2025年06月07日

爆速給湯チャレンジ - その14 - あと一歩 - #FastBoilChallenge

#13 の 0.7mm X 16 ジェットを、0.7mm X 8 と 0.8mm X 8 へ拡大してみた。孔径を広げれば噴出されるガス量も増えるだろうという単純発想。

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炎はこんな感じ。
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結果は・・・

何度試験しても152秒か153秒。前作のNo.13から2秒しか違わない。ガス噴出量の増加が時短にはほとんど効いてないと考えたほうが良さそうだ。

アルコールストーブの炎(特にジェット炎)は、キャニスタ型ストーブや白ガスストーブに比べて長くなる。使用しているケトルの直径は15cmで、この受熱面積のケトルとアルストとの組み合わせでは、限界かもしれない。クッカー直径を20cm以上にしたら変わってくるかも。
都合の良いケトルも見当たらないから鍋でやるって手もあるけど、鍋自体の厚み(重量)も関わってくるからなあ。
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2025年06月05日

爆速給湯チャレンジ - その13 - 記録更新なるか? - #FastBoilChallenge

性懲りもなく凶暴なアルコールストーブに挑戦中。
今度はジェット炎を一切集約しない、まあ巷に溢れているアルストと同じようなジェットの配列にしてみた。ジェットに角度を付けないで、すべて真上に噴出する。ジェット穴は0.7mm径を16。
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これだけ千切れまくるジェットって楽しい。
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もちろん最大火力での耐久性は低い。

結果は動画でご確認を。
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2025年05月19日

爆速給湯チャレンジ - その12 - 155秒機登場 - #FastBoilChallenge

Vol.11の結果を受けて、トルネードから分散炎型へ変更。同じ12ジェットですが、トルネードみたいな中央収束型炎ではなく、3ジェット毎に束ねた4火柱とチムニー炎を合わせて計5火柱としてみた。束ねた3ジェットのウチ真ん中の1孔は角度を付けていないので、Vol.11と同じジェット孔面積となっていない。多分こっちの方が狭いんじゃないかな。
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なんか炎の形が王冠みたいでしょ。
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主室開口径はかなり小さくしている。コレの前に開口直径が大きなものも作ってみたけどからっきしだったのですよ。

で、結果はと言うと
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とりあえず現時点での世界最強最速を記録しました。Vol.11から2〜3秒しか縮まってないので測定誤差の範囲とも考えられるけど、何度図り直しても1〜2秒しか違わないので、わずかだけど速くなっていることは確かだと思う。

ただ、分散炎の方が集束炎より優れてるとは言えない。クッカーの底全面に炎が当たって少し包むくらいなので、ほとんど差が出ないのかなと考えてます。ではなぜ速くなったのか? Vol.11よりジェットが千切れているので、フープ内圧が上がって噴出速度が速くなっているんじゃないかと。まだまだ想像の範疇です。


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2025年05月16日

爆速給湯チャレンジ - その11 - 160秒機 Super Hoop Stove 登場 - #FastBoilChallenge

昨年6月以来の更新です。完全に休止していたわけでなく、年末年始あたりにもトライしてたんですけど結果が芳しく無くて・・・。

Vol.10は8ジェットのSuper Hoop Stoveでした。今回のVol.11はそのジェット数を増やしてみようという企画です。
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50%増の12ジェット。立ち上がりの速さを期待して主室開口径も目一杯広げてます。その悪影響でジェット炎とチムニー炎が混ざって全体としてちょっとぼんやりしたトルネードになりました。炎がケトルを包んでしまう一因にもなってますね。

結果は 160 秒。13℃の水400mlを2分40秒で完全沸騰させるアルコールストーブの誕生です。


ただ・・・結果にはいろいろ思うところがあって・・・。


ジェット数5割増なのにたった5秒しか違わない。


アルコールストーブの火力は「単位時間あたりどれだけ燃料を燃やせるかに依存する」と思ってます。今回の実験では、単にジェット数を増やしただけでは気化ガス噴出量に大きな違いを与えることができない、ということが判明したのかなと。言い換えれば、Super Hoop Stoveの気化能力の限界に近づいているんだろうと。

