベースに拘ってますから、ここから先は何かブレークスルーが必要ですね。
まあ何の目論見もなくこんな事は書きませんから、今後も期待していてくださいな。
2022年08月18日
爆速給湯チャレンジ - その6 - #Sub150 #FastBoilChallenge
Vol.5では14パイプ14ジェットを、一本のトルネードへ炎を集束しました。見た目が派手で格好良さげな炎になったと思います。ただし実火力性能は別で、2010年のパイプ/ウィックジェットの試験では、一本へ収束させるより複数の火柱にした方が強くなる結果を得ていました。
そこでVol.5と14パイプ14ジェットなところは変えず、炎を4本へ分割して試験します。
実際の炎の様子はこんな感じ。
パイプの配列が気持ち悪いだけでなく、炎の形も楽しさとは無縁になってしまった・・・。
結果は 3 分 15 秒(195秒)
トルネード版より 15 秒短縮できました。ベンチマークのeFREVO 7ジェット版から 1 分以上速くなっています。200秒切り達成、そしてsub180まであと15秒です。
でも何だかなあ・・・。はじめに「炎の美しさもこの際無視」なんて息巻いてたけど、やっぱり見て楽しい炎が良いよねえ。両立できたら凄いよなあ。分割炎柱は最後の奥の手に取っておいて、しばらくはトルネードに拘っていくかなあ。
2022年08月13日
爆速給湯チャレンジ - その5 - #Sub150 #FastBoilChallenge
前回の Vlo.4 では 7 本のパイプにそれぞれ 2 個づつのジェット孔を開けて、計 14 ジェットで 4 分切りまで行きました。
単位時間あたりのアルコール消費量を増やせば火力が上がる・・・と基本的には考えています。では限られたサイズの中でどう増やしていくか?・・・が一つの課題です。そこでパイプ数を 14 本まで増やす配列を考えて実装してみました。
パイプ数倍増の効果を確かめるために、まずは各パイプ 1 ジェットで試験します。
見た目の炎はなかなか勇ましくてカッコ良い。
結果は 3 分 30 秒(210秒)
シングル版より 20 秒、ベンチマークのeFREVO 7ジェット版から 50秒 の短縮となりました。3分切りの姿を確実に視界に捉えた感じですね。しかしパイプ倍増の割には短縮率が小さいのも事実。その理由・原因は判っているつもりですが、そこはまだあえて手を付けずに次の実験に移ります。
2022年08月05日
爆速給湯チャレンジ - その4 - #Sub150 #FastBoilChallenge
高性能でラグジュアリーなアルコールストーブをヤフオク出品中です。
前回の 7 パイプで 1jet / パイプー計 7 ジェット版を、ツインジェットにしてジェット数を倍化しました。2 ジェット / パイプー14ジェット版のアルコールストーブでトライです。
一本一本のジェットの勢いが、シングル版より劣る感じがする。気化量と内圧の関係がここでもありますねえ。
このストーブも 8 cm 高五徳の方が良い成績でした。
結果は 3 分 50 秒(230秒)
ようやく 4 分切り。シングル版より 25 秒、ベンチマークのeFREVO 7ジェット版から 30秒 の短縮となりました。まだ距離はあるものの、3分切りが小さく見えてきた感じがします。