2022年07月30日

爆速給湯チャレンジ - その3 - #Sub150 #FastBoilChallenge

eFREVO 14 ジェットは結果的に失敗でしたが、気化量のヒントを得ました。eFREVOで気化量増を図っても、それはファインチューニング/最適化の範疇を出ず、抜本的な解決策にはならないと思います。

そこでパイプの数だけ気化量も増やせていけるパイプジェット・アルコールストーブに活路を見出そうとしています。まずはeFREVOのときと同じジェット数で様子を見ます。太缶サイズだと7パイプがちょうどハマる感じですね。斜めに開けたジェット径は0.8mmで製作しています。
PJ1_1.jpg

そういえば個人の方や南半球のブランドが、パイプ配置をまんま真似て売ってますねえ。パイプの配置なんてとっても自由度が高いものだから、せめてそこくらいはオリジナリティを出せよって思いますよ。

PJ1_3.jpg

私の作り方だとジェットが長く(強く)なるので、CHSの時より高い8cm五徳のほうが良い成績になりました。

PJ1_2.jpg

結果は 4 分 15 秒(255秒)
ベンチマークのeFREVO 7ジェット版の5秒落ち。本燃焼までの起動時間の差が出ていますね。それとeFREVOは0.7mmジェットでしたから、0.1mm太い(その分噴出量が多いハズ)こっちの方が効率的には少し悪いようです。やっぱり CHS ってかなりバランスに優れていますね。




posted by tetk at 06:51| Comment(0) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月23日

爆速給湯チャレンジ - その2 - #Sub150 #FastBoilChallenge

特に最適化せずいつも通りに作った 7 ジェットの easyFREVO アルコールストーブが、まあまあの成績を残しました。これに気を良くしてジェット数を倍加して火力アップを図ろうと 14 ジェットでトライ。

FastBoilChallenge_2_01.jpg

15 クリース 14 ジェット

FastBoilChallenge_2_02.jpg

試運転のときから「ん?」って感じてたんだけど・・・

FastBoilChallenge_2_03.jpg

結果はまさかの悪化4 分 50 秒(290秒)
ベンチマークの7ジェット版から30秒も遅くなってしまった。

データや観察から「気化量がジェット数に対して不足している」と考えられる。

孔数が増えたことにより、フープ内圧が上がらずそのままジェット出口へ向かってしまっている様子だ。余剰気化ガスが液溜まりにブローバックする現象も見られない。7ジェットに比べて一本一本のジェット炎が短い ー つまりジェット速度が低く、単位時間あたりの燃料消費量が少ないようだ。

今回製作したeFREVOのクリースは15本で、それぞれのクリースも浅めに作っている。その結果、隙間少なめ(内外壁の密着度が高い)で気化量が十分でなかったと思われる。クリースを18本で深めにすればある程度気化量を増加させることが可能。それでも14ジェットは多過ぎるかも。8〜10ジェットなら4分切りまで持っていけると思うけど、3分台前半は難しいだろうなあ。

eFREVOでのチャレンジはここまでにしよう。これ以上やってもeFREVOの最適・最大化プロジェクトになってしまうんで、それは皆さんにお任せしますよ。

eFREVO を含む CHS ってかなりバランスに優れていたんだと再認識した試行でした。



posted by tetk at 12:56| Comment(0) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月22日

爆速給湯チャレンジ - その1 - #Sub150 #FastBoilChallenge

挑戦のスタートにあたり、ベンチマーク ー 基準データを得ておこうと考えて、CHS型の中でも立ち上がり最速で火力も強い easyFREVO アルコールストーブを試した。

FastBoilChallenge_1_01.jpg

いつも通り 15 クリースで 7 ジェット。孔径は 0.7mm。

FastBoilChallenge_1_02.jpg

30ccの燃料を投入して、本燃焼まで着火から3秒以内。やっぱり速いねえ。

FastBoilChallenge_1_03.jpg

結果は 4 分 20 秒(260秒)
4分台前半は、アルコールストーブとして結構速い部類に入ると思う。5分以上かかってると「遅え〜」って感じるのですよ。

ジェット数を8にするとか、孔径を0.8mmにするとか、クリースを4〜6本増やすとかすれば、1〜2割の改善が可能だと思う。多分4分切りまではできるかなと。それでも3分切りには遠いので、ちょっと極端な方法を今後試していきますよ。




posted by tetk at 10:46| Comment(0) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月16日