Super Hoop Stoveの構造では、気化ガス量増大の抜本的な改善がこれ以上望めないと思われます。まあファインチューニングであと5秒位はなんとかなるかもですけど、大目標のSUB150には届かないと考えています。
あと少しファインチューニングで足掻きましょうかね。



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2025年04月18日

Chimney Jet Alcohol Stove 2025 FINAL


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2010年ころに開発したチムニージェットですが、内筒に採用した形状の缶が市場から姿を消して10年くらい。手元に残してあった当時の缶を使って、いま私が習得した工作ノウハウを駆使して作ってみました。 在庫パーツを使い切ったので、もう2度と同じシルエットのチムニージェットは作れません。
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歴代のチムニージェット 右端が今回のファイナル版

 単室密閉加圧型アルコールストーブの常で、外部からの強制予熱が必要な点は同じです。ただペニーストーブのような火達磨式ではなく、もう少しスマートな予熱方法を採用しています。 単室密閉加圧型で避けられない熱暴走(炎上)への耐性がとても高いのが最大の特徴。内圧が高まると自動的に空冷が働いて暴走を抑える性質を持っています。もちろん火力は8ジェットとしては最高クラスです。
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組み込み型ポットサポートの曲げ方も凝ってみました

なかなか豪快な燃焼ですよ。
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もちろんトルネード。
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過去のチムニージェット関連の動画
How to make Chimney-Jet alcohol stove :
Micro chimney jet alcohol stove : 
"Chimney Jet" Alcohol Stove - burning sound :
"Chimney Jet" Alcohol Stove - PROTO-2 :
"Chimney Jet" Alcohol Stove - PROTO-1 :


ごくわずかですが、Yahooオークションに出品します。

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2025年04月01日

CHS-U with Built-in Pot Support の続き

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前記事で出した五徳組み込み型 CHS の五徳形状だけ変えたもの。往年のOPTIMUS/PRIMUSの灯油ストーブや、PHOEBUS 625/725 をオマージュしました。当時のストーブが好きなのよ笑

メリットは姿形の優しい感じとかカッコ良さとかだけかな。
デメリットは超作り難いとか、重量増(約3g)とか、仕舞い寸法が大きくなるとか。
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安心して載せられるクッカーサイズ(直径)が、「コの字」タイプより幅広くなるようにしています。
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2025年03月28日

CHS-U with Built-in Pot Support

数年ぶりに easyCHS ではない CHS-U を製作。以前は世界的に入手しやすいだろうと思って RedBul 缶を使ってたんだけど、今回は一般的な形状の缶にした。まあ何でもイイってわけじゃなくて、例えばジョージア(珈琲飲料)なんかより肉厚で丈夫な銘柄の缶を採用してますけどね。
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それとポットサポートを取り付けるブラケットを、0.2mm厚のアルミロールから切り出した。アルミ飲料缶の倍近く肉厚だから、かなり丈夫になっていると思う。
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ジェットはいつものように 7 孔。わずか7ジェットでも十分強力。
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実際の燃焼光景や仕様は動画で。

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2025年01月31日

火力可変チムニー型アルコールストーブ2025

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4年くらい前に作った火力可変チムニー型アルコールストーブを、少し仕様や素材を変更して再び製作。いつも激しいのばかり求めてるんで(昨年末もそっちで失敗した)、前回より弱火を重視する仕様にした。基本的には同じなんだけど、バスタブ開口径を 1mm 狭め、帰化促進のターボ機能を廃した。それと調整用リボンを飲料缶からではく、0.2mm 厚のアルミロールから切り出してみた。

