少し前の車検の際に空になったボトル缶をもらってきた。
都合の良いことに外径が53mmで細缶と同じ。0.2mm程度の肉厚で内径が細缶よりだいぶ小さくなる。後々これが原因で、内壁のクリースをいつもより深く刻まねばならなくなって苦労するのだが・・・。この缶の特徴を活かしたストーブをしばらく考えていて、結局以前も作ったことがあるCHSサイドバーナーをリメイクしてみた。
缶が肉厚ということは
- 薄い飲料缶で作るより重くなる
- ストーブ単体が重くなるならポットサポート(五徳)不要にすれば相殺される
- 薄い飲料缶より丈夫
- ラフに1kg以上のクッカーを置いても凹まない
- ジェットの角度をつけやすい
- 既存サイドジェットは真横噴射で非効率的だったけど、斜め上向き噴射で改善できる
- ストーブが重い = 起動が遅くなる (ストーブ全体の温度が上がり難くなるから)
- 主室の開口径を大きくして対処しよう
- 開口径が大きいと燃費が悪化するけどポットを載せてしまえば無視できる
- 加工が大変
- これはこの際忘れてしまえ
・・・というわけで出来上がったのがコチラ。
重さも 19g なら十分軽いでしょう。
肉厚缶だからトップの縁を折り返すなんて不可能。実用的にリベットなんて不要で嵌合させただけでOKなんだけど、燃焼でインナーがコンマ何ミリか浮き上がってしまうのが我慢できなくてリベットを打った。リベットも2本で十分なんだけど見栄え的に3本とした。
CHS型なんで、着火後少し息を吹きかけてやれば10秒以内にジェット噴出が始まって、即クッカーを置くことができる。ガレージメーカーの直載せタイプでこんな芸当ができるストーブは存在しない。
肉厚なアウターのおかげでジェットの向きもかなり改善されていると思う。
こっちの方がわかりやすいかな。
ジェット穴にしっかり角度がついてるでしょ。飲料缶じゃ無理です。
最上部の三角溝は、内圧を逃がすために重要なものです。省略しないで必ず大きめに加工しましょう。
真似て作ろうとしても多分寸法通りじゃダメで現物合わせが必要になると思うけど、一応参考までに。
トップとインナーはJB-Weldで接着した方が良いです。
サンフラワー!
最後に動画をどうぞ。