爆速給湯チャレンジ ー 2分30秒切りを目指して ー #Sub150 #FastBoilChallenge

FastBoilChallenge.jpg
「アルコールストーブは火力が弱い」なんてことを、たまに見聞きします。たしかにマスプロ製品とか、不完全な自作品だとそんな傾向がありますね。使い勝手だったり、燃焼効率だったり、重量だったりのバランスを考えると、現状に落ち着いていくのかなとも思います。

そんなバランスを無視して火力だけに的を絞ったアルコールストーブがあってもいいじゃないか!? 元々私のストーブはピーキーで火力重視傾向が強いんだから、その個性を突き詰めてやろうじゃないか。炎の美しさもこの際無視。というわけで爆速給湯チャレンジを実行します。
もちろんチャレンジャー大募集ですよ。私のアイディアは限られてるんで、いろんな方に挑戦してもらって、その結果アルコールストーブの世界が広がれば良いなと思っています。

ルール
  • ストーブのサイズは太缶の直径66mm、高さは50mm程度までとしましょう
    大きければ大きいほど火力を上げられるでしょうけどね
  • ストーブの重さは不問
    ULである必要は無しにしましょう
  • ストーブの燃焼形式/方式も不問
    ジェット/非ジェット/密閉/開放/触媒などなんでもござれで
  • 五徳は何でも可
  • 風防は無しで計測(輻射熱を除外するため)
    ストーブ単体の火力を見ましょう
  • 必要なアルコールの量は制限無し
    燃費/効率なんて無視しましょう
  • 無風の屋内で計測可
  • 計測は 13℃ 400ml の水が点火から沸騰するまでの時間
    1℃違うと結果が結構変わるので重要なポイントです
  • 使用するクッカー/ポット/ケトルは何でもあり
    ヒートエクスチェンジャー付きでも良いですが、無しの場合のデータも公表してくれるとわかりやすいですね
アルコールストーブの火力は、基本的に単位時間あたりの燃料消費量に比例して上がります。太缶サイズでどれだけ燃料消費率(燃焼効率)を悪化させられるかがキモとなるんじゃないかなと想像してます。

アルコール燃料そのものが持つ熱量って他の燃料に比べて低いです。他の燃料と混ぜるなんて技も無いことは無いけと、そこまでしてしまうと"アルコールストーブ"と呼べなくなってしまうんで、混ぜるの禁止です(笑)。

私は表題にも書いた「SUB150」、150秒・・すなわち2分30秒切りを目指します!

posted by tetk at 12:04| Comment(0) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月02日

Capillary Hoop Stove - Universal with Built-in Pot-Support

同じものをヤフオク出品中です。

CHS-U に開閉式のポットサポートを組み込んだもの。今までとんでもない数のアルコールストーブを作ってきたけど、自分で出かける際のファーストチョイスはいつも同様なモデルだ。
前に作ったものは"コの字"型の五徳形状(曲げるのが簡単なのよ)だから、シェラカップのような底面直径が小さいとちょっと怖かった。そこで今回はOptimus/Primus/Radiusの灯油ストーブみたいな形状にして安定化を図ることにした。
CHS_lux2_03S.jpg
鋭角じゃなくてアールをつけて曲げてあるとなんか可愛く見える(笑)

五徳を畳むこともできる。
CHS_lux2_04S.jpg

燃焼はもちろん集束炎のCHSなんでクッカーを炎が包んでしまうこともない。
CHS_lux2_02S.jpg

そういえば最近いろんな名前で集束炎のストーブが出てきているね。中には丸パクリのものもあるけど。
CHS_lux2_01S.jpg

近日中にヤフオクへ何個か出品します。

posted by tetk at 14:18| Comment(0) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
Google+