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飲料缶と少し素材特性が違うようで、こちらの方が柔らかく、癖もつきやすいように思う。またシールの粘着性も下がっているように感じた。まあシールは缶素材でも熱とかで剥がれてしまうんだけど。

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また今回は消化蓋もセットにした。M3x30のボルトにシリコンチューブを被せている。25mm 長がベストだったかもしれない。

いつものように燃焼動画です。




posted by tetk at 11:24| Comment(0) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年07月13日

Super Penny Stove 2024  スーパーペニーストーブ2024

単室密閉加圧型アルコールストーブ、通称ペニーストーブは、バスタブ燃焼がなく炎が綺麗で燃焼時間も長いです。私にとって"炎が綺麗"というのが惹かれるところ。

でもペニーストーブは、周囲に燃料を垂らしてストーブごと火だるまにして、中の燃料を沸騰させなきゃ燃焼が始まりません。アルコールストーブ使用禁止になったアメリカのトレールもあるそうで、多分ペニーストーブの予熱のせいで山火事に発展したとかが原因じゃないかと思ってます。

予熱の危険性だけでなく、燃焼中も過加熱で熱暴走する悪しき特性もあって、まさに使う人を選ぶ上級者向けアルコールストーブなんじゃないかと。

そんなペニーストーブを、安全簡単な予熱で、熱暴走の耐性が高く、氷の上でも使えるようにしたい!という夢に取り憑かれています。
いうわけで2024年現在の中間報告です。


過去作との特徴を比較するとこんな感じになるかと。
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今回も内部構造は非公開にさせてもらいますが、2020版に近いです。燃焼特性は、ペニーストーブのそれに近いものがあります。だから内部燃料が沸騰するまでの燃焼力は弱く、周囲からの輻射熱や反射熱に影響も受けやすいです。動画では炎を撮影するために風防を使っていませんが、使うと火力が上がります。逆に2020版で見せた氷水の中でも燃焼し続けるなんてことは無理で、ペニーストーブと同様に消えてしまいます。熱暴走へのある程度の対策は施してありますが、限度を超えるとジェット穴から液体の燃料がオーバーフローしてくる現象が発生します。まあそれでも結構高い耐性は持っていると思います。


2020年版

2021年版


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2024年04月08日

自動炊飯?  炊飯専用 Capillary Hoop Stove

ご無沙汰しておりました いやはや blogyoutube も半年ぶりの更新です。

友人でもあるスローパーズ坂戸の主人から「やってみなよ」と言われ、重い腰を持ち上げて開発を開始。かかった期間は3ヶ月弱かな。

巷で言われてる「自動炊飯」って、どこまでが自動なんでしょう?? 気温、水温、高度、風、炊く合数が毎回ちがうわけだし、さらにストーブを置く台(テーブル)の材質でも燃焼時間が変わるのがアルコールストーブです。最終的にはクッカーの様子を見ながら火から下ろしたり遠ざけたりの手動調整が必要と思ってます。

なので開発の方向性としては以下のような感じです。
  1. 高さは4cm程度までに抑えたい
  2. 強火時間は燃料の投入量で変えられる
  3. 強火から弱火への移行は自動
  4. 弱火は一定時間燃焼すれば良い
  5. 弱火時間の調整はクッカーを人が下ろすことで対応
そもそも完全自動化なんてできないと考えているんで、こんなもんでしょう。

キャンプで米を炊くことはほとんど無いし、山ではアルファー化米ばかりでした。ましてやトランギアのメスティンで飯炊きなんて35年ぶりくらいですよ。今さらアルマイトが傷ついてアルミ地肌が露出したメスティン飯なんて食いたくないですし。でも試験のために新しくメスティンを入手してがんばりましたよ(笑)




ま、それでも自動で火力が途中で落ちる機能は追加できたかな。
量産化はしませんよ。どうぞカット&エラーで自作を楽しんでください。
posted by tetk at 10:59| Comment(3) | TrackBack(0) |  アルコール沼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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